見出し画像

レオ君のお話 3 そして友達猫

の続き。

役所に行って手渡された資料をみました。

そこには、黒いビニール袋の中で横になった姿の猫が写っていました。
体の特徴(尻尾の長さとか形、耳カットがあるなし)などといった具体的なことは一切記録に残らないようで、例えば迷子にした飼い猫さん探しをされている方なんかのためには、もう少し詳しく記録を残してもいいのではないのかな、と思いました。

当初毛色を聞いた時に、キジ白とは断言せず、毛色に茶がある、と言われたのは、キジトラの毛色の部分にうっすら焦げ茶色のような色が入ていたので、おそらくそれを見ての証言だったのかなと思いました。見る人によって、表現は様々ですよね。

幸い、この前電話をかけてくださった方から頂いた写真があったので、首から足にかけての模様の入り方を照合することができました。
体が硬直して丸まっている姿と、丸々とした体で寝ている姿のあまりの違いに辛くなりましたが。

…やはり、レオ君かなという感じでした。

倒れていた場所も考えると、きっと間違いないと思いました。

不意の病、不慮の事故や怪我、危険なものを口にしたなど、可能性は多岐に渡りますが、原因は分かりません。
猫にとっては、置かれた環境で精一杯生きて、命をそこで終えた、というのみです。

外猫の別れは、突然やって来る事も多いです。
一方、病気になってじわじわと弱っていく子もいます。

レオ君の仲の良かった相棒君が、
1匹になってしまって数ヶ月後、寂しさのストレスなのかわかりませんが、急に体調を崩してしまいました。
難治性の口内炎を発症してしまったかもしれません。

餌をあげててくるれところは数箇所あるのですが、病気の治療(そこまで心配しないのが大きな理由)や、最終的な保護にまではなかなか踏み切る方は少ないです。

みなさん、口では心配しているとは言ってくれるのですがね。

野良猫でも、家に入れて時間を掛ければ大抵は慣れることを知っていると、キャパにも余裕のある餌あげさんに頼りたい気持ちでいっぱいなのです難しい問題です。

結局、その相棒猫さんは、猫を一番心配してお世話してくれる方のところへ来るようになり、薬を飲ませたり、ご飯を試行錯誤してもらいながら、食べさせてもらえている状況です。

TNRはとても大切です。どんな方も調べてボランティアさんの協力を得ればできます。
ただ、不妊去勢することによって未来の野良猫たちを少しは減らすことができても、リリースされた猫たちの生活については色々と心配な事も多く、最後のケアにはまだまだ課題が多くあります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?