Pretend like I'm sane
嘘はよくない、と教わって育ったので秘密を持つことにしました。
人はみんな、自分の中に狂気性を持っているでしょう?
それを隠すのが上手な人もいれば、そうでない人もいるし、敢えて表に出している人も知っています。
どうやって形成されたのかも、いつ確立されたのかも分からないけど、私の中にも確実に、他人を傷付けてしまう狂気があることを知りました。
人を傷付けるのは良くないことのはずなので、隠すことにしました。
嘘はよくないです。
だから、秘密にしました。
でもたまに、ひょっこり出てきたりします。
気を抜くと、その狂気を他人に向けたりしています。
大抵、気が付いた時は手遅れで、もう傷付けてしまっていたりします。
傷付けたくない人ほど、私の狂気性の犠牲になったりします。
傷付いたその人を見て「うわぁ、ごめん。やっちゃった」って思いながら、煙草を吸います。
自分のミスをどう取り返すか考えるために、取り敢えず煙草を吸います。
分からない。
目の前には、1番傷付いてほしくない人が私に傷付けられてグチャグチャになって、ただそこに居ます。
グチャグチャになったその人を、一つずつ集めて元に戻そうとしても、もう無理です。
お手上げです。
一回グチャグチャにしてしまったら、元のその人が思い出せないんです。
お手本がない1万ピースのジグゾーパズルを広げられた気持ちです。
時間をたっぷりかけて、じっくり組み立てれば完成する気がします。
でも、そうなった人間は私から離れていきます。
完成する前に、みんな居なくなります。
だからやっぱり、狂気は隠し続けなければいけないみたいです。
私がおかしくなってしまうのは、それはいつも心を開き過ぎたときです。
どこまで開示しても、私は私のままで居られるのか。
どこまで開示したら、私は目の前の人を傷付けるのか。
22年生きてきて、まだその境界が分からなくて、せっかく築き上げた関係を一瞬で壊します。
あと何人の人を傷つけたら、私の狂気を手懐けられるのか分かりません。
時々、その犠牲になった人達を思い出すことで、今の自分の立ち位置を確認したりします。
誰かの犠牲の上に立って、不安定な屍の上に立って、ふらふらしながら別の人と関わっています。
いつになく意味の分からない文章になってしまいました。
でも誰か1人くらいは「あ、分かるかも」って人がいるような気がします。
だって、みんな狂気を持っているし。
それ自体は普通のことだと思うから。
Pretend like I'm sane.
英語にした意味は特にありません。
なんとなく、日本語よりもしっくりきたからそうしただけです。
まるで狂気なんて持っていないかのように生きること。
夢の中で、私自身が自分の犠牲になったりする日もあるけど、今夜はそうでないことを願います。
おやすみなさい。
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