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その生きづらさ! HSPかも!

 あなたは、今、こんな風に感じていませんか?

「周囲の人との会話が合わない」
「周囲のスピードにのれない」
「仕事のあと、ぐったりする」

 このように感じているあなたは、もしかするとHSPかもしれません。
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び、「生まれつき感受性が高く、敏感な気質をもった人」のことを言います。統計的には人口の15〜20% 5人に1人が当てはまる性質でまれではありませんが、約8割の人があてはまらないため、HSPは共感が得られにくく、少数派と言えるでしょう。

 私自身、これまで、冒頭のような悩みを持っていました。
しかし、HSPという概念を知ることで、自分の考えや人と違う部分があることがおかしいことではないことが分かりました。

 もし、今の生活に違和感があったり、しんどさを感じているようであれば、HSPが原因かもしれません。まずは、HSPについて理解を深めることから始めてみませんか?


HSPってなに?

やってみよう! 診断テストでHSPチェック!

 まずはHSPの基本的な内容から説明していきます。
その前に、HSPの簡単な自己診断テストがありますので、ぜひ行ってみてください。

参考文献:『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』
エレイン・N・アーロン著  冨田香里訳(ソフトバンククリエイティブ)

 診断結果はいかがでしたか?

 もし、HSPではなかったという人も、一つだけでも強く現れているようであれば、HSPと考えてもよいでしょう。
ぜひ、一緒に悩みの原因を探っていきましょう!

 HSPとは、冒頭でも述べた通り、「生まれつき感受性が高く、敏感な気質をもった人」のことを言います。これは、米国の心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学の概念です。
生まれつきの特性であるため、もちろん、病気ではありません。ただ、少数派であるため、理解されにくい側面があることには違いありません。
このことが、HSPの生きづらさや働きづらさを感じてしまう原因のひとつであると言えるでしょう。

HSPには4つの特徴についてご紹介!

 HSPにはエレイン・N・アーロン博士が提唱したHSPの4つの特徴があります。それぞれの頭文字をとって、「DOSE(ダズ)」と呼んでいます。
一つずつ説明していきます。

D:深く処理をする(Depth of Processing)
O:刺激に敏感で疲れやすい(Overstimulation)
E:感情が動きやすく共感しやすい(Emotional response and empathy)
S:些細なことも敏感(Sensitivity to subtleties)

 以上がHSPの4つの特徴でした。
この4つ全てが当てはまれば、HSPでしょう。
もし一つでも当てはまらなければ、HSPではないということになります。
しかし、同じような悩みを抱えていれば、生きづらさを抱えてることもあります。ぜひ、HSPではなかったという人も、参考にしてみてください。

HSPが生きづらい理由とは?

 HSPの特性が、何となく生きづらさの原因になっていることが少しわかってきたところで、次に、具体的にHSPがなぜ生きづらいのか理由について探っていきましょう!

 原因はたくさんありますが、ここでは代表的な3つをご紹介します。

① 疲れやすい
② 人間関係で悩みやすい
③ 考えすぎてしまう

 HSPの人は、多くの刺激を強く受ける傾向にあります。そのため、非HSPの人よりも疲れやすいのです。それぞれ詳しく見ていきましょう!

①疲れやすい

 HSPの人は疲れやすい特性があります。
なぜなら、さまざまなことに敏感であり、よく気づくためです。
そのため、非HSPの人よりも疲れやすいのです。

 外出後や仕事後にぐったりして動けない……ということはありませんか?それは、あなたが弱いわけではなく、HSPという特性のせいかもしれません。

②人間関係で悩みやすい

 HSPの人は、些細なことに敏感で、他人の言動を気にしやすい特性があります。そのため、人間関係でも悩みやすいのです。

「人間関係がうまくいかない」
「他人に振り回されてしまう」

 という悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?

 それは、HSPによるものかもしれません。ただ、マイナス面だけではありません。細かな変化に気がつくということは、それだけ細やかな対応ができるということです。ちょっとした工夫をするだけで、人間関係に悩まなくなることもあります。

③考えすぎてしまう

 HSPの人は、思考力と想像力の高い人が多いです。そのため、一つのことを深く掘り下げて考えたり、1を聞くと、10の想像をしながら物事を深く考えてしまいます。もちろんこれは、悪いことではありません。ただ、考えすぎてしまうがゆえに、素早く動けないことがあるのです。

「考えすぎて仕事が進まない」
「素早く判断できない」

 といった悩みはありませんか?

 これは、HSPの考えすぎてしまう特性が影響しているのかもしれません。
仕事をするうえでは悩みの多い特性ですが、必ずしも悪いことばかりではありません。この特性が活かせる場を見つけることで、生きづらさから解放されるはずです。


生きづらいと感じているHSPのあなたへ

 最近は、HSPという言葉もよく耳にするようになりましたが、まだまだ少数派です。そのため、社会のなかで生きていくには、生きづらさや働きづらさを感じることもあるでしょう。

 それは、あなたが悪いわけでも、周囲が悪いわけでもありません。
ただ、HSPと非HSPの人が存在し、HSPが少数派であるという事実があるだけなのです。

 HSPという概念だけでなく、私たち人間が生きていくうえでは、たくさんの価値観が存在しています。これらの違いによって、対立することもあります。HSPか非HSPかという違いも、このような価値観の違いと似たようなものなのです。

 HSPの私たちは、まずその特性を知ることが大切です。そして、HSPという特性であることを、受け入れることから始めましょう!自分自身がHSPであるということが分かれば、HSPを活かした生き方を考えられます。そして、さらには、非HSPの人のことも理解できれば、ステキな世界が広がるはずです。

 生きづらさは自分で変えられるのです。

 少しだけ考え方を変えるだけで、見える世界は変わります。
もし、今までHSP について知らなかったという人は、HSPを知ることから始めてみてください。きっと、今までマイナスにしか感じなかったことが、プラスに見えてくるはずです。

 そして、同じ悩みをもつHSPの仲間がいることを知ると少し心が楽になるはずです。SNSやコミュニティサロンなどもあるので、探してみるのもよいでしょう。

▼HSPのがっこうrasiicu
https://hsp.rasiicu.jp/

▼ココヨワ
https://cocoyowa.com/


生きづらさを手放してイキイキ過ごそう

 今回は生きづらさの原因について考えていきました。
もちろん、全ての生きづらさにHSPが関係しているわけではありません。
しかし、HSPであれば、その特性が少なからず影響していると考えてよいでしょう。

<HSPの生きづらさを手放すポイント>
・ 生きづらさはあなたのせいではないことを知ろう
・ HSPの特性を理解しよう
・ HSPを活かして生き方を考えよう

 HSPについて知れただけでも、少し心が軽くなったのではないでしょうか。生きづらさに悩むのは、変えようとしても変えられない、原因不明の不安から始まります。原因がわかっただけでも、前に進めるはずです。

 そして、その特性は変えられるものでもなければ、変えるものでもありません。HSPという特性は、あなたに与えられたステキな宝物だからです。

 私自身も、まだ試行錯誤しているところです。すぐにはうまくいかなくても、一緒に少しずつ生きづらさを手放していきましょう!

 ここまで読んでいただきありがとうございます。

 これから、少しずつ、HSP看護師として私自身が悩んできたことをもとに、HSPらしさを活かした生き方ができるような発信していきたいと思います。ときには、ほっとできる内容も交えて、HSPやHSP看護師としての発信していきたいと思います。

 また、次回の記事を楽しみにしていてください。


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