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その寸評、中毒性アリ。【スポーツ報知 岡島智哉記者 インタビュー前編】


DF安西幸輝【6・5】過酷な週2試合のフル稼働が続くが、「同情するならパスをくれ」と言わんばかりにサイドを疾走
(引用 : https://hochi.news/articles/20190513-OHT1T50053.html

「今まで書いた採点&寸評の中で1番お気に入りのものを選んでもらえますか?」と尋ねると、「2019年5月12日のアウェイ神戸戦の安西幸輝選手かな?」の返答。その後に「この試合の採点&寸評すごいな……。中々ぶっ飛んでいて、だいぶテンション高めです……。」と続いた。約1年後に振り返り、書いた張本人も少々戸惑いを隠せない様子。

試合の次の日は、各メディアから出る記事や、出場選手の採点と寸評を楽しみにしているサポーターの皆さんも多いのではないでしょうか?冒頭に掲載させて頂いたのは、鹿島アントラーズの試合後にスポーツ報知に掲載された採点 &寸評です。「採点と寸評ってこういうものだっけ?」常識破りの寸評に、初めて見た方はド肝を抜かれたのではないでしょうか?

担当したチームのサポーターから中毒者が続出する記事を量産し続けているのは、スポーツ報知でサッカー担当をしている岡島智哉記者です。担当が代わり岡島記者がチームを離れた後は、禁断症状が出ているサポーターがいるとか、いないとか……。例に漏れず五十嵐もそのうちの1人です。

流行り物から、懐かしい流行語、負けた時には厳しい表現を挟みながらも、ウィットに富んだ寸評だけではなく、時にはティッシュを1箱を使い切るほど、サポータを泣かせにかかる愛が詰まった「記者コラム」にも定評がある岡島記者。

紙面上は、自由気ままで型破り。スポーツ報知の岡島記者とは一体何者なのか?

一度その世界観にハマると抜けられない……。「サポーターたらし」の岡島記者ですが、その素顔は一体どんな人なのか?五十嵐は、その謎を解くべく、スポーツ報知に取材を申し込みました。
前編は、仕事の話を中心に、岡島記者自身の事や、アジアカップでの炎上騒動まで、番記者ならではのエピソードを織り交ぜながらお話しして頂きました。

僕は今回の取材で「○○記者」として売り出したい

岡島 いつもスポーツ報知を読んでくれている皆様、誠にありがとうございます。スポーツ報知でサッカー担当の記者をしている岡島智哉です。
2016年4月に報知新聞社に入社して、2017年は横浜F・マリノス担当、2018年と2019年は鹿島アントラーズ担当をしていました。2020年は担当クラブを持たず「遊軍」といって、フリーの立場で色々なクラブの試合の記事を書いています。

ー ありがとうございます。という事で、今回はスポーツ報知の岡島智哉記者にお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

岡島 よろしくお願いします。

ー 早速なんですが、岡島さん自身は、スポーツ報知の読者の皆さんから、どんなイメージを持たれていると思いますか?

岡島 ちょっと変わった記者だなと思われてると思いますね。採点と寸評はもちろん、試合後の原稿や記者コラムなど、他の記者とは違ったところに着目して書いているので、変な人なんじゃないかと思われていると思います。あと、おじさん。

ー 思い当たる節が……。私、ずっと岡島さんのことをおじさんだと思っていました。OWL magazineの読者の方から岡島さんに関するDMを貰ったことがあるんですよね。鹿島関連の記事を書いた時に「スポーツ報知の岡島記者バリに、面白いこと書いてください」みたいな。その時に心の中で「何十年も記者をやっているおじさんと比べないでよ。困るよ」って思ってました(笑)

岡島 よく、おじさんだと思っていたと言われますね。でも、現在29歳です。今日は、若々しさ全開でお話ししたいと思います。今までは、顔を知られる機会も少なかったと思うので、今回は若手のイケメン記者という括りで売り出して頂けたらと思います(笑)

ー 承知しました(笑)

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岡島記者に聞く、スポーツ報知の魅力

ー まず初めに「スポーツ報知」について、他のスポーツ新聞とはココが違うぞ!これがスポーツ報知の魅力だ!というのをお聞きしても良いですか?

岡島 スポーツ報知のサッカー記事は、「各記者が記事の中に個性を出す」という部分に力を入れています。例えば採点&寸評はもちろんそうですし、内田篤人さんが引退するというような節目の時に出した、現在の鹿島担当の内田知宏さんと僕の顔が出ている「○○は見た」みたいな記事もそうですね。「○○が読み解く」とか、そういった記者の主観を前面に出す記事が多いのが特徴です。少なくとも、スポーツ新聞の中ではスポーツ報知が1番面白いと思いますよ。

ー 私自身も、試合の翌日は色々な新聞社のネット記事を読んだりしますが、スポーツ報知は印象に残っている記事が多い気がします。あとは、記者コラムを読んでよく泣いています(笑)

岡島 各チーム毎に番記者がいるメディアは、所謂サッカー専門メディアでも少ないので、普段の練習を取材しに、クラブハウスに通っているメディアはほとんど無いです。エルゴラッソさんと、スポーツ新聞数社ですね。

日頃から練習場に通って、この選手はスパイクを替えたなとか、髪型を変えたなとか、試合中はこういうプレーを意識をしてるのかなとか、気がついた点をさりげなく聞くことで、「よく気が付きましたね。これには理由があってね」とか「監督にこうやって言われてて」って感じで話し始めてくれたりして、エピソードが生まれたりします。

ー 頻繁に通っている番記者さんならではですね。

岡島 スポーツ報知のサッカー記事は、そういった番記者視点も見ることができるので、面白いと思います。単純に試合結果だけを報じるのではなくて、選手の人柄が分かるエピソードを差し込んだりできるのは、日頃から選手を見ている番記者ではないと書けない記事ですね。そういう部分を読んで楽しんで頂けたらなと思っています。

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ー スポーツ報知が第1志望だったという事ですが、スポーツ報知を選んだ主な理由は?

岡島 スポーツを報じるメディアで、記者として働きたいっていうのが自分自身の就活の軸でした。新聞社は、一般紙とスポーツ紙に分けられますが、より沢山スポーツの事を書けるのはスポーツ紙かなと思って選びました。

第1志望がスポーツ報知だった大きな理由の1つは、アダルト面が無い事でした。アダルト面と横並びで、記事を書きたくなかったんですよね。これは、実際に面接で話しました。実は、そういうページが苦手なんですよね……(笑)

ー 苦手なんですね。それは、意外でした(笑)。内定から入社までは、どんな流れだったんですか?

岡島 2015年7月31日に内定を頂きました。電話で連絡を頂いたんですけど、嬉しかったですね。父親が隣にいたので、「決まったよ」って伝えたら「おめでとう」って言ってくれて、握手しました。もう、翌日には会社説明や顔合わせがあるから東京に来てくださいという感じだったので、すぐに手配して東京に向かいました。翌年の2016年4月にスポーツ報知に入社しました。

入社から番記者デビューまで

ー 入社してから、担当のスポーツが決まるまではどんな流れなんですか?

岡島 4月に入社して、6月までは研修期間。記者塾というのがあり、そこで名刺の渡し方から取材の仕方まで記者としての基本を学びます。7月8月は高校野球に行きます。とにかく怒られながらも、なんとか乗り切りました。その後8月末に、担当部署が言い渡されました。

僕が所属している部署は、野球以外のスポーツ全般を扱う部署です。サッカーも相撲もボクシングもあって、その中でどの担当になるかは分かりません。僕は10月にサッカー担当を言いわたされて、2016年10月からサッカー担当として働いています。

ー サッカー担当になれる確率ってどのくらいなんですか?好きだからなりたいですって希望を出したからといって叶うものなんですか?

岡島 サッカー担当になれない確率の方が圧倒的に高かったです。僕は運よくサッカー担当になれました。当時は、全社含めて最年少でしたね。チームの番記者として仕事を始めたのは、2017年の1月。横浜F・マリノスがスタートです。

ー 大変だったエピソードはありますか?

岡島 必死すぎてあんまり深く考えてなかったな……。とにかく必死でした。最初は、選手に何を聞いたら良いかも分からない。やっていくうちに掴んできたと思います。

ある試合で、同じポジションの西大伍選手、山本脩斗選手がアシストをした。その次の試合は山本選手が点を取って、内田篤人選手も得点に絡む活躍をしていました。その時に、安西幸輝選手に「今日の試合チームは勝ったけど、ぶっちゃけ悔しいですか?」っていう質問をしました。そしたら「良い質問ですね」という返答が返ってきました。「俺も、やっと良い質問ができる記者になってきたのかな」って嬉しく思ったのを覚えています。

ー 番記者ってよく耳にする言葉ですが、主にどういった仕事をされているんですか?

岡島 鹿島だったら鹿島番、浦和だったら浦和番という呼び方をするんですが、基本はそのチームにベタ付きで、普段の練習を取材したり、試合を見て記事を書いたりします。

ー 練習場には毎日通うんですか?

岡島 今はコロナの影響もあって何とも言えませんが、平時では週に3日はクラブハウスに通います。水曜日と週末に試合がある週だと、週3日は練習場、2日は試合、2日は休みという感じです。もちろん、担当チーム以外の仕事も沢山あります。

ー 1日のスケジュールってどんな感じなんですか?

岡島 午前中に担当チームの練習があれば、練習を見ます。昼過ぎに、選手のコメントを取ります。クラブハウスで、スカウトの人だったり、強化部の人とちょっと雑談したりします。そこから、紙面用の記事と、ネット用の記事を書きます。他にも代表絡みの仕事があったり、選手のご両親や恩師の方に取材に行ったりすることもあります。

ー 週にどのくらいの量の記事を書いているんですか?

岡島 週によりけりで、短いのとかも含むと、紙面とネットを合わせて10から20本は書いていると思います。昔は紙面用だけでしたが、今はネットもあるので、忙しさが増してるらしいです。僕は、ネットのある時代しか知らないけど、先輩からはそう聞いています。

異端児の自覚アリ。自身が思い描く理想の記者像

ー 実際に新聞記者になってみて、思い描いていた記者生活は送れていますか?

岡島 固定概念に囚われないようにというのは意識しています。「新聞記者はこうあるべきだ」とか、「今までこうやってきたから」というのに囚われ過ぎない。基本は守りつつも、自分が理想とする記者像は貫いていると思います。

ー 理想の記者像の話が出ましたが、岡島さん自身が記者として拘っていることはありますか?

岡島 結構色々ありますね。取材の部分ですか?記事を書く上で?

ー 私は書き手なので、記事を書くっていう意味の部分をお伺いしたいです。

岡島 例えば、サッカー専門メディアと異なるのは、スポーツ新聞なので、サッカーを好きじゃない人、サッカーを好きかも?って思い始めた人の目にも届く事。だからこそ、そういった人への入り口になれれば良いなというのを思っています。
なので、分かりやすく書くというのは、とても意識していますね。できるだけ一文を短くしたり、ポジショナルプレーといった専門用語はできるだけ避けて、それを上手く表現する。アタッキングサードという言葉も、自分自身はサッカーをプレーしていたので分かるけど、分からない人も多い。それを上手く噛み砕いた表現をすることを心がけています。

今はコロナの影響で入場制限などもありますが、実際Jリーグのスタジアムの男女比は6:4くらいなんです。女性の割合も結構多いんですよね。もちろん、その中にはサッカーをやっていた女性の方もいると思います。だけど、そうじゃない人もチームを応援したり、記事を読んだりしてくれてると思うので、分かりやすくという部分はかなり意識しています。面白い例えや、身近な例えを使ってみるとかです。寸評もウケを狙っているというよりは、分かりやすくという部分に重点を置いています。

ー 鹿島サポーターの中には、そんな岡島さんの寸評中毒の方が沢山いますね。気になっていたのは、岡島さんの採点&寸評には必ず審判も登場しますよね。スポーツ報知はよく読みますが、審判への採点 &寸評を書いているのは岡島さんだけですよね?あれは、岡島さんの発想なんですか?

西村雄一主審【6・0】堂々と笛を吹き、さりげないコミュニケーションもうまいため選手がジャッジミスに気付かない場面も。他の主審より笛の音が大きく感じた(私も騙されている?)
(引用 https://hochi.news/articles/20190513-OHT1T50053.html

岡島 そうです。僕がやりたいといって始めました。きっかけは、2014年にブラジルで観戦した試合です。コリンチャンスvsインテルナシオナルという名門同士の対決だったんですが、とある光景に衝撃を受けたんです。

審判が笛を吹いて前半が終了すると、主審のところに盾を持った警備員が4人ほど集まってきたんです。四方を警備員に囲まれながらロッカールームに下がっていく。試合が終了した後も一緒です。何が飛んでくるか分からないからという事で。ブーイングはもちろん、警備員がいても物を投げ込んでいる人もいました。そこで、審判という仕事の大変さに衝撃を受けましたね。納得のいかない判定に何だよって言っていた側の人間でしたが、それを見て審判への考え方が変わりました。

新聞記者の仕事を始めてから、たまたま審判団の方と新幹線が一緒になる事がありました。採点を始める前だったんですが、主審の方の顔は分かったし、横にいる方も服装から副審の方だろうなって。みんなiPadで、前の日に自分が吹いた試合を無言で振り返っていた。それを見てプロフェッショナルだなって思いました。そういう場面にも遭遇したのもあって、審判の寸評も書こうって思いましたね。

審判は職業柄どうしても仕方ない事なのですが、ミスをしたら叩かれる、完璧に仕事をしたからといって、それは当たり前の扱い。そういった職業の方に光を当てるじゃないですけど、いいジャッジの時は「良かったな」って言いたいと思いました。もっと色んなメディアがやったら面白いんじゃないかなって思ってます。

ー 先ほどの固定概念の話では無いですけど、新聞社、新聞記者さんって結構お堅いイメージでした。スポーツ報知自体が割とポジティブというか、変わった事に積極的な感じがしますね。何より岡島記者自身が結構トリッキーというか、異端児的な匂いがプンプンするんですけど?(笑)

岡島 異端児の自覚は、自分でもあります(笑)。「署名見なくてもお前の記事だって分かるよ」って言われたりするんですが、それは勝手に褒め言葉として捉えています。
後は「そんなに若いの?」ともよく言われますね。大体おじさんだと思われてますね。だから「え?こんなに若い方なんですか?」ってビックリされます。

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ー 新聞記者として自分の1番の武器、強みはなんだと思いますか?

岡島 ずっとサッカー畑で育ってきた中で記者になっているので、サポーターの気持ちもわかるし、サッカーをやってきたのでプレーする側の気持ちも分かる。例えば、自分が応援しているチームが負けた後に、どんな記事が読みたいか、逆に勝った時こそ厳しい記事が読みたいのかな?とか、そういったバランスの部分は、考えてるというより、自分の中での判断軸が自然と備わっているので、自分の強みだと思っています。

ー なるほど。Twitterでチラッと見かけたんですけど、マリノスのサポーターさんかな?「チーム事情が良くない時、時に厳しさもありながらも岡島さんの記事に救われた」みたいな投稿を割とお見かけするんですが、そいうのも特に意識していたというよりかは、ご自身のサッカー好きが自然と反映されていたんですか?

岡島 横浜F・マリノスは、僕が担当になった時に中村俊輔さんが抜けて、エリク・モンバエルツ監督と選手に確執があると言われていた時期だった。実際にそれも事実だったと思うけど、番記者として練習場に通う中で「これ、結構強いんちゃうかな」って。ペーペーの記者ながらも、「このチームは結構やるぞ」って思ったんです。具体的な言葉で表現するのは難しいんですけど、いいチームだな、今までメディアで書かれていたようなチームでは無くなるんだろうなというのは感じていました。

僕は当時、単純にそういった思いを書いていただけです。サポーターが傷ついている時期だから、傷を癒す記事を書かなきゃとか、そういった意識は全くなかったですね。自分で見て、感じたままのことを書いていました。


2019年アジアカップでの炎上騒動を振り返る

ー 不特定多数の方の目に触れる場所に記事が出ると、賛否両論生み出す事もありますよね?2019年のアジアカップ決勝でのカタール戦の記事について突っ込んでお伺いしても良いですか?

岡島 重い口を開きます……。嘘です。なんでも聞いてください!

ー 私自身が鹿島サポーターなので、鹿島でのイメージになりますが、岡島さんのことが好きなサポーターがすごく多い。だから、岡島さんに多くの批判が集まっていた事に驚きました。

岡島 記事を書いたのがちょうど帰国の日。日本時間の朝5時くらいにアップされました。最初は全然炎上していなくて、もちろん賛否両論はありましたが、それはこの記事に限ったことではないのであまり気にしていませんでした。アップされた3時間後くらいに、UAEを出発しました。日本への10時間くらいのフライトを終え、成田空港に到着したら世界が変わっていました(笑)

ー まず、自分の目に飛び込んできたのは何でしたか?

岡島 LINEが大量に来ていました。全然普段連絡を取っていない人達から「記事読んだよ」とか「俺は良いと思うよ」みたいな連絡が沢山来ていました。そこで、炎上しているんだなって気がついて、記事を見たら色んなコメントが付いていましたね。

僕は実際に現場で1ヶ月の間、日本代表を見てきた中で実際に目で見て感じた事を書いた。だけど、現地で見た事もないライターさんの否定コメントが、びっくりするほど支持されていました。それはめちゃくちゃ悔しかったですね。

ー 大炎上を巻き起こしたあの記事には、どういう意図があったんですか?

岡島 1ヶ月現地でチームを見てきた立場として、決勝戦で負けた後に問題提起をする事はメディアの役割の1つだと思っていました。
そこで僕が着目したのは「チームの雰囲気」。現地でずっと見ていて、やっぱり少し緩い雰囲気を感じていました。本田圭佑選手や川島永嗣選手、長谷部誠選手が抜けた穴は、本当に大きかったなというのも感じました。そこで、チームの雰囲気の緩みについて指摘する記事を書いたんです。書いた内容に、全く後悔はありません。

ー センセーショナルなタイトルだった事もあり、かなり賛否両論が巻き起こっていましたね。

岡島 逆によかったなと思っています。負けた敗因の1つとしてチームの雰囲気を取り上げて、問題提起をするという意図があった。負けた後は特に、賛否両論がある記事が求められると思っています。あの記事を目にした人から、様々な意見が出てきたという事は、良かったんじゃないかなと思っています。チーム関係者の方からは人伝に「あの記事良かったです」という連絡も頂きました。否定的な意見の方を納得させられるだけの理由があったからこそ、あの記事を書きました。

ー 現地でチームに帯同して、実際に見ていた中で感じたことを問題提起するこをを意図して書いたんですね。

岡島 それでも、周りの人達にはかなり心配をかけちゃいましたね。親からは「実家に帰ってこい」って連絡が来ました(笑)

ー ええ!親御さんも心配だったんですかね?

岡島 そうみたいです。「辛かったらいつでも帰ってきていいからね」って。だけど、僕自身は、めちゃくちゃピンピンしてました(笑)

ー もし、あの時に戻ったとしたら同じ内容の記事を書きますか?

岡島 書きますね。メディアが嫌われ者にならなければいけないとは思わないけど、問題だなと思った部分については、はっきりと伝えるのが仕事だなと思っています。炎上を恐れていたら、何も書けなくなってしまうと思うので。

ー 岡島さんにとって新聞記者の仕事とは?

岡島 サッカーが好きで生きてきて、ずっとスポーツに携わる仕事がしたいと思っていた中で、今サッカーの仕事に就けている事がすごく幸せだなって思っています。サッカー観戦が趣味で、贔屓のチームがあったわけではないですけど、週末の対戦カードを見て「今日はちょっと神戸まで行ってみようかな」「仙台に行ってみたいな」という感じでサッカー観戦に行くのが好きでした。それでいうと趣味は1つ失ってしまったけれど、幸せだなって思っています。

今はコロナの影響もあったりして難しい部分はありますが、沢山の国や県に行って、色んなチームを取材できる。天職だなって感じていますね。

「1年くらい就職せんでもええやろ」スポーツ報知に入社するまで

ー 本日はせっかくの機会なので、仕事の話だけではなく、岡島さん自身の事も聞いていきたいと思います。岡島さん自身はどんな学生時代を送っていましたか?

岡島 小中学生時代は、とにかく元気で活発な子でした。生徒会長をやるようなキャラではなかったんですけど、楽しく過ごしていましたね。好きな科目は体育で、苦手な科目は算数でした。

ー 成績は良い方でしたか?

岡島 中学生までは優等生だったんですけど、高校生の時は劣等生でした(笑)。サッカーに熱中しすぎてしまって……。

ー OWL magazineの中村慎太郎さんからは、「サッカーが上手い」との事前情報を頂いていますが、そのあたりはどうなんでしょう?

岡島 以下のツイートをご参照ください。

この記事は「旅とサッカー」をコンセプトとしたウェブ雑誌OWL magazineのコンテンツです。サポーターの目線で書かれた、様々なサッカー記事を月額700円で12本程度読むことができます。以下は有料部分になります。

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