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【読書からの贈り物】『純喫茶トルンカ』を読んで、「純喫茶」について調べてみた!

おはようございます。金木犀川かおりです。

先日、八木沢里さんの「純喫茶トルンカ」を読了しました。
純喫茶トルンカの周りの人々の、三つの物語。
とてもすてきで、心温まるお話でした。

さて、これを読みながら純粋に疑問だったのが、「純喫茶って、喫茶店と何が違うんだろう」というところ。

ということで、早速調べてみました。


1、「純」喫茶って何? 喫茶店との違いは?

答え:お酒の提供がない、純粋にコーヒーを楽しむための喫茶店。法律で規制の対象となった接客の伴う「特殊喫茶店」と区別する意味で、「純喫茶」という言葉ができた。喫茶店と純喫茶の違いは、特にない。

この純喫茶の「純」についての説明は、各種コーヒーでも有名な飲料メーカーが説明してくれています。

一般に「純喫茶」とは、アルコールを置いていない、いわゆるコーヒー専門店を指します。接待役の女性や酒をウリにしたカフェと区別するために、昭和のはじめ頃にはすでに使われていたとか。意外と歴史が古いものなんですね。

純喫茶の「純」ってなに!? | コーヒートリビア | コーヒーはUCC上島珈琲

純喫茶の「純」とは、「純粋にコーヒーを味わうための喫茶店」といった意味合いで使われています。
喫茶店やカフェが日本に増え始めた大正から昭和初期にかけては、現在のようにコーヒーや紅茶、軽食を提供する喫茶店だけでなく、アルコールの提供や接待を伴うスタイルの喫茶店も少なくなかったとされています。そうした喫茶店との差別化を図り、純粋にコーヒーの味わいを楽しむことを目的としたお店、という意味合いで「純喫茶」と呼ばれるようになったのです。

純喫茶ってどんなお店?普通のカフェとの違いや内装、開業時のポイントを解説! - カフェ・喫茶店開業ナビ (keycoffee.co.jp)

では、「喫茶店」と「純喫茶」の違いはどこにあるのでしょうか?
その線引きは文字通り、“純粋”な喫茶店かどうかです。わざわざ「喫茶店」と「純喫茶」に別れている理由には、喫茶店が普及した歴史的背景と営業実態にあります。
大正〜昭和の喫茶店では過剰なサービスも
「カフェ」という外国語が日本に定着する前の話です。
コーヒーが日本全国に広まり、ハイカラな男女が足を運ぶようになった大正時代から昭和初期にかけての喫茶店は、お酒の提供もあり、女性の店員が過剰なサービスを行うお店も多かったそうです。
単なる「喫茶店」と呼ぶに相応しくないお店が増える一方で、コーヒーや軽食だけを純粋に楽しめるお店が「純喫茶」と名乗り、提供するサービスを差別化しました。これが、純喫茶のはじまりです。
現在の「純喫茶」も、そのスタイルを崩していません。純喫茶を名乗る店舗は、大正ロマンや昭和レトロなど「古き良きヴィンテージ感」を味わえる喫茶店であることが多いのではないでしょうか?

カフェと喫茶店と純喫茶、違いは?コーヒー屋さんの見分け方|株式会社 ホリーズ|Hollys Corporation (hollys-corp.jp)
2、喫茶とカフェの違いは?

2、喫茶店の定義は? カフェとの違いはある?

答え:以前は喫茶店は「喫茶店営業」、カフェは「飲食店営業」の許可を取得したお店。一番の違いは、酒類を提供できるかどうかの違いで、喫茶店は酒類の提供は不可、できる調理も加熱のみだった。
しかし、2021年6月の「改正食品衛生法」により、「喫茶店営業許可」が廃止、飲食店営業許可に一本化。そのため、現在は店名やイメージの違いのみで、提供される飲食に違いはない。
(2021年5月以前に喫茶店営業許可を交付された喫茶店は、その営業許可証の期限が切れるまでは、改正前の喫茶店として営業することが可能)

最初は、調べていると、上記の前半部分の、酒類が提供できないことや、加熱のみの調理法であることなどの違いが出ていたのですが、よくよく調べると、2021年6月の改正食品衛生法で、その違いがなくなっていました。
なので、現在では店のコンセプトやイメージ、実際に提供するメニューをどうするかはあるものの、法律上は、喫茶店とカフェは、違いがなくなっているんですね。

今回は、心温まる物語「純喫茶トルンカ」を読んで疑問に思った、「純喫茶」について簡単に調べてみました。
本を持って喫茶店で読書なんていうのもいいですね。
いつもは家で読書することが多い私ですが、これから過ごしやすい季節になってきますし、本(Kindleリーダー)を片手にお出掛けしてみたくなりました。

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