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具合の悪い野良さん

今TNR中の場所の方から、お外の猫さんが家の前でぐったりしていると連絡がありました。かなり具合が悪そうだと言う事で、病院へ連れて行きたいのだけど…と言われ、行ってみることに。
見に行くと外に置いていたドーム型のトイレの中に猫さんが入っていました。

弱っているとはいえ急に逃げるかもしれません。
おそるおそる、近づいて様子見を伺うも、威嚇する様子もなくじっとしていたので、ケースの入り口を適当なもので塞ぎ、ガムテープで止め、ケースをネットで包んでそのまま病院へ連れて行きました。

病院で改めてみると、大きなオス猫君。もしかしたらこの前手術した子では?との疑いも。
具合が悪そうですが、頭の周りに手を近づけると
「うーっ」といいます。
手や牙がいつ出るのか、出さないのか…。微妙です。
どうやって処置をしようかと、先生も迷います。

取り敢えず、今入ってるケースから、網目の多い小ケージへ移動させました。先生が交通事故の障害はないか、足の辺りをチェックします。

「顔を触らなければ、足は触れるしこのまま採血できそうですよ、ほら。」

と言いながら、エコーでお腹の辺りをさっと見てくれました。すると、

「あー、膀胱がパンパンだ。これはオシッコの問題かなぁ、、血液検査もだし、後はこちらで処置するのでいいですよ」

と言う事で、閉院後の時間もあって、そのまま先生にお任せし、私達は帰宅しました。

9時半頃病院から電話がありました。結果、その猫さんは急性腎不全を起こしていて、血液検査はとんでもない数値だったそう。カテーテルでオシッコは抜いたので、抗生剤と、補液をしているとの事。
暫く入院して、経過を見てもらう事になりそうです。

このお宅の方は、1年前も具合の悪い猫さんがやってきて、保護されたそうで、この子は心配してくれる人を解って助けを求めに来たのかな、と思うと不思議な気持ちになりました。
多くの子は誰にも気づかれず、病気で命を終えてしまってるのかなと思うと、悲しいですが。

とにかく、良くなることを祈るばかりです。
毎回ながら、忙しい中でも野良さんを見てくださる病院に感謝です。

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