どんな世界一周だったか

2022年5月から約1年間の世界一周を終え、早1ヶ月となりました。すでに「あの日々は夢のようだったな」と思えてしまいます。でもその時を生きていた私は辛いこともあったし、幸せを感じられない時もありました。明日からはまたサラリーマンに戻るので、どんな旅だったか文章で振り返ります。

総括すると

旅界隈でステルスマウントのように使われる「旅」「旅行」の意味合いの違いがあると思いますが、それでいうと私たちの世界一周は「旅のような旅行」だったと思っています。
私の「旅」のイメージは『観光地を巡るというよりは気ままにさすらう。安全安心への比重が低く、人との交流も増える』。
「旅行」は『ある程度決めた旅程をもとに、観光地を巡り現地の名物を食べる。安全安心が第一』というイメージです(辞書的には同義だろうけど)。

でもその「旅行」が【世界一周】によって「長期間」「他国から他国への移動」「日本に馴染みのない場所にも行く」「節約」というハードルを超えるために、安全安心への比重を少し下げざるを得ない、結果的にそれが心の壁や殻のようなものを破っていく機会になったと思っています。

環境的なこと

予算

私たちの予算は2人で400万円。最終的には超えています。旅しながら働くノマドではないのでただただ貯金を使い果たす旅でした。予算外でスターアライアンスの世界一周航空券(8回搭乗)をポイ活で貯めたマイルで購入しています。

12ヶ月で割っても1ヶ月33万円。日本にいても2人でこのくらいは使ってしまっていた気もします。予算としては安すぎる訳ではないですが、世界一周航空券以外の飛行機・バスなどの移動費もあるので節約必須の旅ではありました。使ったお金の詳細はゆくゆくYOUTUBEで公開予定です。

経路

私たちは東回り、1年間で36カ国ほどめぐって来ました。各場所1週間未満の滞在で、移動を繰り返して来ました。

長距離フライトは世界一周航空券を使ってビジネスクラスに搭乗。お金を払うのであれば絶対エコノミーにしますが、マイルでとても貴重な経験ができました。貧乏性の私は、忙しなく提供されるサービスに申し訳なく思いつつ、フルフラットの座席は「もう5時間以上のフライトはビジネスしか無理」と思ってしまうほど想像以上に快適なものでした。

一方で節約必須の旅でもあるのでバス移動も多くありました。南米でデモにぶつかり当日バスが出なくなり結局24時間以上バスに乗っていたり、バルセロナからパリまで2回もバスに乗り換えて移動したりするなど、車に10分乗っただけで酔ってしまう私にとってはかなりの苦行でした。

当時の世界の状況

私たちはワクチン3回接種していることもあり、コロナ関連の規制はほぼ感じませんでした。2022年5月5日にアメリカ入国するときのみPCRでの陰性証明が必要だっただけで他の国への移動は、ワクチン接種証明があれば何も問題ありませんでした。
一方で中国人観光客はあまり多くなく、体感としてはコロナ後期〜明けの良いタイミングで行けたと思っています。

最も辛かったのは円安(対ドル・ユーロ)です。最悪なことにタイミングピッタリでした。加えて世界的な物価高もあり、コロナ前などに旅してた方々よりも下手したら1.3倍くらい高くついたのでは?と思ってます。

自分達のこと

YOUTUBEを続ける

元々YOUTUBEを撮るために世界一周したのではなく、せっかくなら思い出を残すために動画撮ろっか!というノリで始めました。また旅に出る前もYOUTUBEやインスタで情報発信してくださっている方にとても助けられたので自分達もそういう存在になれたら、という思いもありました。

正直結構大変でした。
ほかの世界一周しながらYOUTUBEをやってる人とチャンネル登録者数を比べてしまい「なんでこんなに伸びないんだ…」と落ち込んで「坊主になってみるか?」「炎上させてみるか?w」とか考えても、自分達には結局何もできなかったり。。。

動画1本作るのに私は10時間近くかかるので、たまに夜中の2時くらいまで寝ずに作業することもありました。週3投稿してた時は毎日作業しないといけないので大変でした。

撮影するのも地味に大変で、美味しいご飯を2人で同時に食べ始められないのはちょっと寂しかったかな。笑

でもそれ以上に喜びや楽しさがあるのでここまで続けてくることができました。
YOUTUBEを通じて、この貴重な世界一周の体験が何度も美味しく味わえています。「実際に体験してる時、動画を作る時、完成した動画を見た時、見てくださった方からの反応やこんなこともあったよ〜というコメントをもらえた時」こんなふうに自分達でも繰り返し味わえて、ほかの人にもシェアできる。

動画にまとめていなかったら、たまに写真フォルダ見返して「こんなことあったなあ〜」となるだろうけど、動画だと一気にババっとその国でのことを思い出すのでとても便利。

理解も深まったと思います。動画で話すために国のことや観光名所・名物のことを調べたりしていました。これもYOUTUBEがなければなかなかやっていなかったと思います。

私は結構怠惰な人間なので、YOUTUBEがなかったらダラダラと時間を過ごしてしまっていたと思います。そんな過ごし方ももちろんいいのですが、私にとっての貴重な1年がYOUTUBEを通じてさらに濃い思い出になりました。これからもHUNTER×HUNTERにならないように続けていきたいと思います!

2人で過ごす時間

私たちは周りの現地人や観光客と積極的にコミュニケーションを取るタイプではないし、言語も違うので、本当に2人の時間が多かったです。ケンカして1人で帰ろうか別行動取ろうか、本気で考えたこともありますが、それでも一緒にいる、そのうちに「やっぱり一緒にいたい」と思えるようになるので不思議なものです。

これまであまり2人で協力して過ごすことは環境的に少なかったんだな、と思いました。電車やバスに乗る時降りる時、お店に入る時、ホテルを決める時、日本だったらこんな小さな判断はストレスにもならないと思いますが、海外だとこの判断の頻度が多く慎重になります。そしてこの1つ1つがケンカの火種になりかねません。

ギリシャ鉄道で電車を降りる判断をミスった時に、改めて「信じる・頼る」ことが、この難しい環境の中で大事だったんだな、と気付けることができました。良いことなのか分かりませんが、分担した役割(やらないという役割)を全うする、ということも大事だと思いました。

自分のこと

仕事を手放し1年世界を周ったことで、これまで気づいていなかった自分の性格を知ったり変わったりしたことがあります。

環境
暑いところが苦手(すぐ鼻汗をかく)、車のクラクションが嫌い、都会的なところが好きだけど自然がないと無理、タバコ多いところは苦手、部屋には窓がないと無理、自由に掃除したい→これまでぼんやり思ってたことがいろんな環境で過ごすことで見えてきました。

仕事・お金
できればケチケチしたくない。「お金が大事」と思うことに対して後めたく思わなくなった!
動画を続けてきて、手に職をつけて自分のペースで自分の好きなことをしながらお金がもらえたらいいなあ、と思ったけど現実問題無理なので、まずは大事なお金を稼ぐ!と思えた。

人生観・性格
少し厚かましくなれた。言ったらやってくれることが多かったのでとりあえず聞いてみようと思えた。

「今もあの場所で過ごしてる人たちがいる」と思いを馳せる場所が増えて心の余裕に繋がった。

英語が話せたら世界がかなり広く・近くなる。また次の旅(今度は現地の人とコミュニケーションもとってみたい)に向けてもっと英語を使えるようになりたいと思えるようになっった。

やろうと思えばやれること。お金と時間(できれば健康)があれば叶う。
「仕事やめて世界一周」は気軽にできるものではなかったけど、やろうと思ったらやれた、ということが「やってみたいことをやる」のハードルを低くしたんじゃないかな?と思います。全ては実行だな、と思った。

振り返り

何はともあれ生きて日本に帰ってこれて本当によかった。
いま振り返ると桃鉄の銀河鉄道コースにいたような気分です。
その中で毎回踏んでた青マスで得られたのはお金ではなく経験だったなぁと。(なんかクサいこと言いましたが振り返るとなんでもよく思えますねw)
今回の世界一周で感じたことをこれからも風化させないために、時々思い出して(動画を見たりして)頑張りたい英語も強化していきたいと思います!

長文でしたが、最後まで見ていただきありがとうございました!


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