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歌が上手くなる?腹式呼吸のいろは5選

こんにちはpainです。

今回は腹式呼吸についてお話します。元ボイストレーナーの経験から腹式呼吸がどういうものなのかご説明したいと思います。
最近では腹式呼吸が人権のような話をよく聞くので何が良くて何がダメなのか一度このテーマについて触れておきたいと思います。やり方は沢山の方が動画等あげておられていますがメリットデメリットを提示されてる方が結構少ないんですよね。。。

それではいってみましょう。

※ボイストレーニングには個人差が必ずあります。これから提示するやり方が合わない方もいるかと思いますので喉に違和感がある場合はただちにやめてください。


1 腹式呼吸とは

まずは呼吸法からお話します。大きく分けて呼吸法は胸式呼吸と腹式呼吸の2種類があります。一般的に呼吸というのは胸式呼吸で行われていますが練習することで腹式呼吸にシフトすることが可能です。胸式呼吸とは肺を上方向へ膨らます呼吸で、分かりやすい特徴としては呼吸時に肩が上がります。一方腹式呼吸はというと横隔膜をさげて肺を下方向に膨らます呼吸法です。実は人間は寝ている時に腹式呼吸になっていることがほとんどで見分け方は肩があがらずお腹が膨らむ呼吸です。

2 胸式呼吸はダメ?

これは結構見かけるお話で歌をうたうなら腹式呼吸ができないと…と言われる方もいらっしゃいますが私の見解はそれは間違いです
プロの歌手の方々で胸式呼吸の方もたくさんいらっしゃいますし歌が上手いのと腹式呼吸は必ずしも関連しません。しかしながら腹式呼吸ができることで出来ることが広がるのです。自分の引き出しが増えるイメージですね。この辺りの情報がいろんなフィルターを通して湾曲してできたのが腹式呼吸ができないとダメな定説なのかなと思います。
なのでマスターできないから歌手になれないは嘘です

3 胸式呼吸のメリットデメリット

胸式呼吸もメリットがあるのですよ。1番のメリットは表現力の幅の広さかと思います。
ウィスパーボイスやエッジボイスといった細かいニュアンス表現は胸式呼吸の方がやりやすいケースも多いですし息を吸ってから声になるまでの距離が短い分早い曲などのブレスには腹式呼吸だと間に合わないこともあります。一方でのデメリットは喉に力が入りやすいということです。喉に力が入ると音程のコントロールがしづらかったり喉を痛めやすかったりと弊害もあります。特に長時間の歌唱だと喉に負担がかかり声が枯れやすい傾向があります。

4腹式呼吸のメリットデメリット

腹式呼吸のメリットとしては空気を取り込む量が増えるので声量up、ロングトーンが歌えることにつながったり高音が出しやすい、音程が安定しやすいなどメリットも多く特に舞台やライブハウスなどで歌う場合は声量というのはかなり重要なのです。なのでプロ歌手の方が腹式呼吸が多い理由かと思います。
一方で歌の抑揚がつけにくかったりブレスに時間がかかるのでブレスが間に合わなかったりと決して万能ではないのです。その辺を踏まえて練習する事をオススメします。

5腹式呼吸の練習方法

腹式呼吸の練習方法はいくつかありますが基本的には”お腹が膨らむイメージ”を持つことが重要です。そのイメージをつけるためにまずは仰向けに寝てみぞおちあたりに手を置いてゆっくり呼吸してみましょう。お腹が膨らみませんか?もしそれでも膨らまない方は膝をたててやってみると腹式呼吸になりやすいです。しっかりイメージしたら今度は立ってやってみます。丹田に力をいれてお腹を膨らますイメージです。横隔膜を下げるという表現がよく使われますが実は横隔膜には筋肉はないので単独では動きません。横隔膜に繋がる肋骨付近の筋肉と連動して動いていますの横隔膜のみを意識するのは難しいのです。自分なりの横隔膜を下げるイメージをもつことが大事です。腹式呼吸を行う際は短く鼻で吸って長く口から吐くを繰り返しましょう。目安としてはBPM120で8小節かけて細く長く吐きます。これを反復してマスターしていきます。

最後に

いかがだったでしょうか。腹式呼吸のメリット、胸式呼吸のメリットと両方あることが理解頂けたかと思います。曲によって、或いは曲中の場面ごとに自分が歌いたい表現をするために使い分けることが呼吸法の本質だと考えています。どっちがいいとかはナンセンスなのですよ。自分の表現する幅を広げるために腹式呼吸をマスターしてより自分の目指す歌声に近づけばそれでいいのです。正解はありません。興味あるかたは是非実践してみてください。


以上painでした。

それではまたお会いしましょう。

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