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【10】完璧じゃないからいい。

今日はカフェでゆっくりするというthe 休日な過ごし方をして、私らしくないと思いつつ、こんな過ごし方を楽しいと思える感性が自分にもあるんだと少し驚いている。

今日訪れたカフェでの出来事。注文の際に、私が選んだドリンクがないと言われた。だから、気になっていたもう1つのドリンクを頼んだ。そうしたら10分後店員さんがやってきて、それもないと伝えられた。「用意できるものはなんですか?」と聞いたら、ドリンクメニューには10種類以上書いてあるのに4つくらいしか準備ができないことが判明した。結局その中にあった「マサラティー」を楽しむことになった。

バングラデシュに住んでいると、こんなことは日常茶飯事だ。レストランのメニューに書いてあるものがすべて提供可能なことはほぼない。なんならメニューを渡された瞬間に「全部提供可能ですか?」って聞いてしまった方がいい。自信満々に「全部OKだよー!」って言ったくせに、いざ注文の時になると「今日は出せないんだよね〜」と後出しジャンケンをされることもあるのだが😇

そんなこんなで、メニューを決めてから店員さんを呼ぶのではなく、メニューも持ってきてくれた店員さんとあるもの・ないものを確認しながら一緒に注文をするメニューを決めていくということをしたりもする。実はこれが1番効率の良いやり方だったり。

お客側としては、「おいおい、メニューに書いてあるなら準備しておけよ」も思ってしまうかもしれない。でも、2年ほどカフェのキッチンでアルバイトをしていた身からするとこのスタイルもいいなぁ、と思ったりもする。メニューに記載があるものをいつでも同じ値段、同じクオリティで出せる方がおかしい。キッチンで働いていた時は、メニューを存続させるためにめちゃくちゃ工夫をしていた。時には「材料費といい、この工夫するための労力といい、計算合わなくないか?」と思ったり。

「本日はこれとこれは提供できません」が日常的にあってもいいのでは?完璧を求める日本人のいい所でもあり、悪い所でもあるような。食材の値段だったり、スタッフの力量だったり、いろいろな理由で提供ができない日出てきてしまうのは普通のこと。


「金曜日はお客さんが少ないからこのメニューは作ってないんだよね」

「今日は材料が高かったから買えなくて作れないんだよね」

「もう売り切れちゃったんだよね」

バングラデシュのレストランではよくこんな言葉を聞く。ローカルのお店でも、ある程度高級なレストランでも。食品を扱っているのであれば当たり前の理由だと思う。無理をして食材が無駄になったり、必要以上に忙しくなったりする方が問題ではないだろうか?


最初は検討外だった「マサラティー」を飲みながら、キッチンで働いていた頃を思い出してこんなことを考えた。結構美味しくて、「マサラティー」との出会いに感謝もしている。でも、メニューを渡してくれた時に、今日提供できるものを伝えてほしかったかもな!


完璧っていつでも良いことではなさそうだ。

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