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境界性パーソナリティ障害

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境界性パーソナリティ障害(BPD)関連の話を書いた記事をまとめています。当事者さん向け・周囲の人向け色々あります。
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2021年12月の記事一覧

「できるようになると、できなかった頃の自分を忘れてしまう」のを防ぎたい

努力をしてきた人は、同じ努力をしない(できない)人につい腹が立ち、下に見てしまう。これはもう人間の本能みたいなものだと思う。 禁煙に成功できた人が、未だ喫煙している人を注意するように。 自分だって「やめられない(禁煙できない)」時期があったくせに、今はそれができているからといって、できない人を見下すのは何か違うとずっと思っている。 とはいえ意識せず本能に抗うのはむずかしい。 だから私はここ最近、昔の自分が書いた記事を振り返るようにしている。 できなかった自分を思い出した

それは境界性パーソナリティ障害なのか、自己愛性パーソナリティ障害なのか

オリジナル記事掲載日:2020年7月23日 私自身が境界性パーソナリティ障害を 克服した人間であるため、 同精神障害についてカウンセリングの 申込をされる方がとても多いのですが…… それは果たして「境界性」なのか? と疑問に思うことが多々出てきたので、 今日はそんな話です。 ※この記事を書いた人は 境界性パーソナリティ障害を寛解後に 心理カウンセラーをやり始めた人です。 病気についての詳細はこちら↓ * * * 一般的なカウンセラーは、 自分の経験を相談者さんに 話

主語の8割が他人になると、人は心を病んでしまう—境界性パーソナリティ障害の彼女・妻を持つ人へ

オリジナル記事掲載日:2019年1月21日 2018年、なぜか 「境界性パーソナリティ障害の彼女を持つ 彼氏さんから相談メールが送られる」 ことがありました。 一人だけなら 「まあそういう事もあるだろう」 で済んだんですけど、 複数だったので「!?」となりまして。 で、その人達の文章に共通していたのが 「主語の8割以上が『彼女』だった」 ということなんですよね。 はっきりと申し上げますが、 主語の8割以上が自分以外の他人になると、人は心を病みます。 幸せになりた

境界性パーソナリティ障害を本気で治したいと考えた結果【寛解前・33歳当時の記事】

前置き(2021年現在の私の文章)私は約24年「境界性パーソナリティ障害」という精神疾患(障害)を患い、4年前(34歳)の時に寛解(かんかい)した者です。 病気の具体的な症状は下記の記事でご確認ください。 「寛解した(症状が穏やかになること)」と言っていますが、ほぼすべての症状が出なくなったので、人からは「それはもう寛解ではなく『完全克服』しているのでは?」「寛解前の様子が想像できない」とよく言われます。 なのでここ最近は、昔のブログから寛解前の過去記事をnoteに転載し

大切な人が境界性人格障害をひどくする発言をしてくる時の対応

オリジナル記事の投稿日:2020年2月7日 境界性パーソナリティ障害の 特徴のひとつとして、 「親やパートナーなど、 大切な人ほど怒りを ぶつけてしまう」 があります。 しかし、症状として それが起きるだけでなく、 親やパートナーが 「境界性人格障害を 悪化させるタイプの人」 の場合もあるのです。 この記事では、 境界性パーソナリティ障害の 診断を受けた方・ 自分はそうじゃないかと 心配している方が、 「自分の症状を悪化させる人が 身近にいる場合どう対処するか」 に

境界性人格障害の人へ下手に助言・忠告・アドバイスすると嫌われる話(2)

オリジナル記事の投稿日:2020年1月29日 当事者本人も、周囲の人も 「何でこうなっちゃうの!?」 と理解できないことの多い、 境界性パーソナリティ障害。 本日は 「境界性パーソナリティ障害を 克服した人(わたし)は、 アドバイスを受けた時の怒りを どうやって対処してるの?」 という話をお届けしま〜す! ※ちなみに昨日は 「アドバイスを受けると 自然に猛烈な怒りがわき出る 境界性パーソナリティ障害」 の話をしました。 昨日の記事はこちら  ↓ もう読んだよ! という

境界性人格障害の人へ下手に助言・忠告・アドバイスすると嫌われる話(1)

身近に境界性パーソナリティ障害 と思われる人がいる(いた)方からの ご相談が、毎日やって来ます。 「何でこうなったのか理解できない」 「彼女が何を怒ったのかわからない」 という質問が非常に多いので、 今日はそのヒントのひとつとして 「境界性パーソナリティ障害の人へ 下手に助言・忠告・アドバイスすると めちゃくちゃ怒るか 嫌われるから気をつけてね」 という話を書いていきます。 (※この記事は2020年1月28日に書いたものを一部修正してお届けしています) 境界性パー