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美味しい!と共に笑顔とあたたかさを届けるオレンジのキッチンカー現る!【daddy kitchen】

東村山編集室 地域ライターのオキタリホです。
本日もわたしの【休日をたのしむらやま】な、とある1日をお伝えしたいと思います。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

突然ですが、皆様このマークを見たことがありますか?
これは【地元デリバリー】のロゴマーク。
東村山市内の飲食店の限定メニューをデリバリーしてくれる地域密着型の宅配サービスを提供している。

現在15店舗ほどの市内の飲食店が参加しているこのサービスに、私のお店ENCOUNTERも混ぜていただいている。
オープン当初から声をかけてくれていたのが、代表のホセさんだ。

いつもはデリバリーの商品をやり取りする時間しかお話していないのだが、いつも明るく、オープンマインドなホセさん。
ゆっくりおしゃべりしてみたいと思い、今回取材をさせてもらえることになり、お店まで来ていただいた。

ホセさん

アクバリ・ホセインさん
10年ほど前に学生の頃留学の為イラン🇮🇷より来日。
大学が高田馬場だったため、西武新宿線を下がって久米川にアパートを借りることになり東村山市に住むこととなる。
引っ越し初日に訪れたバーが楽しい雰囲気でそのまま、「アルバイト募集してますか?」と直談判しアルバイトが決まったそうだ。

そのバーで学生時代4年間働いたのち、就職貿易会社に就職。1年半ほどで独立し、ピスタチオやサフランなどのイラン食材を取り扱っていた。
と同時にコンサルタントとして、久米川でバーの立ち上げに携わることになり自ら店舗にも立ち1年ほど兼業状態となる。

その後コロナ流行の影響で、貿易業が難しくなり手を離すこととなった上に、飲食店も苦戦を強いられたことからバー営業もなくなってしまった。

次に何をしようか考えた結果、以前アルバイトをしていた経験があったデリバリーの地元密着版をやってみようと思いついた矢先、コロナを乗り切るためになにかやろう!と動いていた市内の飲食店の方々の話を聞き “各店舗が限定メニューを用意し、ホセさんがデリバリーする”
という、お互いのやりたいことがマッチするかたちに。

そうして2022年4月地元デリバリーが発足!
いろんなお店の味を一度に楽しめる!を売りに、まずは市役所に向けてデリバリーを行うことになった。
当初は全て手書きでメニューを作り、毎日各部署に注文を受けに行っていたそうだ。
さらに市役所以外にも1年ほど自身でチラシを配るなど、自らの脚で営業していった結果、だんだんと地元デリバリーは周知されていき、利用したいという企業さんが増えていった。
今では約65社のお客様がいらっしゃるという。
特に医療機関は需要が高く、クリニックや薬局の常連さんが多いとのこと。

もちろん一般の方も注文可能で、東村山市内はオールオッケー!
市外でも、東村山市に隣接した地域ならば承っているそうだ。
毎週変わる限定メニューをぜひご自宅でお楽しみください!
(daddy kitchenやENCOUNTERのメニューもあります!)


ホセさんは〝応相談で喜んで!〟のスタイルだ。
もともとのスタンスが〝やってみなければわからない!〟だそう。
「やってみて無理だったら工夫をすればいい、当たって砕けるつもりでやってみよう。とまずは動くことが大切。」だとホセさんは言う。
バーでアルバイトを始めたときも、やりたい!と思いたって聞いてみた結果、4年間も働くことになり、地元の知り合いがたくさん増えたという。

「やってみて違うな、と気づくこともたくさんあったけど、やらなかったら希望があるままだったので、無駄な時間ではなかったと思う。」
とポジティブな姿勢がとても好感が持てる。
人と話す、相談することを大切にしているのが伝わってくる。
そんなホセさんを見ていて、いろんな方が
ホセさんを応援したい!
という気持ちになるんだそう。
もちろんわたしもそのうちの方ひとりだ。

そんなホセさんがついに自分の店舗を持つこととなった。
きっかけは昨年9月に3年ぶりに開催されたどんこい祭に出店したこと。
用意したトルティーヤは2日間で600食完売!
1日目に美味しかったから、とリピーターも多かったよう。
更にどんこい以降、地元デリバリーのLINE登録者数も増え、お客様と直接お話する、顔を合わせて人柄を見てもらうのは大切だな、と改めて感じたそうだ。
その時にキッチンカーという移動式店舗をやることを決意し、12月にはキッチンカーを購入した。

ホセさんのキッチンカー【daddy kitchen】は2023年2月27日にオープン!
商品はブリトー。
イランでも親しまれている料理で、ジャンキーで日本人にも試しやすいものを、と決めた。
更に使用する肉は“ハラール肉(お祈りをして加工された牛と鶏)”とイスラムの方への配慮もされ、日本に住むイラン人であるホセさんらしいメニューだ。

バリエーションは【チキン】【ビーフ】【ミックス】の3種。
セットはポテト・チキンソーセージ・デーツ・ソフトドリンクと盛りだくさん!
わたしもお休みの日にキッチンカーに立ち寄ってブリトーを買ってみたのですが、スパイスが効いていてとっても美味しい!
具材もぎっしりでボリューム満点!

チキンとビーフを購入。
単品でもお腹いっぱいになる満足感。

daddy kitchenは
月・水曜日は久米川駅北口ピタットハウス前。
金・土曜日は八坂駅近くの荒川肉店駐車場にて出店中。
今後はコミュニティを活かして出店先を増やしていく予定だそう。

ホセさんのInstagramにて情報発信中で更にホセさんの来日してからのストーリーも読めるそう。
イランの魅力も広めて行きたい!というホセさんのイランについての投稿や、綺麗な景色も要チェック!


キッチンカー事業が文字通り走り始めたホセさん。
デリバリーはどうなるの?と気になる方も多いと思いますが、デリバリーも止まらずにパワーアップ予定だという。
デリバリースタッフが増えたため、今までのデリバリープラス午後の第2便を計画中なんだとか。
「地元デリバリーのよさ、いろんなお店の味を一度に楽しめる!を、そのまま残したスタイルにしたい。
人が増えるからこそ、今までもお客様から要望があった都度注文にも寄り添えたらと思ってます。」とのこと。
今後の地元デリバリーにも期待大!

なんと!今後店舗展開も考えているそうで、
「1拠点で他エリアではなくエリアごとにお店をつくることで、細かいところまで手が届く、街にに馴染む温かみのある会社にしたいんです。その方が日本スタイルに合っているんじゃないかな。」
とチェーン展開も視野に入れている。

今はデリバリーの仕事とキッチンカーの仕込みなどで忙しいのに、今後の計画がどんどん溢れてくるそうだ
「目標があった方がビジョンが広げやすい!」
そんなハードなスケジュールを楽しそうに語ってくれるホセさん。

息抜きは、大好きなアニメ。
疲れて帰ってもお酒を飲みながらゆっくりアニメを見るのがリフレッシュになるそう。
ただ、寝る時間から削ってしまうので、心配した奥様に怒られてしまうんだとか。


東村山歴10年のホセさんは東村山市の魅力を「住みやすい。人が人を思っている、あたたかい街」だと言ってくれた。
この10年でバーアルバイト時代のお客様や、地元デリバリーを始めて出会った企業さん、お客様。SNSを通じて知り合った方などコミュニティをどんどん広げていったホセさんだからこそできる、いろんな場所に美味しい!と共に笑顔とあたたかさを届けてくれる。そんなお店を期待しています!!

【daddy kitchen】
地元デリバリー代表のアクバリ・ホセインさんの屋号。
地元デリバリー(@jimoto_delivery)ではホットドッグ
キッチンカー(@hoseakbari2020)ではブリトーで営業中。
デリバリーメニューの確認や注文、キッチンカーの営業日時や出店場所は
それぞれのInstagramよりご確認お願いします。
写真撮影もノリノリのホセさん!

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