腕の傷痕【不思議で奇妙な話】
私の左腕、手首から下に約5cmのところに、傷痕がある。
それは腕と同じ方向、つまり縦方向に長さ7~8cmにわたっている。
イメージで言うと、鬼滅の刃の悲鳴嶼行冥さんの額の傷痕によく似ている(あそこまで大きくはないが。)
物心ついたときには、すでに私の腕にあったそれに対して、ふと疑問に思ったのは高校生になってからだった。
いつ、どこで、このような傷痕がつく怪我をしたのだろうか。
それまでは、「怪我をしたから痕が残っているのだ」と勝手に思い込んでいた。痕があるのが当たり前