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夏でも靴下10枚重ねから冬でも裸足になってみたら、嘘のように快適だし風邪をひかなくなった。

冷え取り靴下って知ってますか?

簡単に言うと、薄いシルクとウールの靴下やレギンスを交互に重ねばきして下半身を温めるという健康法です。

5本指のシルクと5本指のウールをまずは履き、その後はシルク、ウールの順番で好きなだけ重ねて最後にコットンやウールなどの厚手の靴下。
レギンスもシルクとウールの重ねばき。
下半身はほぼ一年中10枚近くのあれやこれやに守られていました。
脱皮のように脱げて自立しそうなほどボリュームがある、下半身のあれやこれやのセット。

靴下7枚、レギンス3枚

こんな暮らしを10年弱続けていました。

靴下たちは消耗品なので、けっこう買い替えます。お金がかかります。
独身の頃は「まーいっか」でしたが、結婚して子ども産まれて仕事が減って。自由なお金が減っていく中で痛い出費となっていきました。
こどもの世話しながら靴下を履くのも面倒臭いな、とも思い始めていました。
そんな中出会ったのがマンサンダルです。

マンサンダルとの出会い

2021年の夏頃から、わたしのSNSのタイムラインではマンサンダルを履く人を見かけるようになりました。でもその頃は「こんなので山歩けるわけないじゃん」などと心底思っており、興味は向きませんでした。

マンサンダルWSでの定番ポーズ?!我が家にて撮影

ほどなくして秋にはいった頃、とある裁縫教室で再会した女性Yさんがマンサンダルを履いていました。
Yさんは2年ほど履いているとのことで、いろいろお話しを聞かせてもらいました。目の前に親しいユーザーがいるのと画面からの情報とでは、受け取るものがガラリと変わりました。

時を同じくしてセラピスト仲間でもあるNさんがマンサンダルのワークショップに参加し、その後マンサンダルで出かける様子をSNSで毎日見かけるようになりました。同じSNSからの情報でも、親しさが変わると受け取り方がガラリと変わりました。

2人からの情報により、わたしはすっかりマンサンダルに焦がれていきました。
欲しいぞ!!マンサンダル。

マンサンダル作ってみた。

マンサンダルは公式サイトで材料から作り方までオープンにされています。
マンサンダルの作り方

これも見つつYさんに材料をいただき見てもらいながら、2021年11月11日に自作しました。
自作のマンサンダルは、息子に庭のどこかに隠されて行方不明です。いまはマンサンダルの公式ショップや考案者の坂田満さんのワークショップに参加した時に購入したマンサンダルを履いています。

マンサンダルで歩いてみた。

39歳の終わりに妊娠し、つわりで入院もしつつな半分寝たきり妊婦生活を経て40歳で出産。
産前産後の運動不足が極まり、夫の育休終わり(夫は10ヶ月の育休をとり1歳の誕生日に仕事に復帰しました)となる10月末に久しぶりに高尾山に登ったら、歩き始めて10分くらいで「もう無理…」な気分になってしまっていました。夫に手を引いてもらいふーふー言いながら登りました。キツかったー

この時はスニーカーです。

マンサンダルを作ったのはこのすぐ後、息子が1歳になってすぐの頃でした。
マンサンダルを作ってみてからというもの、歩くのが気持ちよくて近所の小山に、毎日のように息子をおんぶして2時間ほどの散歩にでかけるようになりました。
歩くのが楽しくて仕方ありませんでした。あれはきっと、マンサンダル(裸足)ハイ。
年末にはシモバシラをみに数日置きに高尾山に登ったりと、マンサンダルとの出会いは私を外に戻してくれました。

2021年12月、寒波の中の高尾山4号路

息子が保育園に入ってから散歩の頻度は下がりましたが、最低でも月に一度は高尾山を登ったり、近所の小山を散歩したりしています。

このナリで高尾山を歩いていると話しかけられたりこそこそ話されたりすることがあるのですが、「あなたのそれは修行ですか?」と通りすがりの外国の方に聞かれたのが1番インパクトありましたね。「This sandal is for barefoot training」と返しました。
真冬に素足にマンサンダル、坊主、おんぶでいたからでしょうかね。修行…いや、そんな辛いことしてはないんですよ。楽しんでますし、楽しんでました。

乾燥してると止血も早い??

去年は初めての素足(裸足)生活で足指の裏が乾燥や刺激でパックリと割れ、傷が痛い&さすがに寒いと感じてスニーカーで高尾山に登ったり過ごしたりな時期が2週間ほどありました。
でも、スニーカーで過ごすとなんだかひどく怠さを感じるんです。特に山の下りの疲れ具合はマンサンダルと靴とでかなり違いを感じるようになりました。靴だと足のむくみでキツくなってきますが、マンサンダルだとむくんでも当たらないし、そもそもマンサンダルの方がむくみにくいと感じます。

瞬間的な痛みに目をつぶって、傷があるままマンサンダルを履くようにしてみたら、案外楽でした。
歩くたびに傷がぱっくりと開きはするものの、乾燥しているからなのでしょう、ぱっくり割れてちょびっと出血しても、放っておくだけでほどなく止まるんです。
閉じては開き、開いては閉じ、が続いていくうちに足指の裏の皮が伸びた?逞しく育った?1週間ほどで切れなくなりました。

守りの冷え取り、攻めのマンサンダル

冷え取り靴下はとにかく守るのが大事。下半身を冷やさないように重ねばきをして湯たんぽして足湯して。過保護に過保護に外から温める。
10年間の重ねばきは快適でしたし後悔もありません。いまでも、冷え取り靴下が「害悪」とか「間違ったもの」などとは考えていません。

冷え取りしてた頃のわたしは独身で、ダメンズウォーカーで、主に自営で、なんというか狩猟民族的な精神性?!だったと思います。その頃は冷え取りでの守りが、まさに「お守り」でもあったのではないか?と、いまは感じています。

かさぶたのこととか、こうやって改めて書くとマンサンダル(裸足)ってとかく攻めの姿勢になりやすいんだと感じます。
マンサンダルのFBグループでは冷水シャワーとか、アイスバスとか、冬でも半袖半ズボンとか、裸足でのガレ活(小石などが落ちてるところを歩く、走る)とか…。一般的に「頭おかしい」感じの攻めワードがいっぱい。
冷え取りは女性性、マンサンダル(裸足)は男性性が味濃いめなのかな。

やってみたらフツー

マンサンダル(素足、裸足)で冬を過ごすのが2回目となるいま。やり始める前は「ありえない」と思っていたマンサンダルでの山歩きも、冬場の自転車も、裸足でおんぶして4km走る(ほぼ歩きなスピードですが)も、そもそも靴下10枚履いてたわたしが裸足で冬を過ごすことも。いざ裸足になってみたら案外フツーでした。
人は何にでも慣れるものです。習うより慣れろ。

すごく頑張る、鍛錬する、みたいな感覚は皆無です。それなりに冷たかったり痛かったりもありますが、面白がれる範囲。
面白がってマンサンダルで1年過ごすうちに、マンサンダルで過ごすことがフツーになりました。
マンサンダルハイももうありません。☜これはちと残念だし、ちと問題。最近運動不足気味です、とほほ。

冷蔵庫の無い暮らし

妊娠前の1人暮らし(最後の1年だけは夫との同棲)10年間、冷蔵庫を使わずに生活していました。
→どうして冷蔵庫を使わなかったのか、詳しくはこちらから

幾度となく「なんで無いの?」「暮らせるの?」と聞かれたものです。
冷蔵庫の無い暮らしを始めた頃ならいざ知らず、3年たちました、5年になります、10年やりました!と言ってあっても「暮らせるの?辛くないの?!」という反応は珍しくありませんでした
10年も辛い暮らしを続けるって、どんだけマゾですか。辛く無いから、楽しいから、慣れちゃったから続けられているんです。
無いこと前提で暮らしてみたら、意外と大したことないものなんですよ。
やるかやらないか、それだけです。

これもよく勘違いされますが、冷蔵庫がないだけで家電を使わない暮らしはしていません。エアコンも洗濯機もファンヒーターも扇風機もテレビもフードプロセッサーも給湯器もありましたよ。冷蔵庫が無いだけです。
わたしはビール好きじゃないし、冷えてないと困る飲食物が常に家になくても困らなかったから、冷蔵庫の無い暮らしを継続できたのです。

常温暮らしの中で、保存食や発酵食などには実地で詳しくなりました。
教えないの?ワークショップやって!と良く言われましたが、正確なレシピや統一の判断を持つのが難しい怪しいレシピばかりでしたので、「冷蔵庫の無い暮らしから生まれた保存食・発酵食」というなかなかの強ワードが使えたにも関わらず、やらずじまい。
一推しのうっかり豆腐チーズなんて、ほんとまじアウトに近いですしね…。クックパッドに作り方載せたのですが、いつのまにか削除されてました。賞味期限切れの材料使うなんて、そりゃそうか…

正解を求める暮らしほどつまらないものはない

自分なりの答えを見つけていくことは楽しいし意義を感じるのですが、昨今の「やり方教えて」「どれが正しいレシピなの?」「本当にそれって正しいの?」という、間違えたく無いandマニュアル欲しい風潮には懐疑的です。(ADHDの衝動性も過分にあるとは思うのですがw)

賞味期限切れの豆腐で作るチーズなんて、正確なレシピや使い方を教えられるわけないじゃ無いですか。なんとなくこんな感じでできて、こんな風に使ってみてるよくらいです。
安全の責任なんて負えません💧

でも、それじゃあ納得できないし、そんなもの食べたらお腹を壊す、あり得ないという反応を多々もらいます。
お腹を壊す人もいるでしょうが、わたしやわたしの周りの人に食べさせてみたところ、2016年10月からお腹を壊したような人はいません。それしか言えません。大丈夫かどうか、なんて。時と場合によります。
スーパーの刺身だって、アニサキスにあたることありますからねぇ。

裸足も「怪我しないの?」をよく、よく、よく、よく、よく、よく、聞かれます。聞かれるだけではなく「怪我するから危ないよ」と注意されることもよくあります。
2歳になった息子も1歳過ぎから裸足で外遊びすることが多く、それこそ街中でも通りすがりの方に「裸足なの?!」と声をかけられること多数…。
怪我するかしないかでいえば、します。大きな怪我はいまのところありません。
靴を履いていればしなかった怪我もありますが、靴をはいていたら得られなかった脳への刺激があります。後者の方が断然多く、どちらのメリットをとるかといったら断然刺激!!なので、裸足保育を自宅ではしています。
※家の近隣は融雪剤がちょこちょこまかれるような地域のため、真冬は靴を履くようにしています。

冷え取り靴下10年からの裸足なので、「どっちがいい(正しい)?」もよく聞かれます。冒頭の方でも書きましたが、わたしはどちらも不正解ではないと考えています。相性の問題でしかないんじゃないかな。
いまは裸足を選んでいますが、それは冷え取り10年を通過したわたしだから選べたのかもしれません。どっちが正解でもいいんじゃないでしょうか。

マンサンダル、裸足のすすめ

とりあえずいまは、裸足っていいのよー!!!と大きな声で地味に叫びます。
わたし自身はタイトルにあるように、風邪を以前よりもひきにくくなりました。(産後で母ちゃんになったから説もあるけどね)

裸足が正解かどうかは置いといて、正解かどうか試してみる人すらニッチなのが現状だと思うんですよ。とりあえず裸足で山とか歩いてみる経験をしてみたら、いろいろ楽しいんだけどなー。

冷蔵庫の無い暮らしを10年した経験と裸足の暮らし。この2つはつながるものが多いと感じています。先にも書きましたが「信じられない」的なことをよく言われるとこもよく似ていますね。
人って、良くも悪くも慣れるもんなんですよね。習うより慣れろとはよく言ったもんです。
あれこれ成果を先に求める前に、とりあえず靴と靴下を脱いでみたり。マンサンダルはいてみるのをおすすめします。

息子の体調不良や寒波などで、この数ヶ月裸足散歩を企画できていませんが、3月に入ったらまた高尾山や長沼公園、近所の小山を裸足で歩く会を催していく予定です。さすがにその頃には融雪剤はまかれなくなるはずだ…

スケジュールなどはInstagramにあげていることが多いです。近場で「よっしゃ、一緒に歩くか」と思ってくれたらコメントやメッセージ下さい。

いやー5000文字。過去最長かな…??
長きに渡りお付き合い、ありがとうございました。

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