左ききのエレン
こんなにも熱くなれるマンガがあったのか。
ページをめくるたびに、登場人物たちの表情、発する言葉が私の心を奮い立たせてくれる。
仕事をしているとたくさんの人に出会う。
得意なひと、好きなひと、苦手なひと、嫌いなひとにも。
仕事に対する向き合い方が違うため、ぶつかってしまうこともある。
この物語は、それぞれの登場人物がどんな思いで目の前の仕事に取り組んでいるのか、そう思うに至ったこれまでの経験もフォーカスして描かれているため、全ての登場人物のことが好きになる。
良いものを作ろうという気持ちさえ揃っていれば、きっとやり切れるはず。そう思わせてくれる。
失敗を避け、スマートに仕事をする、そんな価値観が美徳となっている。
確かに失敗は避けるに越したことはないし、定時で上がってプライベートな時間を充実させることも必要だ。
しかし、そんな器用なことが最初からできるのだろうか。
失敗は経験で学ぶものである。失敗をしないことにフォーカスしすぎると、結局挑戦をしない、できる範囲内でしかやらないということになる。何かことをなしていくためには、今よりもっとレベルアップして、できることを広げていかなくてはならない。恥をかいても、怒鳴られても、何度でも挑戦する。本気を出して、失敗して、再び立ち上がる。それを繰り返すことが必要不可欠ではないだろうか。
自分が目指した理想、実現したい未来に対して、どうやって動けば、後々後悔しない、誇れる自分になれるのか、この物語が教えてくれた。
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