見出し画像

脱JIRA!Notionで実現する最強のプロダクトマネジメント

こんにちは。JIRA 愛用者だった @takashi です。
そんな JIRA を辞めて、Notion で最強のプロダクトマネジメントを実現しました!

💡 プロダクト開発の一連の管理を Notion で実現!
・JIRA と同じことはもちろん、それ以上に便利なことができる!
・自動化や連携で仕事が10倍快適になる!なめらか!
・Notion の新機能を使って、誰でも簡単に用意できる!

JIRA → Notion の移行背景

Notion の直近の機能アップデートで、Notion に寄せたほうが便利になると考えたため、今回 JIRA → Notion 移行を実施しました。

  • Sprint 機能:JIRA の機能をほぼ Notion でも実現できる

  • Notion AI:仕様や開発チケットを Notion 内に置くことで、社内外の仕様質問や情報検索が AI によってもっと便利になる。


また、Notion に完全移行することで、プロダクト以外の JIRA 権限がない人も閲覧できたり、JIRA 解約に伴う費用削減もできます(スタートアップにとってお金大事…!)

  • JIRA を解約してコストダウン(月額 ¥1,070/人)

  • JIRA Product Discovery を解約してコストダウン(月額 $10/人)

今回の移行で、JIRA 上に数百以上のチケットがありましたが、Notion データベースへのCSVアップロード機能で JIRA の中身を簡単に移行することもできました。

プロダクト開発の一連を ”なめらか” にする

今回話したいことのすべてが、この図に凝縮されています!

アイデア・VoCからリリース後の効果検証までをすべて Notion で管理・連携しているので、 紐づけや別データベースからの情報取得も自動で出来ており、JIRA 利用時よりも ”なめらか” になっています。

Issue や 開発チケットなどの親子関係の連携はもちろん、次 Step となるような別データベースとも連携することで、流れるように “なめらか” に管理できます。

そんなプロダクトマネジメントの各所での詳細を紹介させていただきます。

VoC 管理

顧客要望、商談時の受注条件・失注要因、社内アイデアなど、あらゆる Voice of Customer (VoC) が月間100件以上も集まります。

貴重な VoC を漏れなく集めるために、Slack ワークフローや Zapier を使って、 気軽に&簡単に投稿できるようにしています。
いかに投稿ハードル・面倒を下げるかは重要です。

  1. [投稿] Slack でのフォーム投稿や、Slack スタンプを付ける、商談記録から自動投稿など

  2. [共有] Slack の VoC チャンネルにも投稿される

  3. [管理] Notion の VoCデータベースにも自動起票される

Issue 管理

投稿された VoC はみんなで常に確認していて、即座に対応したり、Issue List に起票・グルーピングして今後の検討に入れています。

VoC 単体で管理していると、同様の VoC も多く管理が大変なため、やるべきものを Issue として、グルーピングして管理しています。

  1. ★ VoC ページ内で、Issue ページに連携した Relation プロパティで、Issue を新規作成 or 既存 Issue に紐づけます。

  2. 毎週の Issue Sync MTG で、Issue の必要項目のプロパティを埋めていきます。

    1. MRR獲得など、優先度を決める6つの指標を入力すると、優先度スコアが計算されます。

    2. ※ Notionで、指標の基準などをマウスホバー時に表示できる information 機能が便利!

  3. Issueの背景やVoC数、優先度スコアに応じて、着手時期を決めます。

  4. 実際に、Issueへの取り組みが始まるとステータス更新や開発チケットを紐づけます。

    1. ★ Backlog への Relation を貼っておけば、開発チケットの起票も簡単にできます。

Issue がステータス、着手時期、優先度スコアに基づいて並んでいるので、

  • プロダクトチームも取り組むべきものが簡単に分かって、ロードマップの参考になります 🙆‍♀️

  • お客様と関わるSales や サポートチームも、対応目安・状況が分かるので、顧客に伝えることが可能です 🙆‍♀️

Backlog / Sprint 管理

最近、Notion がリリースした Templates > Projects, tasks & sprints」というテンプレートを使うと便利です。

このテンプレートを使うと、Project, task, sprint, sprint board の4つのページが作られます。
※既存のデータベースも、右上の「…」> 「Turn into task database」で変更可能

少しいじって、開発チームに必要な情報を1ボード内のタブ切り替えで見れるようにすると便利!

JIRAと同じような Epic管理やBacklog, Sprint 機能が使えます。

  1. Backlog に Task チケットを起票する

  2. Sprint Planning で Sprint で取り組むものを決めて、Sprint に入れて開始する

  3. Sprint 完了時は Sprint ページ右上の「Complete Sprint」をクリックして完了する

    1. → 残タスクは次のSprintに引き継がれる

※Notion の Sprint 周りの機能は、1つのデータベースで、1つのチーム利用にしか対応していないので、複数チームある組織は、自前で Sprint 機能を再現するか (意外と簡単)、チームごとに Backlog, Sprint を作る必要があります。

全体管理するには、連携する必要がある領域では、前者の方法の方が、Relation を貼るのが少なく済むのでおすすめです。

開発チケットのプロパティも他データベース (DB) と連携すると、使いやすくなります。

  • 親チケットとなる Issue List との紐づけ。Issue からもチケット起票できます。

  • PM や Designer のタスク管理DB との紐づけ

  • 仕様書や Figma との紐づけ。

  • GitHub 連携。PR タイトルに page ID を付けるとステータス更新を自動で行ってくれます。

  • リリースノート DB との紐づけ。どのverでリリースされるのか分かります。

リリースノート管理

ダイニーでは、リリースverの内容をまず社内向けに案内するリリースノートがあります。

ここにリリース内容をすべて記述して、QAや、顧客お知らせ、ヘルプページ、営業資料、社内お知らせなどのデリバリー準備を進めていきます。

誰が見ても分かりやすいように、仕様や活用方法などを記載することを心がけています。
また、Staging 環境に反映されたら、社内みんなで触る Dog fooding を行って、不具合や使い勝手に問題がないかも確認しています。

効果検証

無事、リリースが完了したら、ちゃんと顧客に価値提供できているかを確認します。

効果検証は後回しにして忘れたりする場合もあるので、開発チケットやリリースノートと連携して、効果検証用のページをリリース前に準備しておくのが、おすすめです◎

ダイニーでは、毎週、リリース確認会といって、次回リリース確認・前回リリース振り返りをする会があり、そこで前回リリース内容の効果検証を振り返るので、それまでに担当PMがデータ確認・振り返りをしてくるという仕組みがあります。

まとめ

JIRA は便利だが、カスタマイズするには JIRA の使い方を知っていないと難しかったですが、Notion は多くの人にとってカスタマイズもしやすく、使いやすいです。

また、最近の Notion のアップデートによって、JIRA と同等以上のことを実現できるようになってきたので、すべてを Notion で管理したほうが情報連携がしやすくて、便利だと思います。

PMを始め、プロダクトチームはたくさんの管理作業などをしているので、ぜひ連携や自動化を活用して、日々の管理作業を楽にしていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?