見出し画像

グリーンブックを観るために、歴史を知ろう

不要不急の外出は控えるようにとのことで、家に引きこもっています。

せっかくだと思い、ずっと観たいと思っていた映画「グリーンブック」をプライムビデオで購入し観ました。
(グリーンブックDVDはこちらから)

結論、とってもよい映画でした。
色んな人におすすめしたい映画です。

もちろんストーリーや役者さんがとっても良いのですが、暗い表現が多くないのでデートや昼間からおうちで観るのにもおすすめな映画です。

ただ、観終わった後「もっと黒人差別の歴史を勉強してから観ればよかった。。」と思いググりまくりました。

この記事では、あらすじと合わせて黒人差別の歴史をご紹介します。
歴史を知った上でグリーンブックを観たらもっと楽しめると思います☺️

グリーンブックのあらすじ

グリーンブックは実話に基づいた映画で、1962年のアメリカを舞台としています。
天才黒人ピアニストがイタリア人の用心棒を雇い、グリーンブック(黒人専用宿泊ガイドブック)を片手にあえて黒人差別色に強いアメリカ南部地方へコンサート・ツアーに出かける というストーリーです。

グリーンブックの感想

ネタバレはしたくないので、一言だけ。
「いい意味で期待を裏切られた。シンプルに黒人差別というテーマかと思ったら、こんなに複雑なアイデンティティーが絡むのか。」

予告編とかポスターの煽り文句とかで爽やかなバディムービー感出しすぎ!でも観た後いい意味でギャップあったからいっか。

黒人差別の歴史

ざっくりとポイントだけご紹介します。

・そもそも、1776年の独立宣言までアメリカはイギリスの植民地だった

・イギリスはアメリカの他にもアフリカを植民地としていた

・1700年代、アメリカ南部で綿やタバコを栽培するようになり多くの「労働者」が必要となった

・イギリスは自身の植民地であるアフリカの人々を買収したり暴力で捕らえたりして「奴隷」としてアメリカに販売した

・そのため、南部では黒人奴隷を人間としてではなく労働力として見なし差別を強めることとなった

・一本北部では工業が盛んになり始めたばかりで、豊かな南部との経済的格差があり、次第に南部と北部の対立は増していった

・そのため、北部では黒人奴隷を労働力として利用する南部のやり方に異を唱える奴隷反対派が非常に多かった

・また、北部が目指していた工業による産業振興には多数の労働力を集約する必要はなく、奴隷制度を廃止されても大きな打撃とはならないのも、奴隷制度を反対する大きな理由の一つだった

・そのため、1860年の大統領選では奴隷制度廃止を唱えたリンカーンが当選した

・不満が爆発した南部の暴動から、遂に1860年に南北戦争が始まった

・北部の勝利で戦争が終わり、法制度上の差別が廃止になってからも、慣習としての差別は残り続け、黒人の人々は強いたげられ続けた

このような歴史があるから、特にアメリカ南部では差別が色濃く残っていたのです。

このようにまとめると、これはただの「歴史」で過去のことなんだ と感じてしまいますが、法制度で差別がなくなって100年以上経った今でも、実態としての差別はなくなっていません。

そして、私たち日本人も、部落差別や在日韓国人の方への差別など、全然無関係ではありません。

私自身にも、「自分が知らない世界や人のことを恐れる」という気持ちがないかというと嘘です。

専門家でもないし、活動家でもありませんが、今回調べたことで自分なりに歴史や今の現実をしっかり理解しておきたい と思いました。

最後に

グリーンブックを観るのに役立てば嬉しいです(^^)
自粛期間が続きますが、せっかくのゆっくりできる機会なので、楽しい時間を過ごしたいと思います。

みなさまも、たくさん休養してくださいね☺️

この記事が参加している募集

私のイチオシ

サポートいただいたお金は、新しい記事執筆時のエネルギーチャージ(主にコーヒー)に使わせていただきます!