足音【不思議で奇妙な話】
10年以上前に両親とわたしの3人で住んでいた、2階建ての家での話です。
その家の階段は間取りで言うと家の中心にあり、1階台所の勝手口と一直線上に位置していました。
わたしの部屋は2階。階段の真横にありました。真下は両親の寝室でした。
ある日の深夜。
誰かが階段を上ってくる雰囲気を感じて、わたしはうっすらと目が覚めました。「母が様子を見に来たのかな」と思ったのですが、そのまま再び寝入りました。
翌朝。
母がわたしに対して、こう聞いてきたのです。
「あんた、夜にトイレに行っ