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日々よしなしごと~手作りしなくても~

今日は月に一度の市。朝から人もいっぱいでとてもにぎわっていたけど、骨董屋さんはいつもより出店少な目。こういう青空市も少しずつ再開しているので他に行ってるのかな。

今回の目的は、もしよさそうな塗りの重箱があれば・・と行ってみたけど、5段の立派な重箱しかなく…お安くしておくよ、と言われてもさすがに5段はねぇということで、今回は諦めた。他にビビビっとくるのが(って古いなあ)ないのもあり、とりあえず必要なものだけを買って帰ることにした。

そのひとつが梅干し。

必ず覗くお母さんと娘さんがやっている野菜のお店は、できるだけ早めに行かないと売り切れてしまう。値段も普通のお店よりは安めだし、なんと言っても柔らかく色よく漬けてあって紫蘇もたっぷり入っている。


最近の若い人たちもせっせと梅干しに味噌にと手作りされている。私も以前は何度か梅干しを漬けた。犬の散歩に行った近くの学校に梅の木がいっぱいあって、6月になるといっぱい成っているのに誰も採る人もいなくて、もったいないなあって少し摘んでちゃっかり梅干しにしたこともあった。

別のある公園にとっても大きな梅の木があって実も大きい。たくさん落ちた完熟のきれいそうな実を拾って漬けたこともあった(これがとってもいしかった!)

まるで、拾ったりこっそり採ったりした梅専門と思われるかもしれないが、もちろん普通はちゃんと産直のお店で、地元の梅を買って漬けてたので誤解なく!

味噌も何度か作っていたけど、ここ数年はなかなかできずにいて、梅仕事の時期6月になるとみんなせっせと梅干やら梅酒やら、みそ作りやらと投稿しているのを見て、なんとなく後ろめたい気分になったりして。案外そう言う人は多いんじゃなかろうか。

そんな話を以前野菜ソムリエをやっている友人と話しをしていて、彼女が

「梅干しも味噌も以前は一生懸命作っていたけど、今は一生懸命作ったのを売っている人のを買うことにしたの」

と言った。思わず「そうだよね!」と膝を叩いた。

エコな暮らしには、梅干しも味噌も手作りしなきゃ!という雰囲気も少しはあって、まずそういうの得意じゃない、嫌い、そもそもその余裕ないしという方たちは、密かになんだか謂れのない肩身の狭い思いをしていたかもしれない。

私も若干そんな気分があったから、その友人の一言になんだかすごく救われた気がした。

ということで、梅干しはのみの市。味噌は近所の味噌屋さんで買うと決めた。どっちも、まず第一に美味しい。無くなれば気にせず買い足しできる。誰が作っているか分かるのも安心。そう、何より毎日の食事やお弁当に欠かせないものが身近にあることの幸せだわね。

手作りはもちろんステキ!でも、手作りがすべて最高でもない。

気負わずあの人やあのお店で作ったものを、美味しくありがたくいただければ最高!作る人、売る人、買う人がいて経済も回る!

美味しくいただきます!

のみ1

そうそう。この若い陶芸家の作品も、毎回いろんな才能見せてくれる。このクリスマスっぽい絵のシリーズも面白いね。こういう人たちをさりげなく応援できるのも、まずは「買う」ということから、ね!

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