たまごのからの中 詩
ここはたまごの殻のなか
あの子の世界はこの中に
いつもたまごの殻のなか
心を見せるの怖いんだ
そうして小さく閉じこもり
今日もあの子は殻の中
自分の世界に包まれて1人心を閉ざしてる
いつもこの中ですねたりおこったり、笑ったり泣いたりしているよ
でておいでよと皆はいう
外にはなにがあるのかな?
時々、好奇心が戸をたたく
でもでも、長いことこうして生きてきたからか
なかなか殻は割れません
でも、いつかここからでてみよう
その子は心に決めました
そうして殻が割れたとき その子はどんな人になるの
楽しみなようでちょっと怖い
でもみんな待っている
新しいその子が生まれるのを
皆んな楽しみにしている
その子と心を通わせて、素敵な友達になれる時を・・・
そして、パリンと音がして、卵の殻は割れたのです
そして、私は・・・
谷山浩子の卵という歌に着想を得た詩です
谷山浩子の歌のほうは、ちょっと暗くて不気味なところもあるんですが、この詩はちょっと意味が違って、内気や、孤独という殻の中からやがて自分を出して、人と関われるようになるまでを表現してみました
読んでくれてありがとうございます^ ^
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