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不思議で奇妙な話

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わたしが体験した奇妙な出来事、わたしが聞いた不思議な世界の話を、おひとついかが。
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2020年3月の記事一覧

座る女性【不思議で奇妙な話】

母の実家には、家族が集まる居間に大きな大黒柱があった。 ある夜、幼い頃の母はその大黒柱の元に座る、黒髪が長く白い和服を着た女性の姿を見た。 女性はただ座って居間を見ているだけで、こちらに何をしてくるというわけでもなかった。 その女性からは感情は読み取れなかったらしい。 別の日の夜、母の兄も大黒柱に白い和服の女性を見た。 やはり女性はじっと座って居間を見ているだけだった。 母の両親、つまりわたしから見ると祖父母は、その両親、わたしから見ると曽祖父母と険悪の仲だった。

運命の輪は回る【不思議で奇妙な話】

新卒で就職した会社はブラックで3年勤めて辞めた。 半年の転職活動を経てマッチングした会社に再就職した。 面接に行った時に「ここは初めて来た気がしない」と感じたくらい、自然な流れだった。 そして再就職先で出会った人たち。 上司の下の名前が、前職の上司の名前と漢字も読みも同じだった。 同僚は前職の同僚と誕生日がニアピン。 そして、別部署だけど特殊な仕事のためマンツーマンで技術を教えに来る担当者が、前職の同じようなポジションの人と名字が一緒だった。 1番身近な人たちの

赤く染まった東の空に【不思議で奇妙な話】

ある日の放課後。 わたしは吹奏楽部の部活中で、音楽室のベランダで数人と練習をしていた。 夕日で赤く染まった空、東方向を見ながら楽器を吹いていた。 ふと、目線を小高い丘のある方向へ向けた時、白くて丸い光が空に浮かんでいることに気がついた。 まるで、赤い空に白い穴が開いたかのようだった。 白くて丸い光はじっと動かず、その場にいた。わたしはしばらく それを見つめていた。 一緒にベランダで練習していた友人たちに、何気なく「アレ、なんだろう」と言ってみると、友人たちもその白

3.11前に家族に起きていたこと【不思議で奇妙な話】

3.11を予言していた人や、揺れる前に察知した人がいると聞きます。 わたしの家族はどうだったのか。少しお話ししておこうと思います。 まずはわたし。東京在住。3月9日の時点でカップ麺が4日分手元にありました。普段からそういう生活をしていれば何の疑問もないことです。しかし、わたしにはカップ麺を溜め込む習慣はありませんでした。買い溜めてもせいぜい4つくらいです。わたしは積み重ねられた大量のカップ麺を見て、なぜこんなに買ってしまったのだろうと思っていました。 次はわたしの両親。

浮かび上がる模様【不思議で奇妙な話】

手紙を書くのが好きです。 文房具が好きで、かわいい便箋や一筆箋を集めるのも好き。 便箋や一筆箋に引いてある「罫線」 罫線は、書くにも読むにも便利ですね。 罫線には様々な種類があります。 その中の1つに、わたしは悩まされています。 この現象に気がついたのは小学生のころ。 ある罫線がデザインされた便箋をはじめて見たときです。 罫線の中では「かわいい」に分類される線だと思います。それが、これ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・