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映画「すくってごらん」は音楽・ミュージカル・舞台好きにおすすめしたい【ネタバレあり】

(注意)本編の話しています。み終わった方や、みにいこうか迷ってる方向けの感想です。

ざくっと感想

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楽しい映画でした…観終わってすぐは(あっという間だった!)(音楽最高…)という気持ちでいっぱいに。そのあと、いろんな感想が湧いてきました。

個人的にはやっぱりこの作品は音楽の映画だなぁと思います。

真壁監督が「コンサートにくる感覚で映画館に足を運んで欲しい」と話していて。みる前はあまり気にしていませんでしたが、今は同じことを言って人に薦めたくなっています。

ライブになかなか行けない人のライブ・コンサート欲も満たされる作品です。

まずは劇中歌15曲を聴く

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音楽の話めっちゃしてるけど、映画でしょ?どういうことやねん?と思った方は、こちらの音楽クリップ集をご覧ください。

上映直前に公開されて、15曲も劇中歌があるの!?と驚きました。そう、思ったより音楽にあふれた映画なんです。

迷ってあらすじを書いてないんですが、この音楽クリップ集が十分見にいく理由になるんじゃないかなぁと思ってます。

映画の謳い文句「ミュージカル的」「新感覚ポップエンターテイメント」、曖昧な表現でイメージが湧かないな〜と思ってましたが、観終わると「ミュージカル的で新感覚ポップエンターテイメントな映画でした」と言いたくなるのが悔しい笑。

映画館に響き渡る曲のメロディと歌声になんかグッときてしまうことが度々あり、この感覚ってライブや舞台で生の人の声から伝わるヤツ!と思いました。

キャラクター全員好きになる、わかる。

観終わってから共感したのは、東京03飯塚さんのコメント。

「登場人物全員魅力的で全員好きになりました!」

そう、マジで全員好きになります。まず全員歌がうますぎて、そこで好きになる。

キャラクターとしては、ふわっとしてるけど不思議な魅力がある吉乃ちゃんと昇さん。ストレートな明日香ちゃんと香芝くんと、2対2で対になってるイメージでした。石田ニコルさん演じる明日香ちゃんのキャラと奈良弁めっちゃ好きです。

このキャラクターの違いと、尾上松也さん、百田夏菜子さん、石田ニコルさん、柿澤勇人さん、それぞれの良さが演技と歌でちょうどいい感じ。曲調も違えばソロやデュエット曲などの組み合わせもいろいろで、ずっと飽きなかったです。

映画を見たきっかけはももクロの夏菜子ちゃんですが、実際に見始めると本当にどのキャラもよくて、映画全体を楽しんでいました。

ミュージカル・舞台好きにオススメしたい理由

この映画は「ミュージカル映画」と言わず、「ミュージカル的な映画」と表現しています。

それは、ミュージカル映画独特の急に歌い出す違和感を、邦画ではなるべくなくしたほうがいいだろうってことで工夫されてるようです。

私はミュージカル映画の雰囲気大好きで違和感を感じないタイプなので、そうでない人の感想も気になりますね。

「ミュージカル的な映画」で、舞台のような空気もときどき感じました。この部分について監督の考えがインタビューで語られています。

「邦画のミュージカルを成功させるのは難しい」としながら、映画館で見にきてもらう仕掛けとして「音」をこだわった話。

これ、観たら分かるんですけど意図通りに鑑賞できててよかったと思いました。そして監督がこの手法にチャレンジする背景に、映画業界の厳しさも垣間見えます。厳しい現状も全て受け止めた上で、挑戦している裏側も熱いんですよね。

行った人にしかわからない映画体験なので、クチコミで広がっていい反響が出て欲しいですね…。

役者の方たちもミュージカル経験のある方ばかり。歌だけで観にいく価値があるくらいです。ストーリーを知った後ももう一度観たくなるのは、「また聴きに行きたい」気持ちが強いからでしょうね。

奈良のロケ地観点

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映画を観ながら、(この素敵な場所は奈良のどこなんだ!?)とずっと気になってました。奈良県の大和郡山が金魚の名産ということは知っていましたが、この場所は…?と。個人的に気になったスポットは神社と街並みです。

金魚すくいバトルしてた神社は奈良県宇陀市の阿紀神社。今でも能舞台が残る神社ということで、気になります。

雰囲気の良すぎる街並みは、奈良県橿原市の今井町。知らなかった…!関西に行くときはロケ地巡りしたい。

他にも香芝さんが務める銀行のインテリアとかちょっとクラシックな感じがたまらなかったです…。これ、実際にあるとあるオフィスなのが羨ましい限り!

他にも緑の日本の原風景みたいなスポットなど、ちょっと調べると奈良のいろんな場所がロケ地になっていました。

金魚すくい観点

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この映画のストーリー題材は金魚すくい。

スポーツとして熱中してしまう金魚すくいの面白さや、水槽を泳ぐ金魚の綺麗さなども映像で活かされていました。他にも金魚すくいから人生を感じる視点などは、すくってごらんの原作ならではの視点でした。

いくつか金魚すくいのコツを教えるシーンがありますが、そもそも私はポイ(金魚すくうアイテム)は水に入れると破れると思ってたくらいの初心者だったので、今は本当に金魚すくいがしたいです。

気持ちだけで10匹はすくえているんですが…。

タイプ別・すくってごらんを紹介するとき

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紹介してきたように、すくってごらんはいろんな切り口で語りたくなる映画でした。そのため、人にオススメするとき、その人に合わせて説明したくなる映画です。

音楽好き→音楽クリップ集のYouTubeを見せる。
ミュージカル好き→同じく音楽クリップ集のYouTubeを見せ、ミュージカル的な映画であることを伝えましょう。
奈良の人→奈良がめちゃくちゃ魅力的に映されていたことを熱く語りましょう

各演者のファン→間違いなく尊かったので見に行きましょうと伝えましょう 

映画好き→これは新しい映画だから映画好きとしては見に行ったほうがいいと伝えましょう

みたいな感じで…笑。

いや〜楽しい映画でした。また観に行きたい、また聴きに行きたい映画です。


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