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世界遺産アンコールワット半日観光ツアーに参加してみた。|カンボジア体験レポート

スオスダイ!(こんにちは。そろそろおなじみですね。)

カンボジア支店担当のかたかべです。カンボジア観光で絶対外せないのが、アンコールワット!!!
カンボジアのシェムリアップって言われると「どこ??」ってなるけど、「アンコールワットの場所!」といわれるとイメージが湧く、そんな人も多いのではないでしょうか?

アンコールワット3_M

(きれいいいいい~!!!!!!!!!!!)

そんな、アンコールワットを半日でご案内するツアーに参加してきたのでご紹介します。今日も最後まで読んでいただければ嬉しいです◎


▶世界遺産アンコールワット午後半日観光

さて、今回参加したのは、ド定番のアンコールワット半日観光です。
まずは、ツアーのスケジュールです。

皆さん、覚えていますか?早朝出発で涙が出そうになったあの日のことを…今回は安心の午後出発です!

スケジュール:
14 : 00  宿泊ホテルにお迎え
15 : 00  アンコールワットに到着
 -第一回廊のご案内
 -第二回廊のご案内
 -第三回廊と中央祠堂のご案内
17 : 30  宿泊ホテルに到着

宿泊ホテルに日本語ガイドがお迎えに参りますので、ホテルロビーで待っててください。ロビーにて、「パンダバスのお客様~」とお呼びします。


▶西参道

アンコールワット正面西側入口にある西参道は、アンコールワットに入れる唯一の入り口です。540mも伸びるこの参道は、天空の楽園アンコールワットと地上をつなぐ架け橋を表しています。

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(ガイドさんがオレンジ制服を着ているのでわかりやすいですね)

各所にある邪神ナーガは、天空と地上をつなぐ蛇の化身とされています。

ナーガ2

(これがナーガです。かっちょいいですね)

ちなみに他のアンコール遺跡では東側に入り口がありますが、西側に入り口があるのはアンコールワットのみです。
クメールでは西という方角を良くないものと思われているそうです。
アンコールワットを建てたスールヤヴァルマン二世は、アンコールワットを基地として作っていたので、敵軍から攻め込まれないように、忌み嫌われる西側に入り口をつくったと言われています。

どこでもいつの時代も、敵に攻め込まれないように様々な工夫を施して自分の国を、世界を守っていたんですね。

アンコールワットの参道横にには、池が広がります。
アンコールワットは寺院としての役割のみならず、池の水を利用して、水の貯蓄や供給をする役割も担っていました。

聖池


▶第一回廊

西参道を渡ると、東西約200m、南北に約180m伸びる第一回廊に続きます。
第一回廊の内側の壁には、レリーフ(=浮彫細工)が一面に敷き詰められています。
レリーフにはそれぞれ題材となったお話があり、アンコールワットの魅力の一つです。

レリーフの案内

(知識の豊富なガイドさんが説明をしてくれます。)

・ラーマーヤナ

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(私には読み取るのが難しい壁画です…。説明がありがたいです。)

ラーマーヤナは、魔王ラーヴァナにさらわれた妃シータを、ラーマ王子がランカ島(現在のスリランカ)に助けに行くという古代インドの叙事詩です。
そのお話から、猿の武将ハヌマーン率いるサル軍とアスラ(悪魔)軍との戦いの描写です。


・神々の戦い

アスラ(悪魔・阿修羅)に対するヴィジュヌ神の勝利1

神々とアスラ(悪魔)たちの戦いの21組の場面が描かれています。
神々は、頭の上に三角形の冠をかぶっていますが、アスラ(悪魔)は何もかぶらず髪の先を上に向けています。
シヴァ神やヴィシュヌ神などが登場します。

アスラ(悪魔・阿修羅)に対するヴィジュヌ神の勝利2(ヴィシュヌ神)

(細かくも壮大な芸術作品です。)

いろいろとでてくるヴィシュヌ神の彫刻です。


・乳海攪拌(にゅうかいかくはん)

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乳海攪拌は、ヒンズー教の中でも最も重要な天地創造のお話で、アンコールワット第一回廊の中で1番有名なレリーフとされています。
神々とアスラ(悪魔)が不老不死の霊薬アムリタを巡る戦いを辞め、ヴィシュヌ神に助けを求めたところ、お互い共同するように言われました。

「争いをやめ、互いに協力して大海をかき回すがよい。さすればアムリタが得られるであろう」


・天国と地獄

天国と地獄3

上から下までを3段に分け、一番上に天国、真ん中に現世、一番下に地獄の絵図が描かれています。

天国と地獄2(閻魔大王)

(天国に行きたいとは言わずとも、地獄は避けたいところです…。)

あの有名な閻魔大王もいました。


・偉大な王の歴史回廊

偉大な王の歴史回廊(スーリヤヴァルマン2世)

アンコールワットを建立したスールヤヴァルマン2世の彫刻です。


・マハーバーラタ

マハーバーラタ

マハーバーラタは、2つの王が王位継承をめぐった戦いを描いた古代インドの叙事詩です。
カウラヴァ軍とバーンダヴァ軍の18日間かけて戦い、バーンダヴァ軍の勝利で終わる結末をレリーフとして彫刻されています。

ちょっと壁画だらけで疲れてきました?1人で回っていたらよっぽど詳しい方でない限りただの石に見えてしまうのが遺跡観光の難しさですね。
ちなみに壁画ゾーンはちょっと涼しいです(笑)


▶十字回廊

漢字の「田」の字に見える、第一回廊と第二回廊を結ぶ地点です。

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宮殿内に入る前に、身を清めるための沐浴場を田の字型に4箇所つくったので、十字回廊となりました。(今では、清め水は貯められていません。)

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十字回廊の北側には、天井の高いスペースがあり、「エコーの間」があります。
ここの壁を背にして、手で胸を軽く叩くと音が反響されて、ぽわ~んと大きく響きます。
かつては、王への忠誠心をこの反響音で表したと言われています。響きが少なかった場合のことは考えたくないです…。

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十字回廊の南側の柱には、江戸時代に日本人の森本右近太夫一房が残した落書きを見ることができます。
インド(天竺)の祇園精舎だと思い込んで、亡くなった父を弔った際に、墨書を残したとされています。

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▶第二回廊

第一回廊のようなレリーフはありませんが、美しいデバターが200体以上も連なります。

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デバターとは日本語では女神と訳されますが、実際には女神ではなく女官や踊り子をモデルとして彫刻されました。
さらに、踊っているのはクメールの伝統舞踊「アプサラダンス」ですので、天女の舞をレリーフで表現しています。

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デバターは服装、装飾品、顔、ポーズは異なり、同じものはありません。
ダンスの躍動感があるデバターもあれば、おとなしい礼儀正しそうなデバターもあります。
お気に入りを探しながら、それぞれのデバターを見比べるのも楽しめます。

お気に入りのデバターを見つけて、一緒のポーズで写真を撮ってみてください!恥ずかしさを捨てて思いっきりやることがポイント◎


▶第三回廊

第二回廊のあとには、中央祠堂につながる第三回廊が見えてきます。

第三回廊の階段

正面に広がる第三回廊へ続く階段は、今では通行禁止になっているので、左側から回ったところにある特設の階段から登っていきます。
第二回廊とは約13mの高低差がありますので、ちょっと急な階段を登ることになります。

階段

(ひぇ~、高い~!!!!)

第三回廊に登る階段はここの一箇所のみとなります。
また、一度に観光するのは100名のみという規制もありますので、混雑時には大行列になることもあります。

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カンボジアの暑い気温のなか待つことになりますので、水分補給はこまめに!日本とは違いますので、コンビニなどで買ったボトルのお水を用意しましょう。ホテルの水道のお水はだめです。(お腹痛くなっちゃう)

第三回廊と中央祠堂は漢字の「」の字型に見えます。
ここで貯めた雨水を、十字回廊でみた沐浴場へ流すようにもなっていました。

水を貯めるところ

ようやく、中央祠堂に到着です。

中央祠堂

中央祠堂は、第三回廊の中心で、ヒンズー教の教えにある世界の中心にそべえる山の須弥山を再現しています。
地上からの高さは約65mで、スーリヤヴァルマン2世と神が交信する場所とされていました。

中央祠堂2

(人間と神が更新する場所、なんて神秘的な場所なんでしょう。)

祠堂内では黄金に光るヴィシュヌ神が祀っていたとされていますが、未だに発掘されていません。
現在では、後世に持ち込まれた涅槃仏が祀られています。

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ここまで見たらツアーは終了です!暑い中お疲れ様でした!歩く距離が多いので履きなれて動きやすい靴、動きやすい服(露出は控えましょう)、タオル、お水は必須です。素敵な景色を収めるカメラももちろんですね👏

ツアー終了後には、宿泊ホテル、もしくはシェムリアップ市内のご希望の場所までお送りします。


▶今回のレポートのツアーはこちら!

1日滞在してもアンコールワットの魅力は半分くらいしかわからないと言われています。(世界遺産の歴史の重みがすごいですね、、、)
でもアンコールワットの歴史に詳しい日本語ガイドと一緒に回れば、半日でも十分楽しめます!

その遺跡の意味や、歴史背景を知れば見方がきっと変わります。どれも一緒に見えた彫刻も1つ1つのストーリーを感じることが出来るでしょう。複雑で長い歴史を持つ場所への観光は、ツアー参加がおすすめです。

アンコールワットのふもとでみなさまのお越しをお待ちしています!


オークン・チュラウン!
(ありがとうございます。)

- Fin -


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