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カリガ
2018年4月23日 10:07
「日進堂」というのがその店の名前だった。隠れ家的店というより隠れ過ぎて辛うじて存在しているような店のように見えた。そもそもネットで検索してもわからない。このご時世に、である。ようやく見つけ出した頃には夜になる一歩手前だった。別に約束しているわけでは無いけれど月夜さんが言った夕暮れ時に訪れないと何かよからぬことが起きそうな気がしたのだ。店内に入ると無数の金魚が空中を気持ちよさそうに泳いでい