ファスト&スロー(行動経済学byダニエル・カーネマン)
<2024年4月6日(金)>
以前から気になっていた書籍「ファスト&スロー」を読み始めています。
一言で表すと、ポイントは以下です。経済学と心理学の融合ですね。
システム1(速い思考、直観的思考、自動的、コントロール感はない)
システム2(遅い思考、熟慮思考、注意力、主観的経験と関連付け)
サッカーの場合も「システム2」で戦術理解をし、「システム1」でオートマティズムを実施するという感じですね。ヘグモ監督はヨガ・心理学・タロット占いなどに詳しく、心理学に基づい本書も読まれてるかもしれません。
#サッカーと書籍の話のため、岩尾憲選手のキーホルダーを写真につけました(笑)
一番有名なのは、「行動経済学」の分野で2002年ノーベル経済学賞をとったことでしょうか。例えば以下の「バイアス」の話です。システム1に関連する内容です(下記2つの効果は、書籍より抜粋)。
ハロー効果:自信たっぷりの美男子が講演の壇上に上がったら、聴衆は彼の意見に本来以上に賛同すると予想がつく
アンカリング効果:ある未知の数値を見積もる前に何らかの特定の数字を示されると、その特定の数値の近くにとどまったまま、どうしても離れられない(報告者が思いつく例は通販番組。「通常20,000円のところ、本日に限り9,800円。しかももう1個追加して送料無料。」最初に提示された20,000円がアンカーとなり、9,800円がものすごくお買い得と感じてしまう効果です。)
それ以外にも、「現在を経験する自己(今を楽しむ)」と「過去を記憶する自己(ピークエンドの法則、ストーリー)」なども興味深いです。
P.S. 著者のダニエル・カーネマン氏、先月亡くなられたとのことです。
ご冥福をお祈りいたします。