笑顔と本気とユーモアと-CROWN POP STYLE in Zepp Tokyo-

2021年5月4日 20:57

「CROWN POP STYLE in Zepp Tokyo」

これは、CROWN POP（以下クラポ）という5人組の女性アイドルグループのライブタイトルである。

ライブ名にある「CROWN POP STYLE」の名の通り、クラポらしさが確立されていたライブだったと思う。

CROWN POPがアイドル活動を続けて6年。5月2日（日）は初めてZepp Tokyoのステージに立った日になる。もともと有観客で開催予定だったが、コロナの影響で無観客の配信ライブで行われることになった。

本人や参戦予定だったポッパーさんはすごく悔しいと思うが、私みたいに行く予定はなかったけど配信ライブを見た人もいることは伝えておきたい。他にも配信だから見れた人がいたなら、私と同じように有観客のときはぜひ現地に行きたいと思ったはずだ。

今回のライブで感じたクラポらしさを私なりに説明するなら、「いろんな手で楽しませてくれるエンターテイナー」だろうか。かわいい、歌が素敵ということは配信ライブで確認いただくとして、初見でも楽しめる要素を紹介したい。

冒頭から1曲目の驚き

まずライブが始まるときに、メンバー1人ずつをナレーションなしで紹介する映像が流れた。メンバーそれぞれの可愛いところが凝縮されている。冒頭の映像だけで「あ、本気だ・・・」とわかるライブ直前だった。

そして始まった1曲目の「To Do」だが、驚いたことに照明をステージ奥からメンバーに当てるので、逆光でほとんど表情が見えない演出だったのである。MVのようなかっこよさが、Zepp Tokyoというステージで表現されていた。

この1曲目を皮切りに、曲それぞれの演出やパフォーマンス以外も含めて飽きない仕掛けが続く。時にはユーモア要素も入り、初見でも楽しめる構成だ。

そして、配信ライブで気になる映像と音の質がべらぼうに良い。

Zepp Tokyoの広さだけでなく、ライブ中のような臨場感が映像から伝わってきた。映像と音だけでチケット代の元が取れるくらいよかった。

サマータイムルールでは、ステージ場にカメラが入り、レスもらいまくりの可愛らしい演出が入った。基本的にどの曲もカメラワークも凝っているなぁと感じた。ステージ全体、メンバー個人をそれぞれバランスよく映してくれる。素人なので詳しいことはわからないけど、肌感でそう思った。

クラポ曲の中に「EGO×search」というカッコイイがある。エゴサがテーマというユニークな1曲で、エゴサがテーマ＝エゴサに使うスマホと結びつけて、歌い出しまでのイントロで5人スマホのライトをつけて踊りはじめた。（えっなにしてんの？）と一瞬思った驚きと曲に合ったかっこいい演出だった。

ライブの演出も予算があるものだから、できることって限られることのほうが多いと思う。でも、そこを誰のアイデアなのか工夫だけで見ているこちらが驚くパフォーマンスに仕上げているのがすっごくよかった。

演出にかなりの手間を感じたことに触れたが、それだけスタッフさんの愛を感じたライブだった。

加えて、幕間の映像には某プロフェッショナルのオマージュ的な動画が入るのだが、これはおそらく手作りですよね？クオリティは高いけど自分たちで作ったんだろうな、というところが、もはやチームクラポ尊敬する。

真剣にZepp Tokyoに対する意気込みを質問形式で答えるメンバーに真剣に映像を見ていると、急に質問が「最近した買い物は？」と日常の質問に突入したり、全然答えられないあいたんなど、編集にもイジり芸が見られた。

ごく一部の細かいところを述べてきたけど、どれも見る側を楽しませるためにされたアイデアだと思う。それを自分たちでやってしまうのが、個人的にはクラポらしいと思えたポイントだった。

アンコール映像はメンバー1人1人が「アンコール！アンコール！」という映像のつなぎ合わせなのだが、めちゃめちゃいろんな場所で撮影されている。あるときはレッスン場から、あるときは野外から、あるときは自宅から、いろんな時間軸のクラポちゃんがアンコールしてくれる。

1曲1曲の感想や、メンバーのかわいいシーンや汗を流し頑張っているシーン、既存曲2曲を年下組だけ年上組だけで歌っていたり、新曲がとってもよかったり、書き出すことはたくさんある。

ただ、個人的には新曲や新衣装に加えてアイデアたっぷりのライブを見れたことがとても印象に残ったので、取り急ぎ書き残した。

チケット代なんて気にならないくらい（実質無料では？）充実したライブだった。有観客、楽しみにしています。#クラポかわいい

※配信ライブは5月5日（水）まで

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？