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油絵を個人輸入しました(続ー前編)

1.はじめに

 英国の現代アーティストJason Andersonさんに油絵をオーダーしました。2019年9月に注文し、2020年6月に無事受け取り、このnoteを書いている2020年10月には壁掛けの上で、絵のある日常を楽しんでいます。

 絵画購入は今回で2回目なのですが、2回とも日常にちょっとした刺激と楽しみを与えてくれています。今回は、届くまで「Billie Eilish」「新型コロナウィルス」でドキドキさせられました。また届いてからは「見るたび」「話すたび」「次のオーダーを考えるたび」の3たびでワクワクさせられています。アート購入の良さ楽しさを伝えたくて、このnoteを書きました。

↓今回購入した作品「hope」↓

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2.周囲の反応と、私の願い

 絵画購入した話をすると「お金持ちなんですね!?」と驚かれる事が多いです。「そんな反応!?」と私側も最初は驚いてました。絵画購入はそんなに敷居は高くないからです。こんなに世間のイメージと実際がかけ離れたものも少ない気がします。

 一説には、年間アート投資額は米国人10,000円で日本人240円。このことから、(中央値が不明でも)多くの日本人にとってアートは鑑賞するものであり投資対象ではないことがわかります。仮に10年に一度アート作品を買うとして、2,400円ではさすがにまともなものは買えないからです。ところが(米国人の)100,000円であればかなりしっかりしたものが手にはいります。

 私の周囲ではアート鑑賞が好きな方は多く、なのにアート投資者はいません。買った話をすると皆一様に興味津々で、そこから購入の検討を進める人も多いです。なんというか、関わる全ての人にもったいない事態が起こっています。

 そこで私の願いとしては、このnoteを通じて「アート投資の身近さが伝わり」→「所有体験者が増え」→「所有者とアーティストの双方がハッピーになる」、少しでもそういうことにつながればと思っています。

3.今回の購入について(序)

 前書き長くなりました。今回の絵画購入の目的は、2019年8月に購入していた油絵の掛け替え用でした。掛けっぱなしは良くないことを、購入後に知り、ならばと同じアーティスト作品の掛け替え分購入を目論みました。2019年9月のことです。ところが、ここで想定外の事態が起こります。

 ・・・買えないのです。一枚目を購入した時は沢山ある中から選べたのに、色々なギャラリーをみても、どこも全部売り切れていて、販売会に参加しても、開始直後にサイトを開いたら「sold out」の表示。何が起こったの分かりませんが、とにかく買えないのです。これには参りました。

 そして色々考えた結果、「こんなに買えないのであれば、アーティストに直接掛け合ってみよう」「できるならば対になる作品をオーダーしよう」と思うに至りました。

 前は急げで2019年9月に早速お願いをしてみたところ、「オーケー。でも順番待ちで時間かかるよ」との返事。この時はこれから起こる心配の日々なんて想像もしておらず、予約出来たことに満足で、ほっと一安心し、一旦この件を忘れてしまいます。


  ↓前回↓

4.Billie Eilish

 2019年11月、Jasonのものと思われる1枚の絵がTwitterやネットニュースで沢山露出します。下の絵です。特徴的な画風なのですぐにJasonと思ったのですが見たことのないモチーフで、空似かオマージュとも思いましたが、やはり本人でした。Billie Eilishの新曲「everything i wanted」のアートワークに採用されたのです。9月に売り切れた理由に合点がいくと同時に「はたしてオーダー分は描いて貰えるのか?」と不安になりました。

なお、Jasonの絵は「海と光」モチーフが多いのですが、everything i wantedでは「橋」でした。作品名は「golden」で、おそらくゴールデンゲートブリッジです。

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5.トラウマの話

 描いてもらえるのか?と不安に思ったのには、痛い体験からくる理由があります。(詳細は書きません)

 私は数年前にあるアーティストさん(Twitterのフォロワー数百人)の作品オーダー権を購入しました。将来子どもが出来た時に、記念に作品をオーダーしようと考えて購入していたのです。昨年のある日、その方は突然プチブレイク(フォロワー数万人に増)しました。時折テレビにも出るようになり、応援していた身としては凄く嬉しかったことを覚えています。ところが、ほどなくしてオーダー権は突然無効にされました。現在までに返金などもなく、凄く悲しい痛い思い出になりました。こんな冗談みたいな出来事が現代でも実際に発生します。なので、また同じようになるのでは、と不安になってしまいました。

6.オーダー

 2020年1月、「順番が来たよ」とJasonからの連絡。とても「ホッ」としました。Jasonはそれまでのやり取りから、気さくで誠実な方とわかっていたのに、振り返って考えると、私の心は貧しくなっていたんだなぁと反省するばかりです。

 「所有する絵と対になる絵を製作してほしい。所有分が日没で安らぎを感じる絵なので、希望に満ちた明るいイメージにして欲しい。なお、好きな絵はneonとarcです。」と要望を返しました。

↓arc↓

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↓neon↓

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 すると、同月内に「描いたよ。なんか修正するところある?」との連絡。「そうか油絵は乾くまで修正できるんだ」と変に感心したのを覚えています。「これでOK」と返事し、「乾いたら送るね」と言われます。さぁ、あとは乾くのを待つばかりとなります。

↓後編書きました↓

https://note.com/panda76/n/n15e3726ab80a




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