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ザクッと紹介「革靴」の種類👞〜変わり種・豆知識編〜

今回は少し変わった革靴などを豆知識とともにご紹介します。これから革靴入門される方の一足目には向きませんが、バリエーションを増やしたい方や他と被りたくない方など是非今後のご参考までに!

ホールカットシューズ

一枚革で作られたかなりドレッシーな一足です。
ロングノーズのシャープなディテールが多いので全体の装いもダボつきのある服装に合わせるとミスマッチですが、ドレスカジュアルの格上げには抜群の革靴です。ツルッとした流線は眺めているだけで思わずため息が出てしまうでしょう。

チロリアンシューズ

Parabootなどで知名度がグンとあがりこちらはよく知られていますね。今でこそその可愛らしい見た目と堅牢でしっかりした造りにより、タウンユースとしても多用されるチロリアンシューズですが、元はその真逆、登山用の靴としてのルーツを持ちます。今でこそファッション性を重視して様々なタイプのものがありますが、本来トレッキングとしての役割を果たす無骨な靴であったとうかがえますね。

グルカサンダル

こちらも今や定番になりつつあるグルカサンダル。イギリス軍ネパール山岳傭兵部隊、グルカ兵が履いていた軍靴です。
レザーを編み込んだアッパーが特徴的な革靴で、基本的にはつま先とかかとを露出させない形が定番ですが、最近ではあくまでサンダルとしての開放的なデザインのものもあるようです。
一足持つならやっぱりF.lli Giacomettiのエキゾが個人的なオススメです!(ちょっとお高いですが…)

ギリーシューズ

とっても特徴的なこちらの革靴、他の革靴と比べても少し奇抜な感じがして手を出しにくい雰囲気がありますが、実は長い歴史を持ち、しかも変わった変遷を辿ってきた面白い革靴なのです。

名の示すギリーは、中央アジアから欧州に渡ってきたケルト民族によって形成された文化圏において生まれた「召使い」を意味する言葉。
当初狩猟用の靴として用いられ、その後沼地をかけまわる召使いや奴隷が履く靴となり、ケルト舞踊に欠かせないものとして愛用されたものが後々舞踏用の靴として定着したものとなりました。召使いの靴から上流の嗜む舞踏の靴へと進化した、まさにシンデレラ靴というわけですね。

写真のように甲を覆う舌革(タン)のないものが本来のギリーシューズの形です。濡れたり汚れたりしてもすぐに洗って乾かせるようにするためだとか。
履き道楽を目指すならいつかは手に入れたい一足です。

スペクテイターシューズ

こちらは靴の形ではありませんが、知っておくとちょっと通な呼び方。

スペクテイター/Spectatorとは観客の意。
1920年代に社交の場とされていたスポーツ観戦時に紳士達が好んで履いていたことからそう呼ばれています。
白&黒、白&茶の華やかなで目立つツートンのカラーリングがよりスポーティさを際立たせるとのことから愛用されたようです。ウィンブルドンでみられるように、テニスやクリケットのユニフォームが白であったために定着したのかもしれませんね。


さてさて三回に渡ってご紹介してきた革靴のアレコレ、少しでも興味を持っていただいたり、楽しんでいただけたら幸いです。

ではまた。

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