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<シンガポール>最後の村 カンポン・ロロン・ブアンコック とは?

シンガポール支店です🐼今日は、大都会シンガポールに残る「最後の村」をご紹介します!

シンガポールと言うと何を思い浮かべますか?
・マーライオン
・マリーナベイサンズ(MBS)
・夜景
・ショッピング
・きれいな街並み
などなど東南アジアの中でも成長を遂げた、きらびやかなイメージはありませんか?そんな都会の喧騒から離れた、昔からその地で生活をしてきた様子です。

場所

シンガポール「最後の村」は、Buangkokにあります。Kampong Lorong Buangkok(カンポン・ロロン・ブアンコック)はMRT紫ラインのBuangkok駅から3kmほどの場所です。

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散策開始

もともとは川沿いの沼地一辺のエリアでした。1956年に中国の漢方薬を売る商売人だった、スン・テオクーンさんが土地を購入。その地域に住む人に土地を賃貸し始めたのが、はじまりと言われています。

車で向かう途中、本当にあるのかな?と思うほどHDBやショッピングモールを横目に走ります。すると、なにやら森のような緑が見えてきました。すぐにここだ!と分かるほど、異世界雰囲気です。

村の入り口にはこのような看板があります。所有者はスンさん、プライベートなエリアになります。

かんばん

カンポン・ブアンコックの、カンポンは村という意味です。
1965年の建国後、コンクリートの高層住宅であるHDB団地の建築がものすごい勢いで進められました。今では国民の8割が暮らしているとも言われています。HDBが出来る以前は、郊外の質素な家が集まったカンポンと呼ばれた集落に、あらゆるルーツを持った人が隣り合わせに暮らしていたそうです。その名残りが、カンポン・ブアンコックということです・

様子
様子2

木製の壁にトタン屋根、シンガポール本島ではここだけしか見ることが出来ません。ウビン島にもカンポンハウスがありますが、シンガポール全土でも数少なく希少なものになっています。

シンガポールでも希少なものになりますが、私も人生であまり見ることがなかった建物です。日本でも数が少なくなってきているのではないでしょうか。

また大きな特徴として、電線と電柱を見ることが出来ます。シンガポールでは電柱と電線は地下に埋め込む方式を取っています。カンポン・ブアンコックでは電線により電気が供給されています。

むら2

歩みを進めていくと、モスクのような施設を発見しました。厳密にはモスクではなくsurauと呼ばれる、簡易的なイスラム教徒の方のお祈りスペースです。

もすく

村中に響き渡るのが鶏の鳴き声。朝でなくてもニワトリは鳴くんですね、コケコッコーが頭から離れません。そして道の真ん中に立ちはだかるのが主のようなニワトリさん。

進めない。通れない。

なんとか攻防を繰り広げて、道の先を抜けるとHDBとの対比が美しいです。この先は進入禁止の看板がありましたので、撮影はここまでです。現在でも住人の方がいますのでプライバシーの確保も大切にしましょう。

実はこの奥の家には表札に4ケタの数字が書いてありました。現在の郵便番号は6ケタですが、昔は4ケタだった名残りとなります。

いえ

こちらの家の賃貸料金ですが、なんと6.5~30シンガポールドル/月、だそうです。破格の料金です、もちろん中心地に住まない不便さはありますが、皆さんこの土地が好きで住み続けているそうです。

6.5シンガポールドル=約525円
30シンガポールドル=約2,450円

しかし、水はけが悪いことでも有名です。排水が悪く、豪雨が続くと洪水が起こってしまう地域でもあり、村ごと浸水することが過去に何度もあったそうです…。そのため、入り口には水位が分かるような計測器もありました。

みず

ゴミの収集車がかなり大きく、熟練ドライバーの技量ではないと出入りすることが難しいものでした。思わず拍手をしてしまいました。

最後に

サッカー場が3面入るほどの広い土地には、未舗装の道路、庭や垣根の外に茂マンゴー・ランブータン・バナナといったフルーツだけでなく、のんびり歩く犬や猫、鶏を見ることが出来ます。

便利さには欠ける面もありますが、この先、次の世代にも残したいと思う風景が広がっていました。注目を浴びることで保存になればよいですが、住人の方への配慮も忘れずに訪れたい場所になります。

シンガポールの意外な一面を見ることが出来ました!これも海外旅行に自由に行くことが出来ないため、シンガポール国内に目を向けることが出来たからですね🐼

これからもシンガポールについて発信していきますので、またお会いしましょう~!

- Fin -

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