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パレスチナ刺繍

こんにちは、駐日パレスチナ総代表部です。


今日はパレスチナ刺繍について紹介したいと思います。

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パレスチナ刺繡は、パレスチナの豊かな自然をモチーフにしてつくられる刺繍で、古くから受け継がれてきたパレスチナの伝統文化の一つです。刺繍のモチーフ一つ一つに意味があり、女性や家族が健康で幸せな人生を送れるように、厄除けや子孫繁栄などさまざまな意味が込められています。

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同じモチーフでも、町や村によって少しずつ異なり、衣装の刺繍を見れば出身地がわかると言われています。「文明の十字路」と呼ばれたパレスチナの地域性もあり、世界のあらゆる方面から影響を受けています。

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野花、鳥、杉の木などといった身近にある豊かな自然や伝説をモチーフにした刺繍が、民族衣装やテーブルウェア、スカーフに施されています。

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例えば、この八角星のモチーフを基本形としたモチーフはベツレヘムの月(Moon of Bethlehem,قمر بيت لحم )と呼ばれ、様々なバリエーションが存在しています。八角星形が主に月と呼ばれるのに対し、これに類似した十二角星のモチーフには主に星に関連した名前がつけられています。

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この縦線に貫かれた凧形図形は、ガザの糸杉(Cypress Trees, شجر سرو)モチーフの特徴です。杉の根元のV字型の文様はアーチと呼ばれ、中のジグザグは階段を表します。

祖母から母、母から娘へと代々受け継がれるパレスチナ刺繍は、パレスチナの女性にとってアイデンティティーそのものです。
日本でも「パレスチナ・アマル」や「TATREEZ(タトリーズ)」を通じて、パレスチナ刺繍を用いた商品を購入することができます。ぜひチェックしてみてください。

「タトリーズ」https://shop.ccp-ngo.jp/
「パレスチナ・アマル」https://amal-f.jp/keffiyeh/

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