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不思議で奇妙な話

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わたしが体験した奇妙な出来事、わたしが聞いた不思議な世界の話を、おひとついかが。
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#昔話

1ヶ月後の夜に【不思議で奇妙な話】

わたしは大のおじいちゃん子だった。祖父の葬式では「あんたはおじいちゃん孝行だったけぇね」と遺影を持たされて霊柩車を見送った。 ちょうどその頃、わたしは日々の肉体労働に疲れきって泥のように眠る日々が続いていた。 祖父が亡くなって四十九日も迎えていない、1ヶ月後。(月命日と言いたいところだが四十九日を迎えていないので、1ヶ月後と表現する) オルゴールの音でわたしは目が覚めた。 音は頭を向けている方向から聞こえてきた。 そこには押し入れがあった。片方が開けっ放しの押し入れ

座る女性【不思議で奇妙な話】

母の実家には、家族が集まる居間に大きな大黒柱があった。 ある夜、幼い頃の母はその大黒柱の元に座る、黒髪が長く白い和服を着た女性の姿を見た。 女性はただ座って居間を見ているだけで、こちらに何をしてくるというわけでもなかった。 その女性からは感情は読み取れなかったらしい。 別の日の夜、母の兄も大黒柱に白い和服の女性を見た。 やはり女性はじっと座って居間を見ているだけだった。 母の両親、つまりわたしから見ると祖父母は、その両親、わたしから見ると曽祖父母と険悪の仲だった。