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在宅介護*観察日記『義母帰る』

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要介護4(→5)の義母(90代)が特養からまさかのリターン。同居の義父(90代)はアルツハイマー型認知症が進行中。再びの在宅介護は夫(60代)が中心。老後ノープランの義父母を、引…
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2023年10月の記事一覧

no.27 義母、空へ還る(その2)義母とわたし

8/21(月) 義母の体温は高めを推移。 37.8℃ →37.5℃ →37.7℃ 朝:経口補水液ゼリー 50cc弱  昼:ハイカロリーゼリー 1個 夕方巡回のヘルパーさんによると、義母に声掛けをしたけれど、目をこちらに向けるだけで、返答がなかったとのこと。 義母は、いつもの「ありがとうございます」が言えなかった。 夜、経口補水液ゼリーをスプーンにのせ、口元へ持っていくも、拒まれる。 「せめてひと匙でも」とスプーンを押し込む。が、よほど嫌だったのだろう。 スプーンをくわえ

no.26 義母、空へ還る(その1)

義母の介護を通して、実感したことがある。 ひとつは、看取り期に入ると「食べられなくなる」というより、 「呑み込めなくなってしまう」ということ。 義母の場合も、呑み込む力が足りないために、いま食べたものがノドの奥から先へ進まず、行ったり来たりしていた。 もう一つ。 在宅介護は、ふだんの暮らしの傍にあるのだな、ということ。 在宅介護をしている間も、私は仕事に行き、夫は家事をし、義母の食事の介助をしていた。 義父は義母のとなりで、いつものように、大音量でテレビを観ていた。 宅配