熱の話
どこで書いたのか忘れてしまったんですが、中医学の「熱」の概念がとても独特なので、一度頭の整理も兼ねて書かせていただきます。もし読んだ事がある内容でしたら、ごめんなさい。
熱は発熱ではない
中医学が言う、「熱がある状態」は、37.0℃以上の体温があることを指すのではなく(それも含まれる場合がありますが)、「熱」が要因と考えられる症状が見られるかどうかです。
熱は、陰陽の陽の性質を持っています。拡散し、よく動き、触ったら熱をもち、見た目は赤くなります。なので、この「熱」がある状態の人は、イライラしやすいし、のぼせやすいし、肌・喉・目などの皮膚や粘膜の炎症が起きやすいし、動悸がしやすいし、眠りにくいし、便秘しやすくて、冷たいものを欲しやすい人です。
このような状態を中医学では「熱がこもっている状態/熱証」と考えます。
熱証は、炎症、充血、脳の興奮性の増大、機能亢進、自律神経系の過興奮、脱水などに伴って生じる、熱感、のぼせ、ほてり、いらいら、口渇、尿が濃い、舌質紅、舌苔黄、脈数の状態をさし、発熱が見られることもあります。
実熱と虚熱
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