【血統2】宝塚記念2010~19、2020出走馬

【レース後コメント集】宝塚記念出走予定馬

【穴馬探し】臨戦過程から読み解く宝塚記念

【血統】宝塚記念2010~19、2020登録馬 の続きになります


≪Kingmambo系≫

同年天皇賞春か前年有馬記念に出走した馬
画像4緑枠で囲った馬の好走が目立ちます。詳細は至ってシンプルで、同年の天皇賞春に出走している事前年の有馬記念で入着前後の着順でゴールしている事。今年はキセキとダンビュライトが該当します。しかしどちらも大レースで能力を証明してから随分月日が経過しております。その能力を今も十分に発揮できるかどうかがポイントですね。

・上記緑枠以外とKingmambo系の宝塚記念全出走馬
画像5
好走例はドゥラメンテしかおりません。しかし前年に1頭、翌年に4頭の好走例がある事からこの系統の相性の良さをうかがえます。
G1馬で有馬記念を好走した馬の出走は、今年はサートゥルナーリアとブラストワンピースの2頭。過去にはエイシンフラッシュ、レイデオロの2頭が出走し、どちらも馬券には絡めていませ。2頭に共通するのは東京競馬場で行われるG1の勝ち馬という事です。今年出走予定の2頭とは現時点での適性上大きな違いといえます。では東京G1好走例無しはこの系統においてプラスとなりうるのかどうかについてですが、
画像6
上の表が記す通り、系統キングマンボとして考えるなら何らプラスにはなりません。サートゥルナーリアとブラストワンピースの判断を馬柱の着順からのみする場合、①この適性が生涯続く、②潜在能力に秘められたものがない。これらをクリア出来る要素が見えないならプラスとは言い難いです。しかしレースは生き物です。相手関係やトラックバイアスの違い、出遅れや不利などの有無によって過去の結果は変わっていたとも考えられるのでその辺の見極めがポイントでしょうか。
次にワグネリアンについて。東京G1連対馬ですね。デニムアンドルビーを除く他3頭は京都長距離G1の連対馬なので未経験のワグネリアンは大きく異なります。他3頭は初めての長距離G1となる舞台で様々な変化に対応したうえ、好走しております。もしワグネリアンがそのような潜在能力とセンスを持ち合わせているのなら良いと思いますが、それを証明できない限りここでは経験重視で話を進めていきます。上の表を見てもわかるように、5歳以降の好走馬7頭中6頭はダービーより後に重賞を勝ち、本格化の兆しが見え始めたのは4歳秋以降の馬ばかりです。5歳になるダービー馬のワグネリアンがこの血の影響をプラスにもっていけるとは思えません。しかしここでも唯一の例外馬となるのがデニムアンドルビーです。決してワグネリアンほど早い時期での仕上がりではありませんでしたが、3歳秋の時点でJCで好走できる程にはあります。そして父と母父が同じである事実は見過ごせません。違いも多々ありますが推し要素と捉えられます。

前走天皇賞春出走馬の次走成績
【次走150日以内、次走宝塚記念以外、重賞3着以内あり】
画像6わりと頑張っていますね。

・父Kingmambo系
画像5ピンク枠はフォルティノ系orトニービンの影響が大きいと思われる種牡馬になります。トニービンの力は偉大。

≪ナスルーラクロス≫

画像32001年から2005年、2007年から2019年に分けております。2006年は京都開催のため以降予想の対象外としております。
馬歳右枠のGrey SovereignはGrey Sovereignを1つ以上持つ形で構成されているナスルーラクロス。ディープ牝馬はディープインパクト産駒の牝馬。マリアライトはNasrullah、Malindiの両親が同じ2頭を持っているのでここではナスルーラクロスとしました。性別問わずナスルーラ型のディープインパクト産駒について調べてみます。

画像4
カデナに関して、牡馬の出走例が少ないため一概に駄目であるとは言えません。そしてクロスではないもののナスルーラ型のディープインパクト産駒でアルアインが好走しております。馬券率50%、複勝回収率406%と非常に優秀なものとなっております。4着以内に来た全ての馬がG1を勝利しており、そのうち4頭は1年以内の勝利でした。画像4
今年出走予定のカデナはどこにも該当しません。しかしG1で馬券に絡んだ事のない馬の出走例がないためこの点においても一概には言えません。そしてカデナは前走のG1で4着と好走しており、最終G1馬券の項目を最終G1好走と変える事で該当馬となります。

モズベッロはディープインパクト直仔ではありませんが、ディープインパクト×ナスルーラ系の父を持ち、母がナスルーラクロスなので近い血統構成ではありますね。父ディープインパクト×母Storm Cat系×Mr. Prospector系の組み合わせはラキシスやカレンブーケドール等がおり、重馬場を苦にしない印象を受けます。というか、近い形も含めれば何頭もの大物を排出している組み合わせです。父ディープブリランテの種牡馬能力はそれなりに証明されていますが、それがG1級であるならモズベッロは面白い存在になりそうです。しかし上の表で記しているように、G1好走歴なしというのがひっかかりますね。←モズベッロの見解を追加記入しております

父ノーザンダンサー系


画像3上の表はノーザンダンサーをサイアーラインにもつ宝塚記念好走馬です。上がり馬は直近重賞連対and条件戦勝ち上がり直後の重賞でも連対しております。トーセンスーリヤが該当しております。父ローエングリンは2002年宝塚記念の3着馬ですね。
下の表は2007年以降ノーザンダンサーをサイアーラインにもつ宝塚記念出走馬画像4
あまり特徴がないので人気面での見解となります。5番人気以内に入っていれば信頼性は悪くなさそうです。馬券購入者が思うノーザンダンサー系のイメージとこのレースの特徴が合致しているといったところでしょうか。01年から19年まで、5番人気以内に支持された馬は全部で11頭。1着3回、2着3回、3着2回、5着以下3回。
馬券率73%、単勝回収率215%、複勝回収率162%と非常に優秀な結果です。馬券外に消えたのは05年コスモバルク08年アサクサキングス09年マイネルキッツとなります。08年はノーザンダンサー系のワンツーだったので5着のアサクサキングスは繰り上がり3着という考えもありですね。今年の出走馬だとブラストワンピースが5番人気以内に入りますね。

ここまでのまとめ

・色分け
画像3(色が被った場合、色分けの優先順位はレースによって異なります。)
無色の過去好走馬は、実際に能力を実績として証明している馬が多いですね。強そうに見える馬や、指数上強いけど結果が伴っていない馬ではありません。実際に結果を出している馬です

画像1今年の出走馬の色分けはこんな感じです。
全ての馬の色分けを血統見解だけで成立させるのが目的ではないので個人的にはこれで十分です。1つの見解だけで全てをつなげようとすると結論ありきのこじつけになりがちです。仮にオルフェーヴルとゴールドシップが全盛期の力を持って2018年に出走していたとするなら・・・色分け上無色の馬が2頭増えるはずです。そんなもんです。何故ならG1というのは他のクラスと異なりこれより上のクラスが存在しないのです。だから稀に能力+適性=圧倒的な馬が存在します。そんな馬と全て噛み合えば好走できるチャンスのある馬などが同じ舞台にあがるケースもあるわけです。なのでレースごとに最も適した馬を見つけるために様々な角度から考察していければ良いなと思います。

≪無色馬≫

無色の馬。
画像4
簡単にわけるなら私的にはこんなかんじでしょうか。




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