![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/41930160/rectangle_large_type_2_5216f950dee52cda86df1cd125b18568.jpg?width=800)
【徹底解説】Operatorの使い方~応用編 ベル~
1.はじめに
前回は、
ableton live付属シンセ「Operator」を
使ってベースの音を作りました。
今回は、ベルを作ります。
こんな音になります。
倍音を含んだ奇麗な音ですね。
ベル系音色は、FMシンセとの相性が
バッチリですので、
定番として押さえておきましょう。
ポイントは一つだけです。
C:M比を1:3.5にする。
それだけです。
では、作り方を見ていきましょう。
2.OSCの設定
オシレータはA・Bの二つ。
Aがキャリア。
Bがモジュレーター。
基本の型になります。
<OSC A>
・Coarse:1
・Level:-12dB
<OSC B>
・Coarse:3
・Fine:500
※ココを500にすることで
3.5のような比率を設定
できます。
・Level:-6dB
いきなりポイントの
C:M=1:3.5を設定します。
モジュレーター(OSC B)の
Levelを大きくすると、
倍音部分が目立って
チューブラーベルっぽく
なります。
アルゴリズムは上図のとおり
設定することを忘れないよう
にしましょう。
<補足>
ベル系の音色を作るときに
陥る罠があります。
それは、「低音部分の確認」です。
どうしても、
高音域で使う事が多いので、
高音域を使い音色を確認しがちです。
満足する音色ができたら、
高音域はもちろん、低音域でも
問題ないか確認しましょう。
3.エンベロープの設定
つぎはエンベローブを設定します。
ゆっくりと減衰していく
エンベロープを描きます。
・Attack:0.00ms
・Decay:1.16s
・Release:1.60s
・Sustain:-49dB
※何度も引いて音の切れぎわを
調整しましょう。
<設定例 その1>
・Attack:0.00ms
・Decay:1.47s
・Release:1.80s
・Sustain:-44dB
OSC Bの設定は超重要です。
OSC Bはベルのキラキラした
倍音部分を担っているので、
エンベローブの設定次第で
音が七変化します。
一般的にリリースが長いと
倍音部分が目立ち、
短いとアタック部分のみを強調する
形になります。
※さらっと重要なことを説明しています。
こういう時は実践あるのみ。
<設定例その1>の音色を
聴いてみましょう。
倍音の金属的な響きが
確認できたでしょうか?
さて、ここで満足せず
次の設定を試すかどうかが
成長のカギです。
ディケイを短くすると
どうなるでしょうか?
やってみましょう。
<設定例 その2>
・Attack:0.00ms
・Decay:245ms
・Release:1.80s
・Sustain:-inf dB
設定その1と比べて、
音の質感が変わりましたね。
こういった試行錯誤を繰り返すのが
ポイントです。
※設定その1が好みの音色だったので、
今後は設定1を使用します。
※※上記2つのデモ音源ですが、
リバーブ切るの忘れてました。
ごめんなさい。
4.フィルター・その他の設定
【フィルターの設定】
ベル系音色において
フィルター設定をする理由は、
①キラキラしすぎた高音域のカット
②アタック成分の強調
この2点です。
設定を確認しましょう。
<設定 その1>
・フィルタースロープ:24
・ローパスフィルタを選択
・Freq:8.00kHz
・Res:20%
※設定は以上で、フィルターの
エンベロープ設定は
一切していません。
※キラキラした高音域のカットが
目的です。
さて、
アタックを強調する設定のほうも
確認しましょう。
<設定 その2>
・フィルター設定はその1と同じ
・Attack:0.00ms
・Decay:171ms
・Release:50ms
・Sustain:0%
・Envelope:45%
※DecayとEnvelopeを弄るだけです。
設定その1より
高音域が強調されていることを
確認しましょう。
もちろん、どちらの設定を
使うかは貴方の判断で。
※設定その1を使用。
【その他の設定】
おっと、
設定したのを忘れていました。
音に厚みを加えていました。
いわゆるデチューン効果を
足すことができます。
5.エフェクトの設定
エフェクトはホントに好みなので
説明に意味はありませんが
一応設定は紹介します。
一般的にベル系の音色には
空間系のエフェクトとの相性が良いです。
※曲によっては、オーバードライブを
薄くかけることもあります。
①コーラスの設定
・デフォルト設定を使用
・Dry/Wet:45%
②ディレイの設定
・プリセット「Groove」
・Feedback:30%
・Dry/Wet:30%
③リバーブの設定
・プリセット「Long Tail」
・Quality:High
※Highにすることで
リバーブ成分が濃密になります。
マシンパワーに余裕があれば
High設定にしましょう。
・Dry/Wet:10%
※いつも言っていますが、
音作りに特別な意図がない場合は、
リバーブを薄くかけるのが基本です。
以上で完成です。
6.おわりに
最初の完成形のデモは
高音域が主体だったので
中音域のデモ紹介します。
今回はここまで。
次回をお楽しみに!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?