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木に括られた仔象

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90年代から2000年から少し経ってからまでの実話。 酒、SEX、ドラッグ、暴力の実話。14からの快楽に溺れた少年の話。
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#木に括られた仔像

木に括られた仔象9.5(ジャングルジュース)

木に括られた仔象9.5(ジャングルジュース)

Part Ⅰ < 森 >

蒸し暑い森を抜け出すために、盲楼とする意識の中で堪を頼りに抜け道を探している。

一人の少女を背負いながら、頼りない足取りで。

森のなかのすべてのものが、金属を思わせる材質だ。

樹木のひとつひとつはまるで重金属の様で、アルミニウムみたいだ。

葉脈や年輪の模様は基盤の回路図様であたかも電気を通している様にキラキラと光っている。

この熱気は機械が発熱する時のものと似

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木に括られた仔象2

酩酊

・・・・

1997年の何時だったか?

おれは17歳の時にヤクから一先ず足を洗った。

やめたくてやめた訳じゃない。手に入らなくなったからだ。

シッカリ覚えていないのは、もう常に何かにラリっていたから。

・・・・

よく酒を飲りながらゲームをやったものだ。

一晩にアーリータイムスなんかのハードリカーを1,2本空けるなんてザラだった。

未だ酒の規制が緩かった時代。制服を着ていても酒

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木に括られた仔象 ~登場人物~

木に括られた仔象 ~登場人物~

・あずみ

本作品の主人公。

14歳で人生に絶望し、酒とSEXとドラッグに溺れていく少年。

身長163cm。

・杏子

あずみのパトロン。

身長173cm。

切れ長の目に白に近い金髪。スリムな身体、浅黒い肌、

水に浮くGカップの巨乳。

あずみの初体験の相手。

あずみにカネと性の快楽を余す事無く与える。

ヤサと車を二つ持っている(白いスポーツカーと

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木に括られた仔象3

~告白~

・・・・ピンクの塀の向こうに見える団地の建物。

あの屋根に上れば、あの青い空に触れるんじゃないかと思った。

炒められたケチャップとピーマンの混ざった昼のチキンライスの匂いが、

ゴミ捨て場の前にある、おれの家の中から漂ってきた。

あれこそが、おれの初めての感覚というか物心の様な気がする。

・・・・

おれん家は貧しかったらしいが、それを感じさせない明らかな豊かさがあった。

2

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木に括られた仔像

像使いに従えられる像は何故に強大な力を持っているのに人間に従うか?

それは生まれたばかりの力無き仔象は木に括り付けられるからだ。

仔象は自らの力で木から離れられない。

気付いた時には既に何かに屈服させられているのだ。

そしてやがて強大な力を得ても尚、木から離れられない錯覚に支配され続け、

ひいては人間に屈服する事を当然の事の様に受け入れているのだ。