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パームトーンイベントレポート

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京都木屋町にある、fm GIG直営にしてPALMTONE RECORDSの本拠地「イベントスペース・パームトーン」で開催されたイベントのレポートを中心に、様々なイベントのレポート…
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#パームトーン

ドメスティックなのにアメリカンなスタンダップ・コメディーの爆笑破壊力〜(9/16)ウーマンラッシュアワー村本 大独演会レポート

ドメスティックなのにアメリカンなスタンダップ・コメディーの爆笑破壊力〜(9/16)ウーマンラッシュアワー村本 大独演会レポート

 いやあ、昨日のウーマンラッシュアワー村本さんのトークライブ凄かった。僕はPA席で観てたんだけど、勉強になりました。

 村本さんは、本番直前に風のようにやってきて、嵐のようにしゃべって笑いをとって、終わったらまた風のように去っていったので写真とかは何もないんですが、それもまたライブの醍醐味。ほとんどがテレビとかでは使えないトーク(北朝鮮とか統一教会とか薬物芸能人とか)なので、会場にいた人の記憶に

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最初の一歩は歴史の始まり〜Shake My Daysのレコ発パームトーン劇場(9/11)ライブレポート

最初の一歩は歴史の始まり〜Shake My Daysのレコ発パームトーン劇場(9/11)ライブレポート

 しかし、残暑厳しいですねえ。昨日(9/11)も暑い1日でした。

 わがパームトーンでは、ちょうどお昼時にあきっすんが、万博公園で開催された野外イベントにオファーを受けて出演。

 僕は行けなかったんだけど、めちゃくちゃ盛り上げて子ども達にも大人気だったとか。そうそう、そういうのを待ってたのさ。次のお仕事オファーも来てるみたいよ。

 15時からはShake My Daysのレコ発ワンマン。

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君に届けたい狼煙のような心~伊藤直輝の土曜パームトーン劇場 2020/2/29

狼煙(のろし)。古くから敵の攻撃を知らせる手段として上げられる煙である。

用途も含めて現代的な感覚から離れた手法ではある。しかしたとえ離れた場所からでもその状況の変化や、時に感情的な伝達まで可能にする。

特に2020年2月に入ってからの新型ウイルスの暗い話題。特にエンターテイメント業界には大打撃を与え、無観客配信ライブなどアーティストには苦渋の選択を強いられてしまっている。「観たい、会いたいラ

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(レポート特別編)BBガールズ Live Show 2020 "LA BRAVA" 京都ミューズホール 2020/2/9



記念すべきBBガールズの京都MUSE HALLでの初のワンマンライブの日を迎えた。なんと筆者は前説を任されていたのだ。BBガールズのライブをまだ観た事のない観客も多く来られるという予測もあり、要点を3つに絞って伝えた。

「声援」「人生はミラーボール」「境界線はいらない」

『たじー!カナー!とどんどん声援を送る』『BBガールズ!の部分を皆で歌う』『ラララ ラララでタオルを左右に振る』この3点

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勇ましく、その剣を天に掲げるが如し~籾井優里奈の土曜パームトーン劇場 2020/2/8

ファンタジーRPG(ロールプレイングゲーム)でよくあるお話。

「力・技・心を兼ね備えた勇者でないと、大岩に刺さっている伝説の剣を抜けないシチュエーション」に屡々遭遇する。

その伝説の剣を引き抜いた時、それが真の勇者の証となり、魔界の王を討伐して世に平和を取り戻す権利を得るというのだ。

大袈裟な例え話になってしまいがちになる。が、この日の「籾井優里奈のパームトーン劇場」では、

まるでその「伝

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倍返しでは済まない大逆転劇に笑い転げた~あきっすんの土曜パームトーン劇場 2020/2/8

「やられたらやり返す、倍返しだ!」

池井戸潤の小説を原作としたテレビドラマ「半沢直樹」の有名な決めのセリフである。確かめるとあの大ブームから7年が過ぎようとしているのかと驚いた。時が経つのは早い。

そんな「倍返し」の爆笑パフォーマンスをあきっすんが観せてくれた。もちろん音楽のステージの上での出来事だ。

何が倍返しだったのかは本文をご照覧あれ。

「ヤバい事が始まりそう」いつもそんな予感のする

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ステージという自由な空を全力で遊び尽くした~伊藤直輝の日曜パームトーン劇場 2020/1/19

「翼の折れたエンジェル」。

1985年の中村あゆみの楽曲を語ろうという訳ではない。筆者が「伊藤直輝というアーティストを一言で表すと」と聞かれたらこの回答を返す。

直輝は喉の病気を患っており、それ故歌声に支障を来す事が屡々ある。

その折れた翼のまま、自由な空を遊ぶ無邪気な天使の姿に、直輝のライブステージのイメージが重なり合うのだ。

直輝の音楽の嗜好は、フェイバリットのグレン・ヒューズを筆頭に

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培われた強固なシンクロニシティの全て~BBガールズの日曜パームトーン劇場 2020/1/12

阿吽(あうん)。

「万物の始まりと終わりを象徴するもの」を意味する仏教用語である。

その解釈は「対となるもの」、2体の像の形で表される事も少なくない。金剛力士像や、狛犬、沖縄のシーサーなどもそうだ。

故に「以心伝心」をも意味するのである。

例えば双子が通じ合うそれとは違う、個性の異なる「対」のパラレル・シンクロニシティ。

そんな阿吽の呼吸、以心伝心のコンビネーションを圧倒的なハイパフォー

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個性際立つ仕事人達の初戦は熱狂の中へ~TIME FOR LOVEの日曜パームトーン劇場 2020/1/12

ここで違いを述べるのは「特撮ヒーロー戦隊」と「必殺仕事人」。ルックスや時代背景などの愚問に近いような比較論の話ではない。

それぞれの武器だとか、イエローがカレー好きだとか、ある程度のキャラクターの相違は存在させつつも基本的に集団行動、連帯主義で、ド派手に悪を倒し、地球の平和という大義名分の下に活動するヒーロー戦隊。

対する仕事人は、中村主水が動き出せば個性際立つ刺客達が「遅れてすまねえ」などと

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「あの頃の空気」「あの頃の風」の中に弾けてゆく~籾井優里奈の土曜パームトーン劇場 2020/1/11

青春はこわれもの 愛しても傷つき

青春は忘れもの 過ぎてから気がつく

岩崎宏美の歌う「思秋期」の一節である。作詞は阿久悠だ。

青春の頃を遠く過ぎて、ふと現在(いま)に気づいた大人が、

「どこかに甘酸っぱい思い出を忘れて来てやしないか」と、

振り返ってしまうその時、心は「あの頃の風」「あの頃の空気」「あの頃の純粋さ」で満たされることを望んでいるに違いない。

ノスタルジーのひと言で形容する

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何が生まれるか分からない「音楽と笑いのびっくり箱」~あきっすんの土曜パームトーン劇場 2020/1/11

パンドラの箱。ゼウスがあらゆる災いを入れ、人間界に来たパンドラが禁を犯して箱を開け、悪が地上にあふれ出て急いでふたをしたが、希望が箱の中に残ったというお話しである。

ふと逆のことを考えた。あらゆる笑いや希望に満ちた箱をひととき開ける存在がいて、人々の苦しみや悲しみをしばし封印せしめたとしたら。

「逆パンドラの箱」とも呼べてしまいそうな時に抱腹絶倒させ、時にハートウォーミングに包んでくれる予測不

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