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【体験談】ベンゾジアゼピンと併用禁忌、注意な薬に出会った話

※この記事は、一個人の体験談です。
どんな薬にも個人差があることをご理解頂いた上で、お読みください。医療関係者による監修は入っておりません。

どんな薬にも一緒に服用してはいけない薬、気をつける薬・食べ物がありますよね。その一例として、私が服用しているベンゾジアゼピンに関連した実際の体験、これは気をつけないといけないかもなと思った話をシェアします。

ベンゾジアゼピン系薬と併用禁忌な薬【キノロン系薬】

アシュトンマニュアル序文に、離脱症状が出ちゃうからベンゾと併用するのは可能なら避けるべき!と書いてあるのが「キノロン系」の薬。

私は以前、目が痛くてかゆくて目ヤニが止まらず どうしようもない時があり、家の近くの眼科へ行きました。診断では「雑菌が入っちゃったかな」ということで抗菌点眼薬が処方されました。朝昼晩の1日3回使用を3日続けました。

点眼薬を目にさすと毎回口の中が苦くなって不快でした。(お薬情報用紙の副作用にも書いてありました。)目と鼻と口は繋がっていますよね。目薬は目から鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されます。口、喉にも流れる。それで「待てよ!?」と、私は気がつきました。この目薬は もしかしてキノロン系?… だとしたら、目薬くらいの微量だとしても、継続使用はまずいのかもしれないぞ?

直ぐに調べました。
結果、ビンゴ。
ニューキノロン系の抗菌点眼薬でした。

目のかゆみは無くなったため4日目で自己判断で点眼を止めました。4日間だけだったからか、私は離脱症状は出ませんでした。

目薬なので、そこまで心配する必要はないのかもしれない。でも、目以外の部分に成分がまわってしまう可能性があり、油断はしない方がいいのかもなと思った体験でした。

ベンゾジアゼピン系薬と併用注意な薬【代謝酵素が同じ薬】

私がベンゾの急な減・断薬により激しい離脱症状が出たときに、胃酸過多っぽくなって胃酸が逆流している感じがありました。その頃から、お世話になっていた「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」。PPIは、胃酸の分泌を抑える薬で、逆流性胃腸炎や、ピロリ菌の除菌治療の薬として有名だと思います。

PPIを飲み始めた当初、一緒に飲んでいたベンゾはブロマゼパムでした。それからしばらくして、ブロマゼパムからジアゼパムに置換をしたのですが、PPIは継続してずっと飲んでいました。

で、ある日「ジアゼパムとPPIって、一緒に飲んでもいいのだろうか?」と疑問に思ったのです。

直ぐに調べました。
結果、ビンゴ。
ジアゼパムとPPIは併用注意でした。(飲む前に調べなさいよって話です)

PPIは「CYP2C19」って言う薬物代謝酵素(タンパク質)で主に代謝するそうなんです。で、ジアゼパムも同じ「CYP2C19」で代謝するとのこと(ジアゼパムの添付文書より)

同じ代謝酵素で代謝する薬が2種類同時に体内に入ってきた。代謝酵素の能力1に対して代謝しないといけない薬は2倍になっているので、代謝に時間がかかり、排出が遅くなる可能性がある。つまり、 ジアゼパム作用が強まることがある。その結果、副作用も生じやすくなる? と、私は解釈しました。(PPIの添付文書と、ウィキペデイア 薬物相互作用より、シトクロムP450の阻害 酵素の競合より)

上記が本当なのか、自分の体で検証してみることにしました。
PPIの服用を中止して、ジアゼパムの効果がどう現れるのか。私の体の中で、今までジアゼパムの効果が通常より強まっていた状態だったのなら、PPIを断薬するとジアゼパムの効果が通常レベルに戻る。つまり、ジアゼパムを減薬したのと同じことになり、離脱症状が出る可能性があると仮説を立てました。

そして、実際にPPIの服用を中止、ジアゼパムの量は変更せずに服用しました。

結果は。
ビンゴ。
離脱症状が出ました。
インフルエンザのような体の倦怠感、頭の重さ、吐き気が出ました。耐えられるレベルだったのでよかったのですが、なるほど、私の体では併用注意だったのだと実感しました。

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薬を使う時は、他の併用薬やサプリメント、食べ物との食べ合わせ・飲み合わせの情報を、事前に調べたほうがいいなあと思った体験でした。