見出し画像

アメリカ大陸横断2日目~NYからボストン~

 今は18日目、夜テントの中。明日は雨の予報憂鬱だ。16日目に作ったルールを1日も守れなかった。描き始めてすぐ、🌿を吸ってしまったからだ。まぁ、ゆるくやっていく。

 朝5時前に目が覚めた。前日も早く寝たし、何より3ヶ月間富士山で規則正しい生活をしてたからだろう。
 21時に起こされることもなく、テントが海に浸かることもなかった。とりあえず、アメリカの公園でテント泊をするという実績を解除した。
 テントの中で朝ごはんを作る。お湯を沸かし、昨日スーパーで買ったマルちゃんを食べた。控えめに言って何度も食べたくなる味ではない。日本のカップ麺のクオリティーが高いことを実感した。韓国の辛ラーメンはアメリカでも購入できて味が変わらないのでおすすめです。

 飯を食べると腹が痛くなる。近くにトイレはない。日本に比べてアメリカには公衆トイレが少ない大問題だ。山での生活に慣れてるので、問題はなかった。あとは想像にお任せします。

 部活で使い慣れてるmont-bellのテントは非常に快適だった。

 朝は日本に比べてすごく冷え込んだ。ペダルを踏む力も強くなる。少し進むとイェール大学があった。聞いたことのある名前だし、きっと賢いのだろう。
街全体にキャンパスが広がっていた。教会やイギリスのような建物と近代の建物が入り混じっていて、理想のキャンパスライフが送れそう。部活生たちがランニングや筋トレをしていた。ふと京都に戻り大学生をしたくなった。今考えると京都で大学生ができることもかなり幸せだと思う。

 イェール大学のある町ニューヘブンから北に向かって、Farmington Canal Heritage Trailがあった。アメリカにはしばしばトレイルという街と街を繋ぐ遊歩道兼自転車道がある。道は整備されていて、所々にトイレ、水道、自転車のメンテナンス道具ある。素晴らしい。日本にも作って欲しい。アメリカ横断中は下記のTrailLinkを使ってルートを決めてました。参考までに。

 トレイルで出会う人は皆いい人だ。すれ違う見知らぬ人達に挨拶をする。なかなか気持ちい。登山時に行き交う人と挨拶するのに似ている。日本の都市部では変人扱いされてしまうだろう。
ある程度進んだ場所でオレンジを食べた。ナイフで切って、口に入れる。喉も渇いていたせいか、ものすごくうまい。あの感覚は忘れられない。

この日の昼飯

 夕方トレイルも終わり上り坂が2時間ほど続いた。登り始めて30分物凄くお腹が空いてくる。
冗談抜きでお腹が空くと何もできなくなくなる。部活の時は同期や後輩に行動食をたかっていたが、今は1人。たかる相手もいない。部活が無性に恋しくなった。
 途中ガソリンスタンドで軽食を買おうとしたが、金欠であることを思い出し、扉を開かなかった。えらい自分。

 スーパーに行き、ベーコン、オリーブオイル、バナナ、ジュース、パン、すぐ食べる用のパンオンザショコラを買った。ベーコンは8.99ドル、日本円で1300円くらい高すぎる。全部で30ドル 4500円。今後を思うと金銭面の不安が募った。
 食材を持って昼ごはんの時調べた公園に向かう。Hide Parkという名前。名前からしてキャンプにうってつけだ。到着する。急斜面と住宅街が見える。この上にあると信じて坂を登る。登り終えても公園は見当たらない。
「なんでなん?公園じゃないんかい!」思わず口に出てしまった。日の入りも近い。遠くに移動する体力もない。仕方がないので自転車を押して裏山に入った。

 裏山に廃車とどくろおもちゃに囲まれた平地があったため、テントを張る。どくろが気味が悪くて遠くに投げた。テントを張っていると複数人の足音が近づいてくるのが聞こえた。怖い。
 子供3人組だった。あちらも私に気づいたらしい。足が止まった。
「1人がキャンプしてるの?と尋ねて来た。」
「うん、日本から来て寝る場所ないんだよね」
それに安心したのか彼らは近づいてきた。私がキャンプをしようとしていた場所は彼らの基地だったらしい。
1人がどくろが無いことに気づいた。ごめん、投げたと謝り、取りに行った。ハロウィンの飾り付けらしい。まだ9月下旬早くないか?ハロウィンというものを自分は理解できていなかった。

宿泊地の森

 その後飯を作りそそくさと寝た。
126.68km
Total:260.17km

宿泊地情報
現実はGoogleマップの写真と全く異なります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?