風邪の時の漢方

風邪の漢方薬として皆様が思い浮かぶのは葛根湯(かっこんとう)ではないでしょうか?

もちろん葛根湯は素晴らしい漢方で風邪の引き初めに抜群に効きます!

しかし、漢方の世界では葛根湯よりスタンダードな風邪薬があるのです。


それは麻黄湯(まおうとう)です。
基本的には体力がある大人~子供が対象です。
体力があるかないか分からない時は葛根湯です。
体力があまりないご老人は麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を服用してください。
体力が完全にない人は香蘇散(こうそさん)
※体力ある→麻黄湯でスタート
※体力あるか分からない→葛根湯でスタート
※体力あまりない→麻黄附子細辛湯でスタート
※体力が完全にない→香蘇散でスタート

麻黄湯(葛根湯)を服用し汗が出始めたら柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)に変更します。麻黄湯(葛根湯)のみでスッキリした時は柴胡桂枝湯は服用しなくて大丈夫です。
※麻黄湯(葛根湯)→柴胡桂枝湯

麻黄附子細辛湯で症状が悪化してきた時は桂枝湯(けいしとう)の併用し、それでも長引くときは補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を併用します。
※麻黄附子細辛湯→麻黄附子細辛湯+桂枝湯→麻黄附子細辛湯+補中益気湯

香蘇散を服用しても治らず風邪が長引くときは参蘇飲(じんそいん)に服用を変更してください。
※香蘇散→参蘇飲

西洋薬の風邪薬では眠くなったり喉が渇いたり副作用がでやすいので、仕事や勉強に差し支えない様に漢方を使用するのは有効です。

また西洋薬は症状を抑える(誤魔化す)だけで根本的な治療ではありません。漢方薬は自己免疫を高めウィルスを殺す作用があります。

※漢方を数日服用しても症状が改善しない時は必ず病院を受診してください。また、最初から症状が悪化している時も病院を受診してください。