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3歳。『育てる』って、どーすること????

小さい子が皆そうなのか。うちの子だけなのか、いや、皆でしょう?
長女は、やたらと小さい丸い何かを拾いたがります。

もっと小さい頃から。初めは石ころ。次第にナンテンの実。保育園に行くようになってからは、定番のどんぐり。行動範囲が広がっているのを感じます。

保育園の帰り。
『山口さんちのツトムくん』を母親に大声で歌わせながら、川のほとりを歩き、片手にやっと収まるくらいの実を沢山集めます。
最近は『種』という単語がお気に入りなのか、集めた実を種といいます。ニアリーイコールだと思い訂正はしません。

先日、歩きながら突然彼女はいいました。
『お家に帰って、種、育てるのー。』

!!!
『う…うーん。育てるの?いいねぇ。。』

土いじりに全く興味のない我が家には、花壇もなければ、プランターもない、植木鉢だってあるわけないのです。
でも、やりたい時にさせてやりたい。脱脂綿の上で育ててみるか?それって『種』として楽しいのか?種ってやっぱり埋めたいよね?


などと、乗り気なのか乗り気じゃないのか中途半端な返事をしながら、頭を悩ませていると。
さらに上を行く質問が!!


『育てるって、どーすること???』

でたー!!!
とりあえず、よく分からない単語をそれっぽい文章にして口に出してみたものの、結局、意味わかってないやつー!!
しかも、こーゆー系って大人的に深いんだよなぁ。

そーかぁ。『育てる』かぁ。。


んーと。。。


『元気に大きくなりますようにってお願いしながら。

美味しくて、元気になるご飯をあげて。

大きくなるのを見守ってあげる事かなー。』


子ども『ふーん。』

私も、『ふーん。』


そっか。
私にとって育てるのは
『元気に育つ事を祈って、ご飯のお世話をして、見守る事なのか。』

美味しく、元気になるご飯を提供できているかは、かなり疑わしいわけですが。『祈って。見守る。』これかも知れないと思いました。

太陽の光だけを浴びさせ、雨にもさらさず、虫もつかぬようビニールに入れて、朝と晩には家に入れる。そんな育て方はしないんだろうな。植物でも子供でも。

子どもには、色んな経験をしてほしいと思いますが、同時に色んな価値観にも触れてほしいと思います。

私は子育ての講座をいくつも受けましたが、教育熱心なわけではなく、学校や習い事にこだわりはありません。それは、親以外の価値観に触れて、そこから自分で選び築いてほしいから。
ビニールの中で育てるつもりは全くありません。

そんな私が親としてしたい事は、大きく育つことができるよう成長に合わせた関わり方を考えること。しなやかに、しっかりと立てるようマインドを整えられるような接し方をすること。そして、必要な時に寄りかかれる安全基地を用意すること。

まさに、プランターと土と支柱かな。

あとは広い世界で色んな景色を見ながら、色んな風を感じながら、大きく葉を広げ、小さくても沢山の花が咲いてほしいと願います。その花が強みとなり、自信となり輝けるはず。


家に着いた娘は『ちゃんと育てたよー』と拾ったタネたちを家のブロックに並べていました。

今度ホームセンターで本当の『タネ』買ってみようかな?今なら、トマトかきゅうりかな。食べるの好きだし楽しんでくれるかな?でもタネより苗かもなぁ。

『育てる』って難しいよねぇ。

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