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【読書記録】「片付けられない」をあきらめない!

ADHDの筆者が「整理収納アドバイザー」として片付けのコツを書いている。あるあるがほとんどで、あんまり参考になることは少ないが、自分の中でこれはやってみよう、と思ったことだけ備忘録として記録。

筆者が片付けに本気を出して資格を取るきっかけになった出来事が、子供の勉強机を粗大ゴミで出すのが先延ばしになり、気づけば2年ベランダに放置した末に腐った机の中でGが大量繁殖していた、というエピソードは強烈だった(笑)
しかしこれはADHD当事者ならマジで『あるある』である。ふつーに共感できてしまう。そんな我々にどれほど響くのか、と期待して読んでみたが…

参考になった順に書きます。

リセットタイムを毎日つくる

 1日何分か決めて、決まった時間にリセットタイムを作ると、「リセットタイム以外は散らかってていい」と思える。ものを定位置に戻して乱れを整える時間を作る。

フタや扉をやめる

 これもADHDあるあるのアドバイス。実際自分もとても思う。食器棚や戸棚、押入れなど全部の扉を取り払いたいとメチャクチャ思うことが多い。笑

「吊るす」と「ほりこむ」

 これもあるある。基本的に自分は“タンス”みたいな物があまり意味をなさない。洗濯したあとの衣類は、たたまず分類してかごに入れるか、ハンガーで吊るす。たたむなんてできない。
 さらにいえば、そもそも洗濯をするのが、全ての着れるものがなくなったタイミングである。タオルは家中のタオルがなくなったら一気にタオルだけを回す。脱水だけしてコインランドリーの乾燥機にブチ込むと、干す手間がなくふわっふわのタオルが出来上がるし大きい机で畳んでから帰ってこれるので最高のライフハックだと思っている。たった400円ほどを2週間に1回ほど払うだけでよかった。(粗品のタオルを祖母が笑うほどストックしていたのを貰ったので50枚ほどタオルがあった。)

使用頻度で分ける

 アクティブ領域、スタンバイ領域、プロパティ領域、スクラップ領域の4領域にモノを分けることをオススメしている。

アクティブ領域➡日々よく使うもの
スタンバイ領域➡毎日は使わないけれどすぐ取り出せるように収納(靴やスポーツウェアなどの待機中用品)
プロパティ領域➡持ってるだけでどこにあるかわからない、なんとなく所有しているもの
スクラップ領域➡ゴミ、ガラクタ、捨てて良いもの

 筆箱はアクティブ、ペン立てはスタンバイ、壊れてたらスクラップ、引き出しの中はプロパティということになる。このアクティブとスタンバイを明確に区別できる入れ物を作ってわけていくことも大事。
 このプロパティ領域って言葉がいまいちピンとこない。もっといい言葉はないのか。ホールド領域などどうだろう。もしくは、1軍、2軍、もいいかもしれない。

このプロパティ・ホールド領域にある物を、スクラップなのかスタンバイなのか判断して整理することが大切だと書いてある。大切だと思って取っておいた全集が図書館にあったり、コレクションをまとめてみると膨大すぎるから減らす気になったり、動かしてみると意外と要らないことが多い。
 捨てるものと売るもので分けておいてもいいが、その日のうちに売るくらいの勢いでないと、またずっとおいたままになる。

片付けを始めるときにタイマーを使う

タイマーアプリで、作業をするときにタイマーをつける癖を。『あと5分です』とタイマーが鳴るまでの残り時間を教えてくれる読み上げ式のものを使えば他の作業へ目移りすることもなくなるし、途中でやめることもなくなる。過集中を防ぐために好きな作業をするときにもタイマーを使えば、時間を忘れて予定をすっぽかすこともなくなる。

とりあえず保管箱をつくる

 部屋の中でとりあえず箱をつくることは、いろんな本の中で言われている。特にADHDの先延ばしグセがある者にとっては、その場で片付けることが異常に難しい。各部屋にとりあえずボックスを設置し、そこに放り込む。片付けのときはその中を片付けることがまず第一歩だろう。
 不要なものをそのまま放置するより、大きな袋などに入れて積み上げることも『視覚化』につながる。邪魔なものをあえて邪魔なところに置くことで「いつかやろう」の期限を短くしていくことができる。

片付けはステップの数が実は多いと思う。まず何をどこを片付けるのかを決めるのも必要だし、実際に物をどかして掃除をする段階、不用品を判断して袋に詰める段階、必要なものを所定の場所に片付ける段階、必要なものを整理する段階、不要なものを捨てに行く段階、とものすごくいろんなことが先に待ち構えている。これをどう細かく分けて少しずつ勧めていくかは、結局はシステムを自分で組み上げないと何もできないと思う。このあたりはまたできあがったらnoteに書きたいと思っている。

A.床にモノを置かない

 床に置いていいのは家具と家電とゴミ箱だけ。と決めてみて、必要な収納スペースを考える。大きめのカゴなどにとりあえず入れするスペースを作るのもよし。満タンになる前に片付ける癖をつける。


片付けられない子どもへの12の対処法

①指示は「1度に1つ」
 「あれ片付けたら次これも」「これとこれをやっといて」など2つ以上頼みがち。1つ終わったら次の指示を。

②まず大人がお手本をそばで見せて、続きや同じ作業をさせる

④ラベリングで「モノの住所」を示す
 そのモノを使ったときにラベルが目に入ると、使ったあとに戻しやすくなる

⑥増えたら減らす
 欲しいものがあるなら増やすだけでなく減らすことで片付けの負担減につながる。おもちゃや道具などは減らすクセもつける

⑧シールを使って「ごほうび」プレゼント
 これは一長一短だけれど、継続や達成を視覚化するのには良いと思う。スタンプやシールを集めて本や玩具や外食などに交換するシステムにする家庭などもありそう。

12も書いてあったけど、実際参考になったのは5つでした。

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