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「空白の期間」なんて言わせない!途上国での経験を日本の社会で最大限にいかす方法

はじめに
皆さんはこんな経験ありませんか?
途上国での活動後に日本の社会へ戻ったら、単なる「空白の期間」として扱われた…。実際に私もそうでした。
そんな悔しい経験から、「どうすれば途上国での経験を日本で活かせるのか」を考えるようになりました。
今回の記事では、私が何年も考え、たどり着いた結論を皆さんにご紹介したいと思います。
途上国での経験を日本の社会で最大限にいかす方法を、スキルアップキャリアアップの2つに分けてお届けします。

なお、記事は保健医療に限った内容となっております。


お勧めのスキルアップはコレ!

まずはスキルアップに関して。
途上国での活動後に日本の社会でも役立つスキルとは何でしょうか?
真っ先に思い浮かぶものとして「語学力」があると思います。確かに日本では語学力が評価されるケースがあります。ただし、それは一部の職場に限った場合ですよね。そこで、幅広い場面で役立つスキルはないかと考えました。その結論として、以下のスキルが最強だと考えます。
それは、

論文を読める力。

これは、単に論文から情報を取ってくるだけでなく、論文の内容を正しく解釈する事を指します。この力を身につけると、例えば日本の医療現場においては、EBM(エビデンスベースドメディスン)の実践ができるようになります。

もちろん論文を読めるというスキルは、途上国で活動しただけでは身に付かないですよね。ですが、途上国での活動を志した皆さんであれば、間違いなく一般の日本の医療従事者よりも英語ができるはずです。その英語力に加え、論文の読み方を学ぶことで、論文が読めるようになるはずです。また、英語にそれほど自信がなくてもGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳機能を駆使すれば、最低限の英語力でいけます。

ではどのようにして論文の読み方を学ぶか。それは、疫学(えきがく)の基礎を学ぶという事です。疫学は「研究をデザインする学問」と呼ばれるだけあって、論文を読むための知識が豊富に含まれています。みなさん、統計を勉強して挫折している場合ではないですよ、疫学を学びましょう!

ということで、まずは「なんとなくでも論文を読めるレベル」を目指すのが良いと思います。私の方でも「論文を読むためのキソ疫学」を発信していきますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

https://note.com/panadol_karonal/m/m29f63211d7e9


キャリアアップの可能性も!

では次にキャリアアップに関してです。
スキルアップの方でだいぶ熱く書きましたが、実は途上国での経験が日本の保健医療分野においてもキャリアアップに繋がる可能性があります。どんなものか気になりませんか?
それは、

途上国で公衆衛生の実務経験を得る

というものです。
例えば、JICA海外協力隊の公衆衛生や感染症対策のポジションがそれに当たります。そもそも日本の医療従事者にとって、日本で公衆衛生の経験を積む機会は限られていますよね。そんな中、これらのポジションは、公衆衛生未経験の方でも応募ができ、活動後に「2年間の公衆衛生の実務経験」を与えてくれます。
もちろん企業や団体によっては途上国での経験を実務経験とみなさない場合もありますが、少なからず評価してくれる企業や団体もあるでしょう。
実際に私の知人も、協力隊での感染症対策の経験を評価され、国内の感染症系のポストについています。私の印象では、特に感染症の分野において実務経験として扱ってもらえる気がします。
今後、公衆衛生方面のキャリアアップも検討している方は、これらのポジションも検討してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
やりかた次第では、途上国の経験が「空白の期間」ではなく、むしろスキルアップやキャリアアップに繋がりそうですよね。他にも「こんなスキルがお勧め」とか「こんなキャリア形成があるよ」などがあればコメント欄でお知らせ下さい!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

この記事が誰かの役に立てば、私が味わった悔しさが成仏できそうです笑

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