デクノボー喫茶
最近「なにをしている人なの?」と聞かれることが多いので、
2014年から続けているデクノボー喫茶という活動について、改めて説明します。
【デクノボー喫茶のステートメント】
デクノボー喫茶は、茶を喫(の)むことをデザインするユニットです*
ものを口にする、ということは、その場所やその相手を受け入れることです。
人となにかの間に生み出される「飲み物」そしてそれを飲む行為を媒体として考え、いつも、嬉しくなる美味しさを求めて飲み物を提供しています。それは、その場により本質的な相互性を生み出せるようにという気持ちです。
デクノボーとは宮沢賢治がなりたいと記していたもので、わたし自身そのようなものを目指して活動しています。主役ではなく、最高の脇役を目指しています。161cm、身軽です。
【過去の活動(ハイライトのみ)】
2014.9 まつしろ現代美術フェスティバル
会場のひとつである「くらた食堂」での出張喫茶
2014.10 三鷹マルシェ
定期的に出店していました。
あなたの思うこのコーヒーの価値をその価値のものと物々交換する店「珈琲交換」をしていました。
2015.3 東京ソト活ピクニック「都市の遊びとその向こう」
アーツ千代田3331のイベント企画でさくらをテーマに珈琲を入れました。
2015.8 アラカワカフリカプレイベント
田端のギャラリーOGU MAGで、アサヒアートフェスティバルにも参加されていた「アラカワアフリカ」のプレイベントとしてアフリカの珈琲をアフリカの入れ方で入れてみるイベントをやりました
2017.6 あそびなおす
松本の元幼稚園を使った「音楽×美術×市場」の祝祭にて出店
2018.3 展示「あの時の珈琲展」
田端のギャラリーOGU MAGで、忘れられない珈琲の話を集めて展示、抽出と販売をしました。
2018.8 展示「あの時の珈琲展yanaka」
谷中のスペーストタンで、忘れられない珈琲の話を集めて展示、抽出と販売をしました。
2019.6 珈琲牛乳フェス
「銭湯で本気の珈琲牛乳を入れたい」という気持ちから派生したフェス(TokyoCoffeeFestivalへのオマージュ)どちらかというと企画。
さて、説明しようと並べてみたけど分かりにくい。
自分は珈琲のプロという意識はあるけれど、「自分の活動」と言いたいのはこのような不思議な活動ばかりです。
でも伝えていきたいことがあってやっている。きっと。
「コーヒーWSやって」とよく言われるし好きな場所ならやぶさかではない(しやっている)けど、フォーマット式の繰り返せる活動はあまり好みではなく、だから都度都度テーマや場所に合わせて内容を考えているのでコストパフォーマンスがとても悪い。儲けももちろんない。全ては一度きり。
WSもちょっと独特なことが多い。きっとみんなが「コーヒー屋に教えてほしい!」と思うことは、明確に教えることができない。
わたしは断定をしない。
わかりやすいことを端的に知りたいなら、そういったどこかのコーヒーショップに行ってくれとはっきりそう思っています。
世界は自分にはそんなに簡単なものじゃなく、自分の言葉でそんな風に世界を断定をしたくない。
世界は気づくと流れるように過ぎていって、自分はその中の引っかかることにいちいち立ち止まってしまう。
誰かの流れゆく日常に、小さな小石を投げるような意識で活動をしている。
というようなことを書くと我ながら「なんだ偉そうに」とも思うけど、なにか具体的なことを言いたいかと言われるとそういうことでもなく。
「普通だよね」という透明な枠のあるところからそれを溶かしていきたいと思いながら
自分は普通の人間らしきものを模倣して生きている。
(木を隠すには森の中精神)
コーヒーを選んだ理由はかなり意識的で、裾野が広いからです。
「コーヒーやってる」というと何かしらの会話が生まれるし、みんなの思う「カフェの女性」をイメージしてもらいながら、しめしめと変わったことを続けていきたい。