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no.3 在宅介護のお買いもの…その1

義母が帰ったその日から在宅介護が始まる。
義母が入所して以来4年間、私は義母に会っていない。
ほかの家族も同じ。親戚も。
そのうち、3年間はコロナ感染防止のため、面会制限があった。
なかったとしても、同じだったと思う。

これまで、義母の「友だち」という人に会ったこともなければ、聞いたこともないから、おそらく友だちはいない。
なんというか、「会いに行こう」という気が起きない人なのである。

ケアマネ氏によると、義母は要介護度こそ、入所当時と同じ「4」のままだけど、いろいろと「衰え」が進行しています…とのこと。
そうか、でも実感がわかない。

ケアマネ氏とヘルパーさんから、あらかじめ準備しておくようにと言われたものは以下の通り。

①オムツ(1日1枚だけ使用する)
 オムツにパッドを重ねて装着、汚れたらパッドだけ交換するのだそう。
②尿取りパッド(昼用と夜用)
③おしり拭き
④汚れたおしりや局部を洗い流すためのお湯をいれる容器
 台所用洗剤の空き容器でもよいと言われたが、
 100均でドレッシング容器を購入
⑤マットレスのカバー(シングルサイズ)
⑥防水シーツ
⑦トロミ剤(誤嚥防止)
 食べるもの、飲むものにとろみをつける。
⑨洗面器
⑩バケツ

義母のタンスの引き出しの中を掘り返していたら、⑤と⑥が発掘された。
⑨⑩も家にあったものを義母専用に使うことにする。
それ以外のものは、ドラッグストアの介護用品コーナーで購入。
介護用品市場ってあるんだなと実感する。

冬場でもあり、義母が使う掛布団、毛布、シーツ、タオルケットは、コインランドリーへ持ちこんだ。義母の下着、パジャマ、デイサービスに着ていく服、カーディガン、帽子、マフラー、すべてコインランドリーで洗濯&乾燥をした。計1,200円。

久々に行くコインランドリー。その進化に驚く。
まず、お金の入れ方がわからなくて焦る。
そして洗濯機と乾燥機のパワー。家庭用とは比較にならない。
洗濯物がみんな、ふかふかに仕上がった。
待っている間、ぐるん、ぐるん、と回転している洗濯物を眺めながら、ぼんやりと過ごせるのも良い。

完了を知らせるショートメールを送ってもらえるように設定できる(!)のだけど、次は、本とコーヒーを持って来よう。


在宅介護*観察日記『義母帰る』

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