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「第三章 女性牛飼いの章⑨」~猫の部屋~

田舎の一人暮らしは家賃が高い。

僕は田舎の高い家賃に困っていました。

都会に住んでいるときの家賃は水道代含めて2万円台。

格闘技やっていた時は道場にシャワーがあったのでガス代も払わないで生活できました。 水のシャワーでも意外といけますし。

しかし、田舎の一人暮らし用の部屋の家賃は高い。家賃が4万円もする高い部屋に住んでいました。そして、水道料金もガス料金もゴミを 捨てる料金も高い。 都会に住んでいた時の倍くらいの生活費がかかります。

僕はまた、高金利の借金が限界まである状態だったので、もっと節約したいと思い、女性牛飼いさんに 住む部屋の相談をしました。

「いい所がある」

昔、牛小屋に使っていた建物です。

改装されて駐車場にしていましたが、屋根裏部屋がありました。

ワラ置き場に使われていたスペースです。

立ったら天井に頭がつくけど安く住めるのなら別にいいかと思いました。

大工さんが来てくれて部屋の改装が進みました。

僕が住めるようにしてくれていると思って喜んでいたのですが、 そこに次々と猫が入っていきます。

総勢20匹以上いる猫達です。

牛舎で飼っていたら猫が田んぼに入ったと苦情がくるので猫達を屋根裏部屋に 引越しさせたのです。

そして、僕は1万円で土地だけ借りてコンテナハウスに住むことにしました。

つづく

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