食われるもんか 詩
食べたいなぁと眺めると
君は突っ張りながら言う
「なんのガードはかたいもん
このとがったバリヤーみてみろよ
絶対無理だねくわれるもんか」
君は安心しきって床の上
しかし考え甘かった
なにせ君はおいしいからね
みんながつつくバリヤーを
それでもまだまだ突っ張る君
やがてこれぐらいならいいかと守りが緩くなる
それこのすきに!
ねぐらは急にひっくりかえって地面の上
そしていつの間にかテーブルの上
いやまだ、この堅い殻がある!
わーん最後のとりでは渋皮さ
ところがどっこいそのまんまお鍋にポチャン
さて砂糖で甘くしよう
そうしてあくをのぞかれるうちに
すっかり君は柔和になり
やがて食べてほしげにキラキラ光り出す
くわれるもんか!って突っ張ってたのが嘘みたい
さあ出来上がったぞ
それでは美味しくいただきましょう
甘い栗の甘露煮を
栗の気持ちになって考えた詩です
トゲトゲがあったり、食べる前の処理が大変な栗
ひょっとするとこんなことを思っているかも、と思って作ってみました
栗にしろさつまいもにしろ、秋の味覚、大好きです❤️
今思えば、渋皮から煮るのは、甘露煮じゃなくて渋皮煮かも(^^;;
でも、そのままにしておきます