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歌舞伎の世界に出会うまで

今まで、なんとなく歌舞伎を見てきたけれど
もっと歌舞伎のことを知りたい、演目の内容も覚えていたい。歌舞伎役者の方のことも知りたい、という気持ちが募り、まずは自分の見たものを
文字で残しておきたいと思い、noteを始めることにしました。

自分の意思で古典歌舞伎を観ようと思ったのは2020年頃から。コロナ禍で舞台の幕が変わり、
大向さんの声を聞くことができなくなったその頃からです。
テレビに出ている方は分かるけど、歌舞伎の世界の名だたる役者の方々はよく分からない。
そんな始まりでした・・・。
素人が素人なりに感じたことをまとめていきたいと思います。

歌舞伎という日本文化

日本の伝統芸能である歌舞伎の世界と出会うまでにはとても時間がかかりました。

子供の頃から親に連れられ、歌舞伎を観に行っていた
友人が歌舞伎役者
学校の校外学習で観に行ったことがある

友人が歌舞伎を好き
友人が歌舞伎揚が好き 

振り返ると情けないほど自分の世界に歌舞伎という存在がありませんでした。

「歌舞伎揚って、なんで歌舞伎揚って言うんだろうね、美味しいよね〜パッケージかっこいいよねー!」なんて言いながら食べていた学生時代はあれど、校外学習で歌舞伎の舞台を観た記憶はなく、もちろん友人に歌舞伎役者の方はおりませんし、友人の友人が役者さん!なんていうこともありませんでした。もはやただの他人。

親の趣味は映画鑑賞であり、洋画、邦画を問わず映画をこよなく愛する子供であったと記憶しています。

歌舞伎を好きな友人はワンピース歌舞伎を観劇したと、とても楽しそうに舞台の話をしてくれましたが「イチドミニイッテミタイナー」
心の中では見てみたいと思う気持ちはあるけれど
口約束で、その友人も歌舞伎を好きな友人同士で楽しんでいたのでした。

そんな私がなぜ歌舞伎を観に行きたいとそのドアを叩くことになったのか

とても大袈裟に書いていますが、それだけ
歌舞伎という世界に縁のなかった人間からすると、敷居が高く謎だらけ。しきたりも色々ありそうだし服装も何を着ていけばいいのか分からない、お着物!?
チケットも高そうだし、そもそもどこで買うのかも分からない、ハードルが高いものでした。

興味を持つことになったきっかけ

元々ジャニーズのアイドルが好きで、コンサートや舞台、ミュージカルは日々の活力でしたが
初めて歌舞伎と名前がつくものを観たのは
「滝沢歌舞伎2018」でした。
タッキー+歌舞伎で滝沢歌舞伎
滝沢秀明さんが主演、三宅健さんを始めとする
ジャニーズジュニアと呼ばれるお弟子さん達が
出演、そしてジャニー喜多川さん
いわゆるジャニーさんが作、演出を手がける
「滝沢歌舞城」という時代劇ミュージカルが派生した舞台でした。

古典の歌舞伎を愛する方からしたら
ジャニーズ??歌舞伎??
え?と、思われる方が大半で、歌舞伎会から届く「ほうおう」にご案内が載っているので、ご存知の方も多いとは思いますが、実際に足を運んだ方はそう多くはないと思います。

滝沢歌舞伎は歌舞伎ではありません

ですが、日本のエンタメを牽引してきた
ジャニーズイズムが根付く
日本の伝統芸能である歌舞伎の要素も含む
唯一無二である舞台!!であると思っています

第一幕ではジャニーズらしいアイドルの歌や踊りもあれば、古典歌舞伎にもあるワイヤーアクションあり、古典歌舞伎をアレンジした演目や五条大橋での牛若と弁慶の出会い、五右衛門の演目も。

第二幕では和太鼓のパフォーマンスや鼠小僧の時代劇もコミカルに繰り広げられます。また本職の附け打ちの方も入る演目もあり、これはこれでエンタメとして成立しているんだ、とお優しい目で見てくれたら幸いです。現在はSnow Manというジャニーズのグループが座長を引き継いでおります。

歌舞伎という古典芸能を大切にしつつ
ジャニーズの方々が日本伝統の古典芸能に触れたことのない多くの人々にも楽しんでもらえる舞台に挑戦したのだと思います。
2021年には社会の情勢もあり
舞台の幕があがることはありませんでしたが
「滝沢歌舞伎ZERO2020 the Movie」として新しい演目も追加され映画が公開されました。
舞台とは違う細かな描写も観れる映像も素敵で
何度も観に行きました。

2021年にはSnow Manが座長を勤める
「滝沢歌舞伎ZERO2021」舞台の幕が開き
途中、緊急事態宣言などで休演の時期もありましたが、新橋演舞場と名古屋の御園座で行われました。

スーパー歌舞伎など、歌舞伎役者の方が演じる
エンタメ性の高い本物の歌舞伎役者の方にはもちろん敵いませんが、私のように古典芸能に触れたことのない者にとっては、カッコイイ!と今まで見たことのない世界が繰り広げられる舞台は若者を始めとした多くの人に愛される舞台となったのだと思います。

歌舞伎役者の方が演じる
歌舞伎の舞台が観たい

そう思うまで、それほど時間はかかりませんでした。舞台鑑賞は好きだったので、行きたいと思った時の行動力、フットワークの軽さは自慢です。
コロナ禍もあり友人を誘うのもためらわれる部分もあり、1人でも歌舞伎座で行われる大歌舞伎を観に行こう!とインターネットやSNSで色々と調べてから観に行くことにしました。

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