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日々よしなしごと~コロナ後に思う事~

9月の初め頃、ついにコロナに感染した。
最初はオットが発熱し、彼の人生初めて体温が39度に達した。たまたまその時期私の遅い夏休みを取ろうとしていて、8月には来れなかった娘たちもそのタイミングで帰省するはずだったが断念。がっかりさせてしまった。もちろん私たちも。

その時は、まだすこぶる元気であった私は、検査キットやらお籠りの間に必要そうなものをドラッグストアで買い込み、さっそく二人で検査すればオットは陽性、私は陰性だった。
相談窓口から、症状がある65歳以上と基礎疾患ある人は受診してくださいという指示で、オットのかかりつけ医に連絡し車で受診しに行った。

これまで3年半、私たちは何とかくぐりぬけてきたが、先生にとうとう掛かりましたねと言われたらしい。で、何種類かの薬をいっぱいもらってきて5日間全部飲むようにとのこと。

それからオットは約二日間、前日も加えれば3日間39度もしくは近い熱でまさにうなされていた。とりあえず、2階にオット、1階に私と分離生活するも、どうせ感染してしまうだろうし、むしろ同時の方がいいかもと腹をくくっての療養生活となった。

すこぶる元気であった私も、ついに三日目に発熱とだるさが来た。とはいえ、熱も38度ギリギリの熱で翌朝には微熱となりそれ以上は上がらなかった。一応検査キットで検査するもその時点で陰性。
再度相談窓口に問い合わせると、検査キットは発熱から24時間以上経ってからでないと陰性になる確率高いので、とりあえず陽性と思って5日間の自宅療養願いますとのこと。つまりみなし陽性。

そんな案内を兼ねてコロナ療養中であることをSNSでアップすると、友人の何人かからお見舞いと必要なものがあったら言ってねという、本当にありがたいメッセージもいただいた。
幸いそのお心に頼るほどのこともなく、なんとか過ごせたが、このような親切な言葉をかけてもらえたことに驚くと同時に、私もそんな言葉をごく自然に掛けることができる人でありたいと思った。

私が療養中にオットは回復し仕事を再開した。買い物もお願いしたが、さすがに療養直後は疲れてヘトヘトになっていた。私はと言えば、その後は咳が少し出るくらいでほとんど症状はなくなっていた。
でも、夫婦ともまだ本調子ではなく、胃腸が少し弱っている感じなので、消化の良いものを少量という食事がしばらく続いた。

結局私は、オットが感染している時から休んでいるので、店を再開するまで8日間かかった。
夫婦ふたりで、図らずも療養することになり、互いに労わりあい、飲むもの食べるものを考えて過ごす時間があったのも、改めて健康の大切さや、互いに病を持った時のことを考える機会にもなった。

たまたま、そのタイミングでオットの健康診断の結果も出て、生活習慣や食事にもかなり気を付けなくてはならないことも分かった。
これまでと同じこと、同じ習慣、同じ感覚ではいけないんだなと、互いに一時にせよ病を得たからこそ、今まで特に病気がないことで無頓着に過ごしてきたことを反省して、しっかり受け止めようと思った。
(実はこの健康診断で要精検が出たことで、コロナ絡みの謎の診断がでたのは別の機会にしようと思う)

さらに、体のことだけではなく、世間に対する自分の態度について考えるきっかけになった。
いつどんなことが起きるか分からない。そのためには友達や知り合いとの付き合い方も、もっと丁寧にしよう。大げさになにか働きかけるということではないが、言葉遣いや相手と向き合う時の姿勢や態度はもちろん、相手に対するリスペクトなど、考えるとどこかいい加減だったような気がしたのだ。これからは親しさの濃度関係なく、誠実に向き合って行かなくては・・・・
そんな風に決心した。

もうひとつ
感染して思ったことに、なんとなくコロナにまだかかっていない人(ついこないだまでは自分もそうだった)とかかった人が、なんだかこちら側とあちら側みたいな感覚になることがあった。自分では気づかないところで,なんとなく気持ちの中で「分断」していたかもしない・・・・

なんてことを考えていたら、店の非常口の案内灯が切れたり、コーヒーグラインダーがプチっと壊れてしまったり・・・・
なるほど、今の自分の姿を見直し、変化を促す風だったのか。
コロナに感染するのは後遺症などの懸念もありいいこととは言えないけど、そんな風が実は吹いていたということを知らせてくれたかもしれない。
気は心。ひとつのメッセージと思うことにした。

当地ではコロナの感染状況、少し減少に転じたらしいけど、インフルエンザも相変わらず猛威を振るっているらしい。
まだまだ気を抜けないけど、ちょっとだけ生まれ変わった気分になれたのは
ありがたいことだと思う。

どうか皆様もお気をつけて。そして万一感染されたとしても佳き回復をされますように。

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