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不思議で奇妙な話

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わたしが体験した奇妙な出来事、わたしが聞いた不思議な世界の話を、おひとついかが。
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#日常

1ヶ月後の夜に【不思議で奇妙な話】

わたしは大のおじいちゃん子だった。祖父の葬式では「あんたはおじいちゃん孝行だったけぇね」と遺影を持たされて霊柩車を見送った。 ちょうどその頃、わたしは日々の肉体労働に疲れきって泥のように眠る日々が続いていた。 祖父が亡くなって四十九日も迎えていない、1ヶ月後。(月命日と言いたいところだが四十九日を迎えていないので、1ヶ月後と表現する) オルゴールの音でわたしは目が覚めた。 音は頭を向けている方向から聞こえてきた。 そこには押し入れがあった。片方が開けっ放しの押し入れ

ご縁の不思議

先日、毎月通っている病院近辺の行動範囲を広げてみようと思い、今まで歩いたことのない道をぷらぷら散歩してみました。いつも駅から病院まで一直線に往復するだけじゃ味気ないなと思って。 私の散歩は、だいたいこの辺りまで行ってみようかなと適当な目的地を決めて、道順は成り行き直感です。だいたい迷子になります。しかし、素敵な出会いや出来事があったりするのです。こんなところに素敵なお店を見つけた!ってね。 先日もそんな感じで適当に道を歩いていましたら「厳島神社」と書いてある門柱が目に入り