D&Dオススメ電子書籍ガイド
D&D関連の電子書籍について紹介しておこう。
翻訳小説・コミックスは販売契約で定められた期限が来ると販売が終了してしまう。現にD&Dのコミックスシリーズは全て販売が終了し、紙書籍の在庫もしくは古本を探さないといけない状況になった。入手できずに後悔する前に購入しておこう!
2024年時点でD&D小説の電子書籍を購入するならKADOKAWAのBOOKWALKERをオススメしたい。
D&D関連書籍はKADOKAWAから出版されていて、体感的には月に1回は40〜50%コイン(ポイント)還元キャンペーンが行われている。それ以外にも時折半額セールを実施しているので、タイミングを見計らって購入するとかなりお買い得になる。
日本語版はBOOKWALKER、洋書はAmazonKindleの分担が良さそうである。
BOOKWALKER
ドラゴンランス
何はともあれドラゴンランス全25巻(税込45,540円)である。さすがに金額が大きいので、セールやコイン還元キャンペーンのタイミングで買うのが吉。
半額セールなら2万円浮くし、50%コイン還元なら2万円分のコインが手に入って他のD&D書籍を購入することができる。
特にBOOKWALKERは登録して最初の買い物のときはコイン還元+50%されるので、初期投資の分はコインでかなり回収できる。
ドラゴンランス初心者の方に全25冊コンプから勧めるのはハードルが高い。
そこで25冊のうち、基本的なストーリーが分かる作品を紹介したい。
タニスたちランスの英雄の物語(最初に翻訳されたシリーズ)6巻と、その外伝である秘史シリーズ3巻がオススメである。
さらに続きが読みたくなれば、伝説6巻・セカンドジェネレーション2巻・夏の炎の竜3巻・魂の戦争3巻と歴史の順に進めると良いだろう。
外伝ネアラ2巻は本当に外伝で他の作品との繋がりが薄いのでここはお好みで。
ドラゴンランスの前日譚、レイストリン戦記。時系列的には本編よりも前になるのだが、本編を読んでからレイストリン戦記を読むと大人の時代と若かりし頃のギャップを味わえて面白い。先に本編から読むのがおすすめ。
フォーゴトンレルム
ドラゴンランス全25巻でコインを荒稼ぎして、そのコインでダークエルフ物語全12巻(税込20,790円)を買うコースがオススメ。
ドラゴンランスにあまり馴染みのない方は、ドリッズトの物語から入るのも良い。
翻訳者:羽田紗久椰先生が作成された年表もご参考に。
(2023年4月24付でダークエルフ物語合本版電子書籍は配信停止していた。事情についてはこちらのページを参照のこと)
ドリッズトの物語は合本版全12を順に読んでも全く問題ないが、新訳版が出た4〜6巻(アイスウィンド・サーガ)から読むのも良い。地上で生活を始めたダークエルフのドリッズトかブルーノー・キャッティブリー・ウルフガーと出会って冒険に出る最初の話である。出版の時系列では最も早く出たものだが、純然たる冒険もので分かりやすく読みやすい。
ダークエルフ物語のR・A・サルバトーレのクレリック・サーガシリーズ全2巻。フォーゴトン・レルムを舞台にサルバトーレの作品なのでサクサクっと読める。発明大好きの天才クレリック:カダリーと恋人のモンク:ダニカの若き頃の冒険譚。超大物になった2人とダークエルフ物語で合流するのでファンは読んでおこう。
グレイホーク
名作シナリオ「ホワイトプルームマウンテン」の小説。シナリオを遊んでから読むのも、読んでからシナリオで遊ぶのも良し。
グレイホークを舞台としてレンジャー・フェアリー・火を吹く敷物という良く分からんパーティで伝説のダンジョンに挑む!
グレイホークの銀竜騎士団シリーズ。ダンジョンにおける冒険は本格的だが、他のD&Dシリーズと違って少年少女が主人公でジュブナイル小説のようなテイストがある。奇妙な事件に巻き込まれ、知恵と工夫と子どもの無茶で解決していくシリーズだが、本当にサクサクと読める。
重厚なD&Dとは毛色が違うので、試し読みして自分に合うかどうかを確認しておくと良いだろう。
その他
下記2冊はBookWalkerでも配信されている。
アート&メイキングは「実用」、ヒーローズ・フィーズトが「文芸」カテゴリになっている。コイン還元キャンペーンを活用すればKindle版よりお買い得になる。Kindleの日本語版は割引対象にならないことが多いので、これから買うならBookWalker版をキャンペーンで買うのが最も効率良さそう。
AmazonKindle(画集)
Dungeons & Dragons Art & Arcana: A Visual HistoryはD&Dの歴史をビジュアルで振り返る内容となっている。当時の写真やイラストが豊富に掲載されているので、それらを見るだけでも楽しいし、D&Dの歴史の勉強になる。
加えて歴代D&Dを比較するような形のコラムも多数あるので、歴史の中でシステムやキャラクターの変遷がまとまっていて楽しい。
電子書籍はハードカバー版の半額以下の値段になっているし、翻訳ツールも使いやすいのでオススメである。
Realms: The Roleplaying Art of Tony DiTerlizziは、AD&D2版モンスターマニュアルやPlanescapeのモンスター・キャラクターのデザイナー:トニー・ディティルリッジの画集。
特にPlanescapeの幻想的なデザイン(表紙ご参照)にはファンが多い。紙書籍を日本で買うのは困難なので、実質電子書籍のみとなっている。たまに1000円台のセールをしているが、定価が4000円程度なのでそれより低ければお買い得だと思っておこう。
D&Dグルメ本のHeroes' Feastは日本語版も出版されているが、英語のKindle版は書籍版と比べてかなり安い(2000円を切っている)。英語でも良いと思っている方にはオススメ。
2冊目もKindle版は紙書籍の半額くらいになっている。
Dungeons & Dragons The Legend of Drizzt Visual Dictionaryはフォーゴトンレルムの超有名英雄ドリッズトの冒険をビジュアルで振り返るガイド本となっている。小説に登場するキャラ紹介だけでなく、フォーゴトンレルムのキャラクター・モンスター・名所も画像込みで解説されていて面白い。本国人気がすごくて日本語版に翻訳されていない作品も多いので、アートワークでドリッズトの旅をトレースするのも良い。「君、転生してたのか・・・」と驚くことが多々あった。
The Art and Making of Dungeons & Dragons: Honor Among Thievesは映画版D&Dのメイキング画像を含んだガイドブックとなっている。デザイン段階のキャラクター造形と映画での姿を対応させながら見ると面白い。ティーフリングのドルイドは色々デザインの試行錯誤があったんだなーとかが分かる。パンフレットが無いとお嘆きな方は必携!
ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り アート&メイキングとして日本語版も発売された。紙書籍版は3000部限定で増刷予定もないので、買えるうちに買っておこう!
Kindle日本語版は英語版と違ってレイアウト固定型なのでスマホでは文字が読みづらいけれど、画集としての綺麗なレイアウトのまま楽しめる。タブレットなど大型モニタで楽しむと良い。
Lore & LegendsはD&D5版のビジュアルガイド。プロダクトガイドでもある。英語はちとハードルあるけど、Kindle版はお求めやすい価格!
Amazon(紙書籍)
D&Dコミックスのシリーズはかつては電子書籍も発売されていたが、2024年1月時点で全て販売終了。紙書籍の在庫もしくは古本を探すことになった。
ドリッズトのコミックスシリーズは外伝1冊とダークエルフ物語3冊がリリースされている。ダークエルフ物語は小説のコミカライズだが、ビジュアルでキャラクターやアンダーダークの様子が見えて面白い。
バルダーズゲートの伝説全4巻。復活したミンスク(レンジャー)とハーフエルフ・ローグ、ハーフリング・ローグ、エルフ・ソーサラー、人間・クレリックの不思議なパーティ構成。2巻でレイヴンロフト、3巻でアイスウインドデイル、4巻ではメカヌスと様々な世界でスケールの大きな冒険をするのが面白い。
ドラゴンランスの序盤のコミカライズ。ランスの英雄たちの再開から、パックス・タルカスでドラゴン卿ヴェルミナァルドと対決するシーンまでが描かれている。電子書籍の販売は終了。
ドラゴンランスの作品本編で語られる英雄ヒューマの伝説を直接取り上げたコミックス。作品中の詩のイメージが具体化できて良い。
D&D4版のコミックスシリーズ全3巻。キャラクターの種族や構成、話の展開に4版らしさが良く出ている。
AmazonKindle(洋書小説)
洋書小説はKindleで多く発売されている。
ここではDragon LanceやDrizzt以外の古い小説のKindle版をご紹介。
BOOKWALKERその他
パスファインンダーシリーズ全3巻。ルールブックの公式キャラクターたちの冒険が描かれている。価格帯が他のD&Dコミックスよりも高いのでセールやコイン還元キャンペーンの機会を狙うと良い。D&Dの王道のような冒険になっているので是非読んで欲しい。
マジック:ザ・ギャザリングの書籍だが、フォーゴトン・レルム探訪のガイドブック。マジックを遊ばない人でもカードのD&Dビジュアルとフレーバー文を見るだけでも十分楽しめる。
D&D書籍ではないが、ウィザードリィテイストのギャグ漫画で、D&Dネタ(10ft棒・戸板の恐怖)が入っている4コマ作品として「赤箱。」もオススメ。
これもD&D書籍ではないが、面白い作品なのでご紹介。
コンピュータゲーム仲間がTRPGをプレイすることになったが、市販品ではなくGMの自作オリジナルシステムだった・・・という4コマ漫画。
d6だけでジャッジする振れ幅のデカいシステムで、しかも即死級ギミックてんこ盛りのデッドリーシナリオ。
それをゲーマーならではの嗅覚とダイス目でひっくり返して勝つという展開。
システム自作した過去の思い出が蘇る。